焚き付け

主に日記を書く

わにのゆめ

2月の日記。労働がやや忙しくなってきたのであまり何もしていなかった記憶があるのだが、写真を見ていると案外出かけていたようである。例によって周回遅れなので、簡単に振り返ろう。

 

○脂の木曜日

 いきなり解説から入ると、脂の木曜日というのはキリスト教圏の祝祭日で、復活祭の52日前に相当する。ポーランドではこの日にポンチキを食べまくるという文化があるのだが、今年はちょうど建国記念の日で休みだったので、都内の店に食べに行ってきた。
 前日にtwitterで開催することを宣言したところ2人ほど連れたので、3人で京王線のどこだったか名前は忘れた駅へ。

 駅から歩いて10分くらいのところに店はあり、数人店の前に並んでいた。ポーランド人なのかは分からんが、ゲルマン系っぽい白人も数人いた。5分ほどで店内に入り、購入。現地の人は10個くらい食うと聞いていたのでいっぱい注文しようと思ったら止められたので、4個にしておいた。定番の薔薇ジャムと焼きたてだったチョコとキャラメル、あとはラズベリー。近くの遊具ひとつない公園という名の広場(狭い)で食べたが、ふわふわ度の増したミスドのカスタードクリームといったところか。うまい。やはり砂糖と小麦粉と油で構成された食い物は麻薬である。薔薇ジャムが爽やかで特に良かった記憶がある。それでもかなり甘かったが…。

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 ひとりはこのまま帰ったので、この後もうひとりと適当にぶらぶらする。なぜか一旦新宿に出たのだが、その後西武新宿線に乗って田無へ。駅向かいのビルのがあだしまの聖地かつもうすぐヨーカドーが閉店するのと、松軒中華食堂があったという、ただそれだけ。なおあだしまは2話くらいまで見たが、以降だんだん辛くなってきたので見ていない。ヨーカドーはかなり小さかった。催事場で絵画を売っていたが、相変わらず値段がよく分からん。あとは地下の食品街が安くて良かった。松軒中華食堂は見ただけ。

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 続いて所沢へ。山田うどんの本店を見つつ、あるいてさくらタウンへ。ようわからん場所だったが、コンテンツ力は高かったと思う。光る鳥居とか、異界の門とか、謎のチームラボの卵とか。アニメコンセプトのホテルもあるらしい。案外安かったのと、どうも映像環境が良さそうなので、gotoがまた始まったら行ってみるのもありかもしれない。その後うちの近くの山田うどんで晩飯を食って解散した。

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○生越

 日曜日に天気が良くて暇だったので、生越に散歩に行ってきた。東上線の西の方はいい感じに寂れているので、ちょくちょく通っても楽しそうとは前々から思っていた。

 駅を出てまず目についたのが、謎のコンビニ。ヤマザキスペシャルストアという聞いたことのない名前だった。まあヤマザキの系列なのだろうが、種類が多過ぎる。一体いくつあるのか。ネットで調べてもほとんど情報が出てこないのだが、ひとつだけ昔あったヤマザキパンの特約店だと書かれているどこかの大学生の卒論か何かがあった。かなり断片的な情報だったので、確信は持てない。そのページで知ったのだが、他にもモンテヤマザキという特約店があったらしい。こちらもまだ数店舗あるようだ。飲み物を買ったが、残念ながらレシートに印字はなかった。

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 ぶらぶら歩くと山の方に謎の場所が見えたので行ってみた。世界無名戦士の墓とかいう謎の施設で、まあ要は戦没者慰霊碑であった。生越の医者が建てたらしい。すごい。参拝者もちらほらおり、景色はなかなか良かった。

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 地理院地図を見ながらそのまま山を抜けて西の方へ。黒山三滝というのがあるらしく、一応今日の目標としていたところだ。道中で昼を回って店が閉まったら困るので、少し行き過ぎた場所にある飛騨観光陽山亭なるところに行った。なんでこんなところで飛騨なんだと思って行ってみたのだが、建物が合掌造りであった。店主曰く本当に白川郷から持ってきたらしい。そんなわけで内装もやたら豪華なのだが、客は自分しかいなくて不気味である。せっかくなので1500円くらいする牡丹鍋を食べたが、量がすごかった。ただでさえ鍋がでかいのにこれまたでかい囲炉裏で焼いた焼きおにぎりが2個ついてくる。一体どうやって儲けてるんだろう。ようわからんがまあよし。

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 そこそこくつろいでから、黒山三滝へ。結構人がいたほか、恋人の聖地みたいな謎オブジェもあり、山奥の割にまあまあ栄えている。徒歩10分なのに誰もいなかった飛騨観光とはえらい違いだ。一番人の少ない2番目の滝がゴルジュになっていて一番良かったと思う。逆に一番人の多い3番目の滝が一番微妙だった。

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 来た道を戻るのが嫌だったので、上の方に続く踏み跡をたどって林道に出た。ここからどう歩いたか覚えていないのだが道中山の上の集落に出て、そこの雰囲気がかなり良かった記憶がある。南紀よりアクセスも楽だし、この辺で山上集落巡りをするのも悪くないかもしれない。

 少し寄り道して龍穏寺という寺に寄ったのだが、ここが意外に広いところだった。禅寺なのでまあ広いこと自体はよくあるかもしれないが、曹洞宗の総録司を輩出する名門らしい。知らんことがまだまだある。なかなかいい雰囲気だった。

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 町の方に戻り、生越梅林へ。入園時間を過ぎていたおかげで無料だったが、まだ2分咲きといったところだった。まあしかしそこそこいい匂いはしていて、やはり梅は好きだ。なお下の写真は道中に別の寺で撮ったものである。

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 ここで完全に日が暮れたので、近くのホテルで温泉に入り、ウェルシアでセコマパスタと半額商品を大量に購入して帰宅した。まあそこそこな一日になった。冬場の関東は気候が良いので、積極的にこういうことをやっていくと良いかもしれない。

 

○スキー

 部のやつらとスキーに行った。せっかくS(今まで里と書いていたが、自分で覚えられなくなったのでやめる)が岩手にいるので、行こうと前々から計画していたものだ。岩手県内ということで候補は安比、雫石、夏油あたりだったが、主に金銭的な理由により夏油に決まった。

 宿も何も決めないまま前日にSの家へ。東京から仙台までの夜行バス。5時前に放り出されたので、何も考えずに駅前の半田屋へ。仙台の半田屋は本当に助かる。めし並を頼むつもりで小を頼んでしまったので量が多かった。

 時間があるので散歩がてら長町のザモールへ。道中にあった謎の寺っぽい階段を上ったら伊達家の墓があったが、つい先日の地震で破壊されていた。なんというか、この方がちょっと墓っぽい。ザモールはさすがの大きさ。とは言ってもまだ西友以外開いていなかったが…。郡山に先日行ったので、残りは安城か。

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 長町から電車に乗って、一旦塩釜へ。そういえば寄ったことがなかった。塩釜神社に几号水準点があるのを見て、そういえば東京塩釜間というようわからん区間で測量が行われていたのを思い出した。塩釜神社はまあまあいい場所で、市街も震災があった割にはなかなか古い場所が残っていてよかった。やはり起伏のある地形のおかげか。

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 ここから北上して金ヶ崎へ。目的は武家屋敷と以前寄って好感触だった台湾料理屋。ろくに調べていなかったせいで道中なぜか小牛田で1時間待ちになるということもあった。到着して武家屋敷に向かったが、雨が降ってきた上に県外客が締め出されていたので早々に撤退した。台湾料理屋ではエビチリの定食を食った。相変わらず味は良いが、量が微妙。我々が真に台湾料理屋で求めているのは量であるので、一流になりきれないという印象だ。

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 花巻でS,Yと合流。駅近くの業務スーパーで買い出しをした。ここの店に298円で1kg,約4000kcalという今まで見た中で値段あたりカロリー最強の動物ビスケット(made in Italy)が売られていたので買った。ついで近くの酒屋でタクシードライバー(日本酒)を買い、Sの家へ。晩飯を食って以降の予定を立てて終了。翌日は夏油に行くことを決定し、宿を仮抑えして寝た。

 

 翌日。宿に電話したら料金が昨晩聞いたものと違っていたりしたが、なんやかんやあって予約は成功。北上からシャトルバスで向かった。板はレンタル。晴天率が低いことで有名な夏油だったが、この日は気温が高く天気も良かった。どころかむしろ良すぎで、気温は山頂以外氷点を超えるほどであった。これが2月のスキーなのか?これなら多少悪天のほうがよっぽどましなのだが…。ツリーランができると聞いていたのだが、この天候なので早々にクローズしてしまった。いろいろと残念。16時過ぎに切り上げてバスで宿へ。まあ普通だった。

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 翌日。この日も気温が非常に高く、朝方以降はびちゃびちゃだった。運がいいのやら悪いのやら。Sは疲れたのかさっさと切り上げて休んでいた。同じように16時過ぎまで滑り、スキー場併設の温泉でゆったりしてから帰った。夏油自体はゴンドラ2台で効率よく回れるのでなかなか良いところだと思う。

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 翌日。ここからは別行動で帰宅するだけ。のつもりだったが、東北本線が風で止まった。仕方ないので一関から新幹線に乗るが、地震のため仙台止まりである。うーん。新幹線代行の臨時快速が来るので、それまでコボスタを見に行ったりまた半田屋で昼を食ったりして時間を潰した。臨時快速はいなほに使われているものが来た。座れたので非常に快適で、乗り換えなしで一気に宇都宮へ。餃子を食って帰宅した。

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○埼玉

 Pとなんか遊ぶかということになり、川口付近で遊んだ。川口といえば言わずと知れた日本のファベーラである。ちなみに東上線沿線や八潮などもそれにあたる。川口の特徴はなんと言っても外国人率の高さで、駅前すらチャイナタウン化している。最近は海外も行けないし、こういうところでお茶を濁そうということだ。

 まずは蕨に集合した。駅前を中心にぶらぶら歩くが、やはり聞きしに勝る多国籍度合いだ。中国も多いが、トルコ系(クルドかも)も多い。古いマツモトキヨシの看板にエブリーのマークが残っていた。ひとしきり散歩してからるーぱんで昼食。るーぱんは埼玉ローカルで前から来たかったところだ。やはり安い。日高屋を筆頭に、埼玉のチェーン店は本当に安い。こんなだから他県に馬鹿にされるのだが、それがどうしたというのか。

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 ここから歩いて西川口へ。道中、弁当屋でカーレースの筐体を発見し、Pが一発で成功させていた。状態はちょっと微妙だったが、意外なところにあるもんだ。西川口でも同じように駅前を散策。こちらの方が中国度合いがやや高い。中国食材の店には珍しい果物も置いてあり、面白い。さらにアリオ川口などに寄りつつ川口へ。自分は前も来ていたが、そごうを看取った。最後の週末ということもあり前回よりさらに人は多かった。

 このあとやることが無くなり、なぜか原宿へ。単純に来たことがなかったので…。知識が全くないままでここがかの有名な裏原宿ではないかなどと適当なことを言いながら散歩。P曰くクレープ屋が減った気がするとこのこと。

 最後に恵比寿の三越へ。ここも月末で閉店だ。駅からかなり離れているが、蓋付きのムービングウォークで直結されている。比較的小型の店舗だが上質な造りで、やはりそごうよりは格上である。自分の中では大丸松坂屋がトップにいて、その下が三越伊勢丹高島屋、そごうはさらにその下というイメージがある。店の中にメッセージを書き込むだるまがあったのだが、書かれ過ぎて気持ち悪いことになっていた。何も買うことはなく、駅前のステーキ屋で晩飯を食ってから帰宅した。

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 労働の方はやはり業務量に時間的な偏りが大きく、年度末が近づくにつれ徐々に忙しくなる。そこをうまく平準化するのが腕の見せ所なのだが、自分のような直前にならないとやる気が出ないタイプの人間はむしろ直前まで放置することで効率自体は上がることになる。そのかわりその直前にえらい目に合うのだが…。自主的にそこまでしっかり動けるほどの人物ではないのだなあ。

 4か月遅れになっているが、6月になって暇が現れ始めているので積極的に巻き返したい。そして忙しくても土日は同じくらい出かけているから結局blogが更新されないのだということがよく分かる。

 

 ところで、毎月タイトルを考えるのに結構時間がかかっている。適当に見せかけて一応その月のまとめのような意味を込めているので、存外大変なのだ。そんなこともあり、今回タイトルをZABADAKの曲名から借りてきた。どうしてZABADAKかというと、記事につけているタイトルと雰囲気が近いからというただそれだけである。よって今月のタイトルにあまり意味はこもっていない。今後も思いつかなかったら借りてくることになると思う。余談だが、ZABADAKはあまり聞かない邦楽の中ではかなりよく聞く部類に入る。いろんなタイプの曲があるところが良い。