焚き付け

主に日記を書く

走り去るバス

 2019年になったわけだが、去年はずっと2019年だと思っていたのであまり年が変わったという印象を受けない。今年はそれなりに変化がある一年になると思われるので真面目に生きたい。

 

 

 新年1日目から寝坊した。友人と近くの山で初日の出を見ようという話をしていたのだが、起きたら6時半だった。慌てて着替えて急いで向かったが、当然間に合わなかった。情けない話である。幸先が良くない。

f:id:snwchkrn:20190129204753j:plain

これは正確には初日の出15分前の写真なのでノーカンとする

 

 関東の友人も交えて缶詰を食う会を開催した。缶詰を食う会というのはまあ文字通り缶詰を持ち寄って食う会で、開催するたびになんらかの波乱が起こることに定評がある。今回は小規模な開催ではあったが、イワシやクジラなど一般的なところから焼きりんごやカニ汁など珍しいものまでそれなりの種類が揃った。会は比較的平和に進んだが、そろそろデザートという段階でそいつは現れた。写真右下にある豆の缶詰。一見善良そうなこいつこそが今回のネタ要員であった。確かに白豆の缶詰は珍しいかもしれないとはいえ、実際は小豆やみつ豆みたいに汁に浸かったやつが出てくるであろうと予想していたのだが。

f:id:snwchkrn:20190129204849j:plain

灰の缶詰は第2回で持ち込まれて以来数年放置されている

 六方最密充填構造という単語がある。高校で習って以来本来の意味で使うことのないこの単語は,今や缶詰の形態を指す単語として我々の間で広く認知されている。上の写真を見てもらいたい。上から圧力をかけて押し込んだのかと思うほど中身が詰まり,僅かな空隙をゼラチンで固めて充填されたその姿を。我々がこの形態の缶詰の存在を初めて認識したのは記念すべき第一回,あれはソーセージの缶詰だった。その柱状節理のように敷き詰められた,いかにも不味そうなソーセージ見て全員がほぼ同時にそう形容した。この日から,六方最密充填構造という一生出番のない単語は特定の缶詰の構造を指す単語へと昇華した。そして月日が流れること数年,そいつは再び我々の前に姿を現したのである。我々は缶を開けるや否や全員で言った,「六方最密充填構造だ…」

 しかし,なんと言ってもその量である。缶には「お茶請けにどうぞ」なんて書かれているが,おそらくお茶請けにしたら20人前くらいの量があり,この缶詰を使い切るほど客が来る前に豆にカビが生えてしまう様子が簡単に想像される。対して我々は5人である。前回のソーセージを遥かに超える量に一抹の不安を抱きながら食べてみるが,予想に反して味は悪くなかった。竹串にぷすぷす刺しながら黙々と食べること10分,全員もう飽きた頃合に完食した。そんなわけで,缶詰会は平和に幕を閉じたのだった…。

 その後civilizationボドゲ版をやったのだが,僕が相手の移動スピードを間違えて早々にやらかして防戦一方で泥仕合に持ち込んだため,インスト込みで8時間のクソゲーになった。ちなみに僕はロシアの支援を受けて最後まで耐えたので,勝ちでも負けでもない。あまりに何もできなかったので,近い内にもう一度やりたい。

 

 授業の一環でインターン的な何かに行って報告しろというしょうもないものがあり,その報告会があった。僕はというと,あまりに興味がなかったので仕方なくインターンとは名ばかりの官公庁主催のイベントに夏に参加してお茶を濁していた。当然発表もしょぼく,直前に会場内で作ったスライドの完成度は全発表者の中でも最低だったと自負している。しかしここで重要なのは人々の就職への熱意の高さである。僕のように企業インターンなど一切興味もないし行きたくもないからと適当なところでお茶を濁す人間は一定数いると予想していたのだが,ほとんどの人は複数社行っていたようだ。確かに就職といえばこの先40年ほどの人生を左右する重大な選択であって,そう考えれば真剣に考えねばならないというのも正しい話である。就職なんてできさえすればどこでもいいと考える自分よりは一段高いレベルにいるようで,このあたりに自分の将来あるいは自分自身をどれだけ大切にしているかが現れているような気がしなくもない。残念ながら僕は死んでから後悔するタイプの人間である。

  優秀なやつはアカデミックに行くべきだというイデオロギーの下で生きている。ちなみにその次に優秀なやつは公務員になるべきである。そんでもって,少なくとも大学院まで行って就職するような人間は,需要がある限りその専門とする分野に行くべきだという固定観念もある。この考えに従うと僕はもはや自分の専門とする分野の企業に就職する以外の選択肢はなく,その点でどこに就職したいなどの考えが特に無いのかもしれない。ひょっとしたら公務員くらいはなってもいいかもしれないが,まあもう遅い可能性が高い。一応就職についての現時点の考えをまとめておいた。

 

 研究で再び熊本に行った。夜に銭湯に行ったのだが,番台のおばちゃんに一瞬で自分が関西人であることを見抜かれてしまった。修行が足りない。聞けばもともと関西出身で,昔銀閣の近くに住んでいたらしい。やたら話が弾み,1時間くらい熊本の銭湯について話を伺っていた。先の地震で多くの銭湯が廃業したこと,熊本の銭湯の特徴など色々聞いたが,どうも銭湯は地域ごとにかなり特徴があるとのことである。熊本は中央に浴槽があることなどが特徴で,これが東京だと奥になるらしい。あと兵庫は女神像からお湯が出てくる銭湯がやたら多いとか。とにかく良い場所だったので次に熊本に宿泊する際も再訪したい。ちなみに熊本の銭湯は学割300円である。神か。

 

 12月末からやっていた週末ソシャゲの「レイヤードストーリースゼロ」が8日にサービスを終了した。今回はトライナリーの反省を踏まえてサ終2週間前というかなり早い時期から始めたおかげでストーリーも最後まで終えることができた。おそらくこの作品ははじめから終わらせることを前提に作り,実際に最後までストーリーを描ききって終わったものだと考えている。ストーリーは丁寧でよく完成されていたし,UIも上々で非常に良い作品であった。そのうちもう少し詳しくまとめるかもしれない。

 

 もう月が変わろうとしている。正直隔週というペースはなかなか大変である。とは言え隔週でもそれなりに書くことはあるので月ごとにすると余計大変そうではある。当面は隔週のまま書くつもりである。文章生成速度とタイピング速度の向上が望まれる。