焚き付け

主に日記を書く

会議室より

 12月になった。いつの間にか日記を書き始めて1年が過ぎてしまった。いや,正確にはいつ始めたのか覚えていないが,少なくとも11月以前だ。1回飛ばしたこともあったが,単純に考えて24回以上は記事を書いたことになる。読み返す気はまだないが,最初の頃に何を書いたかなどもう覚えていないので,その点では記録を残しておくこと自体は価値があるといえるだろう。少なくともtwitterではどうでもよい事しか書かないし,何があったか思い出そうとしてログを見るとしょうもないことしか書いていなくて腹が立つことがたびたびある。もっとも,読み返さなければその真価は発揮されないのだが。ちなみに,日記のタイトルはその期間の総まとめ的な暗喩(例えば今回なら「社会性」)になっているのだが,その意味すらあまり思い出せない。

 

 残された時間が短くなっていくのと呼応するかのように,段々と忙しさが増してきている。あと数ヶ月で論文を完成させる必要がある。学部の頃はもう少し研究に対してやる気があったのだが,なんとなく自分の研究が自分で期待していたほど面白くならなかったので自然とやる気は減少してしまった。いや,面白くする方法がなかったことはないだろう。やる気の減少が研究を面白くする機会を減少させているのはまず間違いなく,結局デフレスパイラルになっていたということである。実は研究に使っているPCのOSはWin7なのでそろそろサポートが終了するのだが,その後はネットワークから切り離してoffice専用機として運営される予定なので,ふとtwitterを見たりすることがなくなることで効率はやや良くなることが予想される。というかその状況でまだやる気が出ないようでは問題なのだが。

 研究に関してはやる気がなかったのであまり新しいことこそやらなかったものの,やったこと自体はそこそこあるので,内容が薄い割に無駄に分量だけ多いという非常に情けないものになりそうな予感がある。幸い1年間ここに文章を書き続けてきたおかげで論文自体の執筆に関してはあまり恐れていないので,比較的まともなものを出せるようにはしたいところである。しかしこの現状考えると本当にDに行かなくてよかったな…。

 

○祝1

 友人の誕生日会に行ってきた。この友人は人に好かれる天賦の才を持っておりたいそう交流関係が広いので,50人規模の誕生日会が隔年で開かれている。学内の友人で5年程度付き合いがあり,マイナーコンビニなど趣味が合ったりトライナリーを布教されてくれて一緒に沼の底まで沈んだりしたり,そういうこともあって自分も文字通り末席を汚してきた。実はこの回3回目の開催で,4年前は参加したが2年前は参加していない。4年前に参加して,大規模オフ会的な雰囲気が苦手だということが分かったからだ。ただでさえ人の多い場所は苦手な上に,何者なのかすら知らん人の多い状況というのはなかなか厳しい。とりわけ自分が界隈の末端にいる分その傾向が強いこともある。そんなわけで2年前は参加せず,今回は箱の都合上確実に50人欲しいからお前も参加してくれという企画側からの誘いで,それならばと参加したということになる。

 今回は2回前にも増して知らない人が多く,結局終始知っているやつの側にくっついていた。会自体も以前よりだいぶ派手になっており,この調子で規模が大きくなると10年後にはホテルの宴会場を貸し切る規模になると予想される。で,上にも書いたように今回の記事のテーマは社会性なのだが,やはりこのような社交性の極めて高い場で生き延びてゆくには社会性が足りない。自分は社会人になったら不可避的に社会性が必要になるので学生のうちは社会性を身につけるべきではないと主張しているのだが,人々はむしろ逆に,社会にスムーズに適応するためかどうかは知らないが着実に社会性を伸ばして社会を形成している(そのような主張を否定するものではない)。すると当然,自分はそのような社会では干からびたカエルのようにふるまうほかないのである。悲しいね。ここまでやたらネガティブなことばかり書いていたが,会そのものはたいへん良かったということは最後に書いておく。

 

○祝2

 誕生日会の翌日の話。部の3つ上の先輩がめでたく結婚されたのだが,その結婚式の2次会に参加してきた。まあ言っても所詮は内輪の2次会だけということで特に社会性は必要なかったのだが。久々に合う方々が多くいて,会そのものは非常に良かった。式自体にも参加した方々が言うには,その先輩の家族におけるうちの部の評判はたいそう良くないらしい。まあそれはそうであろう。2次会で結婚式の感想を話すのではなく結婚式がいかにエンターテインメント化されているかということについて議論しているような団体の評判が良いわけがない。が,これには重大な見落としがあり,つまり部のせいで人がおかしくなるわけではなく,もともとおかしくなる素養のある人物が揃いも揃ってうちの部に入っているという点である。そういうわけで,非難すべきは息子をおかしくした他人ではなく息子そのものなのだ。いや,さすがにそれは言いすぎか。少なくともこの先輩は世代の中でかなりまともな方なので(そうでなければ結婚はできない),そういう事を安易に言うのは良くない。おそらくうちの部から次の既婚者が出るのはしばらく後の話になるだろう。

 

○ガルラジ

 ガルラジの順位発表が少し前にあった。結果めでたく1位になったチーム富士川が1月に公開収録を行うことになり,抽選で我々リスナーも無料で参加できるということだった。その申込期限がちょうど15日までだったのだが,悩んだ末結局応募はしなかった。一番大きな理由はやはり論文なのだが,それは本当だろうかという気もする。普段の自分の行動力なら,締切1週間前ということもないのだから1月中に1日消費することくらい厭わないはずなのだ。ということになると,やはりそれ以外にどこか理由があるということになる。考えてみるに,どこか公開収録にむしろ行きたくないという気持ちがあるのかもしれない。よくよく考えれば自分は声優には特に興味がないし,ラジオだけ聞ければそれで充分だ。むしろ,行っても現実には年魚市すず,白糸結,金明凪紗がいるわけではないという事実を否定したいがために公開収録に行くことを積極的に恐れているんじゃないかとすら思う。声優さんには大変申し訳無いことではあるが。思い返してみれば,昨年ガストライブに行った時にも同じことで悩んだ気がする。あの時は悩んだ末行って結局とても楽しかったことを考えると,やはり申し込んだほうが良かったのか。まあもう後の祭りだ。当たった人には楽しんでもらいたい。

 

○おおい

 また釣りに行ってきた。おそらく今年ラスト,ひょっとしたら今年度ラストにすらなるかもしれない。場所は原発で有名な福井県大飯町だ。今回もまた竿がなかったのでラボに転がっていた謎の竿で参戦した。行きの道中ではいろいろと会話が話題もよく盛り上がったのだが,特に食ロスを見るとこれほど悲しい気持ちになるのかということについての話題が印象深い。会話の中で,おそらく食ロスが平気な人とは無条件で友達になれないという説が出たのだが,なんとなくそんな気もする。

 肝心の釣りだが,季節も遅いので根魚に狙いを絞って虫だけ買っていった。同行者はワームだが,自分のピンチケ竿ではまあ無理そうだと思いやめておいた。結果,堤防際で自分がメバル3匹(1匹リリース),友人5匹くらい(1匹残してリリース)釣り,夜が明けてから自分はテトラに穴釣りに向かいカサゴ2匹(リリース)であった。穴釣りは始めてすぐでなかなか幸先が良かったのだが,安全のため堤防に置いておいた虫がパックごとカラスに攫われて続行不可能になった。完全に油断していた。悔しい。しかし穴釣りは久しぶりだったが,やはり不安定な場所+脚を使う条件も合っているし,なにより性質が好きだということで自分向きの釣りだと再確認できた。ここのテトラはかなり高く積まれていて割と危険だったが,なかなか良い場所であった。やはり若狭は景色が良いこともあって大阪湾より好きだ。

 

 その後,高い飯をケチってスーパーで買った刺し身とおにぎりで海辺で昼飯を食ったのだが,なんだか遠足を思い出した。そういえば行きしなにほかにした話として,貧乏旅行は社会人になったら(時間的にも精神的にも)多分できなくなるから今のうちにしておきたいというものもあったが,まさにこのことであろう。その後原発PR施設を眺めて原発温泉(あみーシャン大飯のこと,原発と関係あるのかは知らないがやたら安い)に入ってと,かなり堪能して帰路についた。メバルは家で煮付けになった。

 

 

 今年もラボでジャムを作ったのだが,前回あまり固まらなかった反省を踏まえてよく煮詰めたところ,やりすぎて異常な粘度になってしまった。

 中庸は難しい