焚き付け

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拡張少女系トライナリーの思い出 その1

 拡張少女系トライナリー.8月末でサービスが終了して以来,ずっと感想をまとめておかないとと思いながら書いていないうちにデイトラまで終了してしまい,もう書くタイミングは今しかないという感じになってしまいました。感想とか言いつつ批評めいたものや考察めいたものやら適当に思いついたことを書いていく方針で。アプリであるということを前提としたメタ的な観点から書くつもりなので,読まれる方がいればそのつもりで。恐らく何回かに分かれると思うので、とりあえずその1にしときます。とりあえず僕がトライナリーと出会ってからサービス終了までの113時間のことから書いて、その後は思いつくままにって感じで…。

 

 

◯出会い

 2018年8月26日の夜のこと。その日,5人で友人の家に集まって麻雀をしていました。しかし麻雀は4人でやるもの,5人いれば誰かひとりが抜け番になります。思えば2半荘目の席決めの時に白,すなわち抜け番の牌を引いたのがすべての始まりだったんですね。待っている間暇だったので,僕はなにか終末ソシャゲでも始めようと思いました。終末ソシャゲってのは要はサービス終了間近のソシャゲのことで,理由はいろいろあるんですが半分趣味みたいなもんで暇な時によくやっています。適当に情報を探してみると,トライナリー以外にも戦車少女同盟とかモンスターギアバーサスとかときめきレストランとかその他いろいろあってかなり豊作な時期で,そんな中で微妙に名前を聞いたことがあったことと,ジャンルがよく分からなかった(多分RPGだと思ってはいた)からという理由で選んだのがトライナリーでした。抜け番になる確率が20%,さらに終末ソシャゲの中でトライナリーを選んだ確率も加味すると,トライナリーに出会えたのはかなりの偶然だったと言えそうです。幸か不幸か,この"大当たり"の出会いがこの後数ヶ月に渡って僕を苦しめることになります。

 

チュートリアル

 まず起動して最初に名前を入れるわけですが,考えるのが面倒だったのでデフォルトで出てきた名前をそのまま使いました。ちなみに1日後めちゃくちゃ後悔します。デフォルトネームにbotって入ってるのを見てどういうこっちゃって思った記憶があります。最初に千羽鶴が出てくるわけですが,いきなりジャケ絵(?)に登場しない人物が出てきてヒロインと結婚しろだの言い出すわメタ発言しまくるわチュートリアルに33分かかるとか言い出すわとやりたい放題。もうこの時点で”やばい作品”を引いたかもって思い始めました。で,記録映像パート。もうテンション上がってたので横で麻雀やってるのもお構い無しで大音量で流してましたが,やたらハイクオリティな音楽あり超展開ありで結構麻雀組にもウケてました。ていうか1話,視聴者置いてけぼり過ぎる。それでいいと思うけど。1話でいきなり流れるEllipion,反則級にかっこよくないですか。他の曲はガストライブで聴けたので、Ellipionもいずれ生演奏で聞けるといいですね.記録映像の後千羽鶴からいろいろ説明があって、チュートリアルが終わってログインボーナスとかの画面が出てくるんですけど,ここでとんでもない量のアイテムが配られて運営のヤケクソさにみんなで爆笑してましたね。麻雀に参加してたうちの一人が後で始めることになるんですけど、よほど面白かったのか彼はログボ画面を動画に収めてました。ちなみに彼がまとめたサービス終了までのツイート群はプチ拡散してたので、ひょっとしたらご存知の方もいるかもしれません。

 こんな感じで、掴みの印象は非常に良かったと思います。ちなみに僕も一緒に始めた彼も、いきなり登場した千羽鶴に完全に持っていかれました。まあ僕は結局最後まで特定の子を嫁的な扱いしませんでしたが。苦手なんですよね、特定の誰かを特別視するのって。

○最初の印象、ストーリー

 普段から終末ソシャゲやる時は何が良くなかったのか考えながらやってたので、最初の印象とかは批評寄りです。とりあえず4人の1話を見た後での全体的な感想について。ストーリーの内容自体は特に何とも思いませんでしたね。まあこんなもんかなって感じで。葛藤解決に関しては、記録映像の方向に持っていくためという理由があるとはいえ、始めから解決の方向性が見えてるのに違和感を感じました。とはいえ、先に予想される未来を提示して、そのために過去の行動を導くという設定は面白いと思いました。あとストーリーに関しては、一連のお話が終わった後のヒメゴトチャットが結構いいなと。もともと外伝的な話が好きってのもあるんですけど、ストーリーの単調化を防ぐ意味でも、彼女たちとの交流という意味でも効果的だと思いました。

○最初の印象、バトル

 そもそも千羽鶴自ら普通のコマンド式バトルと言うだけあって、本当に普通という感じでした。限られた時間の中でストーリー進めたいので、サクサク進むのは嬉しい。逆に言えば、この作品の売りはRPG部分ではなくてストーリーなんだと解釈しました。やってないけどFGOもそんな感じのモデルだと思ってるので、比較対象としてちょっと意識してました。戦闘も割と雰囲気近いし。クランについては、相性も何もよく分からんままにレア度順に組んでました。確か最初に引いた10連でシャペロンか誰かが出てきたはず。

 ○その先の方針

 進めていくにあたって、31日までという時間の制約上、全員のお話を追うのは無理と判断しました。なので、キャラを絞る必要があります。ストーリーが31話にイベント的なのがいくつか、それに1話にかかった時間とかを考慮して、2人程度のストーリーは読めるなと思いました。僕が選んだのは、主人公であるつばめと裏方感があったみやびでした。なぜ神楽が存在しないのかは気になっていましたが、まあよくある「6人目枠」でそのうち出てくるだろうと思って気にしていませんでした。思えばこれが悲劇の始まりなんですが。とにかく方針は決めて、後はふたりのストーリーをひたすら進めました。

○少し進めて

 薄々思ってたんですが、5話くらいまで進めたあたりでもう確信に変わりました。この作品儲ける気あるのか?なにせバトルは簡単だしACTは余る(緩和措置のことは知らなかった)し飴も余る(後で足りなくなる)しガチャは排出良いうえにクランガチャですら最高レアリティが出る(これも緩和措置)し、逆にどこに課金要素があるんだって感じ。正直慈善事業かよって思いました。ストーリーに関して言えば、ちょっとずつ千羽鶴がやる気出してヘーゲル弁証法の話とかしてて、個人的に評価が上がってました。小さな物語がいつの間にか大きな物語に巻き込まれるパターンはよく見ますけど(トライナリーも広義ではこのタイプに含まれると思うけど)、こんな形で大きな物語を匂わせてくるのは斬新だなーと。フェノメノンの発生要因と言い、現代や将来的な問題が出てくるのもその辺と繋げてくるのかなと思いつつ、最近ちょうど思想に関する興味が復活しつつあったので嬉しい。個々人のストーリーはまだ普通って感じでしたが、ココロの中の会話は楽しかったです。シンギュラリティつつきたい。あとBGM良いですね。ガストなので最初から期待してましたけど、おしゃれな曲が多くて予想外の方向に良い意味で期待を裏切られました。

○中盤以降

 ここを境に話の流れが変わると捉えられている方が多いので、それに従います。ちなみに僕がトライナリーに完全にハマったのは12話あたりだったと思います。恥ずかしながら、メノウ=神楽、一切気付いてなかったんですよね。お前は何を見てたんだって感じだけど、まあ考察する時間もなかったんだよと言い訳もしたい。ココロの司書の方もきな臭くなってきて、この辺りからもう空いてる時間は全部トライナリーに使うようになりました。しかしこういう時に限って普段なら年に数回あるかないかの突発飲み会が2回も続いたりして。13話以降もう誰が敵で誰が味方なのかもさっぱりわからんという感じで、話し合える人もいない中イベントクエストやデイトラに寄り道したりして息抜きしつつ暗中模索という感じでした。サ終までのペース的にその辺寄り道するだけの余裕はあったんですね。使い道のない(この時はそう思っていた)ジュエルが無限に増えるので、選択肢は大キャンディだろうが気にせず使ってガチャも適宜回してました。ちなみにガチャで千羽鶴引いたんですけど、その辺の話はまだだったので!?!?!?ってなった記憶があります。スクショがほとんどなくて(ずっと前からスマホのホームボタンがぶっ壊れてて撮るのがめんどくさいため)、どのタイミングでどの辺りのストーリー見てたかとかが思い出せないのが残念。ちなみにスクショがほとんどないことは、神楽chをラストまで追えなかったことに次いでぼくのトライナリー後悔ランキング2位にランクインしてます。数少ないスクショとツイートを見返しながらいつどの辺りのストーリーを見てたかちょっと調べてみました。まず27日は謎の公聴会とその後慰労会に出てたためほとんど進められず、午後10時にみやびのEP6、翌午前2時にアーヤMVを見てたらしいです。その後どうせ昼まで寝て起きてからずっとやってたと思うんですけど、16時半にちーちゃんとラブラブRPGゲームまで来てたようです。その日は夕方に現れた後輩に沖縄居酒屋に連行されたのでまた夜中までできなくて、次が29日15時半にギャヴィのMV。この辺進み遅いですね。その次は日付が変わって午前1時につばめEP19でひゃっちゃんが選択肢追加しまくったとこのスクショが残ってます。実は30日から東北に行くことが決まってたので、結構ハイペースで進めてたと思ってたんですが、普通に遅いですね。当時はまさか後半になるにつれて総意は出てくるわ選択肢が難しくなっていくわでどんどんボリュームが増していくことなんて予想してませんでしたから。どういう意味なのかよく思い出せない謎のツイートがあったので載せときます。なにいってるんだこいつ。

 29日深夜は結構記憶が残っています。なんでかって言うと,この辺りのストーリーが一番面白かったからです。撤退戦好きなんですよね。おまけに別働隊のサイドストーリーまであるし,僕の好みと完全に一致した構成で良かったです。実際に起承転結で言うところの転の部分なので盛り上がる箇所ではあるんですが。ストーリーで一番記憶に残ってる部分がep25(ワールドスピード)なんですが,あそこで選択肢改変された時はえっちょっと待って何してくれんのみたいな感じでめちゃくちゃ焦って,完全にストーリーに引き込まれてました。そんなのもあってこの日はほとんど寝てませんでしたね。翌日から2週間合宿なのに。

〇長野へ

 30日、東北に行くのに18きっぷ使ったんですが、まあ車窓一切見てなかったですね。混んでた車内ではデイトラを見て、空いてる時はストーリー進めてました。そのせいで名古屋での乗り換えがワンテンポ遅れて中央線快速乗り損なって、いろいろ考えた結果飯田線で行くことになったりして。結局この日は諏訪で野宿したんですが、公共施設の軒下で寒いわ雨は降りそうだわアクセス過多で動作重くてアプリすぐ落ちるわで泣きそうになりながらストーリー進めました。動作は深夜になってようやく安定したはずです。日付が変わって31の1時前につばめのEP25のスクショが残ってます。この時みやびの方はもう少し先まで行ってたかな。戦闘で時々死んだけど石は余りまくってるので気にせず使ってました。アプリ落ちまくってた中でまだそんなところ見てたらそりゃ間に合わないかもって泣きそうにもなりますね。終わりから逆算してやる手法、これが弱点なんですよね。同じタイプのミスよくやらかすから重々分かってはいたんですが…。でも2時くらいにはすっかり動作も安定して、なんとか夜のうちにつばめとみやびのストーリーを読み終わりました。、ここで神楽chの存在にようやく気付いて絶望。石も足りないし、朝になったらまた重くなるだろうしまず無理だなと。しかし神楽chのお話が続きとかならともかくまさかリプレイスとは…。完全に当初の計画が台無しですよ。2人だけとはいえ一応全部ストーリー追えたと思ったら実はまだ半分でしたなんて。なるほどそのために取っておいてたのか(メタ的な視点で)と思うと同時になぜ気付けなかったのかと。まあでも足掻いてもどうしようもないので、1話だけ見て、後はラストストーリーだけという状態で寝ました。

〇切断の日

 朝起きて長野へ。東北に行くのに18きっぷで行くなら長野で聖地巡りしない手は無いですからね。なんならサ終前に聖地巡りしようと思ったのが30日に出発した理由でもあります。しかし始めて5日目、そしてサービス終了の日に聖地巡りするなんて今後一生ないでしょうね。アーヤおすすめの善光寺戒壇巡りをしてから、横の公園でラストストーリーを読みました。最初はみやびだけ別れを告げませんでした。あの流れで切り出せなかったんですよね。でもそれじゃダメだろと思い直して、もう一回やって今度は告げました。だいたい一生のお別れかどうかなんて、一生を終えてみないと分からないですからね。僕はまだ死んだことないので。でもそれ以上に、この時はもう会えなくなるのが悲しいというよりも、リプレイスを実行できなかったことで不完全な未来にしかならなかったことに対する後悔の念でいっぱいでした(リプレイスの結末は知らなかったけど)。リプレイスを経ていないと、ライフギャザーなんて言葉一回も出てこないんですよね。無敵の人って何言ってるんだって感じで。ラストストーリーなのに何言ってるのか分からないのが悲しい。午前11時くらいのことでした。本当は3時まで長野にいたかったんですが、飯山線の時間の都合上12時過ぎには行かないといけなかったので、最後にお昼をいむらやで食べて、長野を去りました。余談ですが、いむらやの焼きそば大が異常な量で、アーヤすげえって思いながら食べてました。完食に1時間近く掛かって電車の時間ギリギリでした。ある意味僕にとってのトライナリーのラスボスですね。外に出たら大雨が降ってて、イライラしながら食ってすぐの体で長野駅まで全力で走ったんですが、あの雨の後に「例の虹」が出たのだと思うとちょっと感慨深いですね。そして15時、もうどうしようもないくらい回線が重い中で、確かスペシャルクランか何かのまだ見ていなかったイベントストーリーを見ていた記憶があります。書くところがなかったのでここに書きますが,戒壇巡り超オススメです。500円払う価値あると思います。今まで暗いことを怖いと感じたことが無かったんですが,本気で怖いと思いました。いつも山で真っ暗な中歩いてるので余裕だろと高をくくってたんですが,本当に何も見えないってこれほど怖いのかと思いました。精神的に1回死ぬ体験ができるので,長野に行った際は是非。教えてくれたアーヤと運営さんありがとう。

 記録だけでそれなりの文章量になったので、最後にそもそもなんでこの記録を残したか書いておきます。端的に言えば、例えば噴火や地震の年代を探るのに農民の日記が役に立つかもしれないってことになります。そこに存在した証拠とその影響を残しておかなければという思いです。サービス終了で、嘘で重ねたミルフィーユの皮の最も外側はトライナリーというアプリそのものであったこと気付かされました。本当はもう一枚外側に「自分」というのがあると考えてますがまあそれは置いといて。蒸着された後の世界で外と中の彼女らの記憶は片方が保持され片方は眠りにつくことになりますが、そのどちらも正しい記憶の両方を保持できないならば、せめて眠りにつく前にその存在を何らかの形で残したいと思うわけです。などとかっこよさそうなことを書いてますがまあ結局何か書き残したいという思いからですね。思考と生活のメモを兼ねたこの日記で大きく扱うほど後で見返してその存在の大きさが思い返せるだろうから。あとは誰かさんがこれを見てふと思い出してもらえたら。余談ですが、この日記はガストライブの記事をtwitterに載せた時以外どこにも載せたことがないためにアクセス元は今のところ全てtwitterなのですが、アクセス数は14でした。一方twitterのアクティビティ見てみるとリンクのクリック数は9になっててなんかよく分からないんですが、半分くらいトライナリー関係ない僕のFFの人が見たとして、まあ5,6人くらいはトライナリーでワードサーチしたのか、僕のツイートを見て来てくれたみたいです。自分は1日1回程度トライナリーでワードサーチしてそれっぽいリンクは全部踏んでるので、もう少しアクセスがあると思ってたのですが、まあそんなもんらしいです。もう界隈として固まってるからわざわざワードサーチする必要もないんでしょうかね。それか東京旅行記としていたので単に興味を持たれなかっただけかもしれませんが。まあ単なる統計で、別に嬉しいとか悲しいとかそういう感情のあるものではないです。おわり。というわけでまあちまちまと感想とかも書いていきますということで、今回はこの辺にしときます。その2はいつになるだろうか…。いや書きますよ。だってまだ感想の部分何も書いてないし…。