焚き付け

主に日記を書く

ガスト25周年ライブに行ってきた話

 タイトル通りの話。 東京に行ってきた。今回みたいな日記以外の記録はタイトルで意味がわかるように書こうと思う。こういうタイプの記事はひょっとすると自分以外の人が見る可能性も考えられるので,できるだけ人に読ませられるような文章にしておきたい。今回の記録で恐らく肝心のライブの話は後半の方にあり,かつ大半が自分で思い返しても頭がおかしい旅行記になるので,たまたま見に来て頂いた人でライブの感想しか興味ねえよって方はだいぶ下の方まで読み飛ばして頂きたい。

 

 

 さて本題。「ガスト25周年プレミアムライブ」なるものを見に東京に行ってきた。もちろん某ファミレスチェーンではなくアトリエ制作会社(正確にはコエテクに吸収されてるので1開発グループでしかないが,たぶん。)である。アトリエ制作会社と表現してしまったが,アトリエ:その他=1:1くらい(それでも充分多いと思うが…)。実際のところ僕の今回のライブにおけるお目当ても「拡張少女系トライナリー」である。本当は数日前に投稿したはずだった日記でトライナリーについては少し触れたはずだったのだが,その日記はいくつかの不幸が重なり投稿される前に消滅してしまったので,ここで初めて触れることになる。今月末までに長文感想をここに投げようと思うので(後記:間に合わないどころかこの文章だけで月をまたいでしまった)詳しいことはその記事で触れることにするが,必要な程度説明する。トライナリーは8月31日にサービス終了したソシャゲであり,僕はサ終5日前に始めた。そしてそのまま引きずり込まれ,なんでもっと早く出会えなかったんだと嘆きながらサ終を迎え,無事難民と化したといったところである。で,そのトライナリーを制作したガストが25周年ってことで記念にライブをやる演目の中にトライナリーが含まれていたという感じ。最低限の説明終わり。

 当初僕はこのライブに行く気が一切なかった。これにはいくつが理由がある。値段とか細かい要因もあるが最大の要因は時期で,この時期はいつも学祭があり休みなのだが,例年それに合わせて屋久島まで沢登りに行っていたのである。しかし今年はこの予定が潰れた。理由はふたつあり,ひとつは一緒に行っていたメンバーのひとりの予定が合わなかったこと,もう一つは去年で難しいルートの遡行を全て成功させてしまったのでやる気がいまいち出なかったことが考えられる。まあそんなわけで屋久島プランが無くなった。しかしいつになく準備の良かった僕はこのために代替案を用意していた。実は3月に奄美大島に行こうと航空券を取っていたのだが,しょーもないミスにより行くことができなくなり,それをここまで後ろ倒しにしていたのである。というわけでプランBであるところの奄美沢登りを実行しようと企んでいたのだが,唐突に「奄美の沢ってハブ多そうで怖くない??」と謎の恐怖感に駆られて調べてみたらまあまあ怖かったので,少なくとも今回一人で行くのは微妙だなと悩んでいた。そんな状況の中で,突如友人からひとつの連絡が。「日曜に学祭来る?」。彼は僕と同時にトライナリーを始めて,僕と同じようにココロに傷を負った人物である。わざわざそんな連絡をしてくるってことはトライナリー関連でなんかやるんだろうなーと僕は想像した。この瞬間僕はガストライブの存在を思い出し,颯爽と登場したのがプランC,東京までFreyMENOWを聴きに行く,である。奄美プランだと日曜に帰ってくるのは不可能だが,東京プランならそれが可能だった。ちなみにこのプランを思いついたのが21日の深夜25時のことである。さて,このプランも問題があった。まずは資金で,東京までの交通費に加え,ライブも昼夜どちらか片方で8000円とまあまあお高い(これは恐らく結構たくさんのアーティストを呼んでいるため)。さらに大きな問題があった。思いついたのが遅過ぎてチケットが予約できなかったのである。当日券は残っているらしいが,いくらあるのかは不透明。普通ならこの時点で諦めるのだが,テンションがおかしかったのでまあ当日券買えばええやろwみたいな思考で後回しになった。資金面の問題を解決するために,帰路を特典航空券で抑えようと思って赤いレガシーのHPを見てみたところ(学生なので3000マイルで片道乗れる),ちょうど日曜羽田始発の便に空席があった。これだと帰ってきて速攻で学祭行けるし完璧!wってことで,この時点で東京に行くことを確定させた。この時22日午前3時。そしてここまで1820文字。

 資金面について自分で言うのもあれだが少しめんどくさい考えをしているので書く。僕は出費が大きいとなにかやろうという気が極端に低下する。また,大きな出費があれば,残りの資金にかかわらず帳尻合わせ的に他の部分で節約しようとする癖がある。実際のところ東京までライブ見に行って帰ってくるだけの資金が無いわけではなかった。しかし先述の性格から,交通費を抑えられればライブ代に充てられるので行っても問題ないという思考回路になるのである。

○11/22

 少しは睡眠時間を稼いでおこうということで,朝9時に起きる。出発前に研究室の用事が残っていたので済ませたりしてから出発準備。アホみたいな日程の突発旅行は慣れている。荷物は着替え1セットと寝袋にモバイルバッテリー,それと家にあったメロンパン1個のみである。さらっと書いたが当然ながら夜は野宿のつもりだ。ちなみに出費を抑えるため現金は2万円しか持っていかなかった。

 家を出てまず自宅最寄り駅で切符を買う。この辺もいろいろ値段調整を考えた結果,買った切符は「京都市内→小田原」,学割込みで5600円くらい。恐らく意味不明だと思うので意図を書いておく。まず出発の京都に関しては,京都方面まで定期を持っているからである。一方終点の小田原は,24日のライブまでどう動くか一切決めていないので幅広く動ける場所にしておいたというのが理由となる。小田原まで行くと小田急があり,東京まで出るのとほとんど同じ値段で新宿まで出られるのでそのまま東京に行くにも金銭的ロスがなく,鎌倉まで歩けば三浦(トライナリー聖地がある)とかに足を伸ばしつつ費用を圧縮する事も可能になるといった感じ。小田原から鎌倉まで歩く前提がおかしい?それは認めるがこの後の文章を読めば真面目に考えてこういう思考になっていると理解頂けると思う。

 きっぷを買ったので満を持して出発…と行きたいところなのだが,まず向かった場所は行きつけの理髪店。これはあまりに髪が伸びていてこのままではライブ中周囲の皆様方に不快感を与えるだろうと判断してのもの。ちなみに僕は今まで1度たりともライブというものに行ったことがなく,この辺は全て推測に基づく判断をしている。髪を切ったら11時だったので昼飯を食べて今度こそ出発。ここまで2800文字,これ最後まで書いたらとんでもないことになるのでは…。

 僕は某小豆色の私鉄沿線の住民である。ということで当然定期もそうであり,残念ながら阪急から京都駅には接続していない。地下鉄に乗ればいいのだがそれすらケチりたい…ということで今回の切符が「京都市内」発であることを利用してJR桂川から乗ることにした。JR桂川駅は阪急洛西口駅から徒歩10分である。地下鉄代をケチりたい人のためのプチテクニックなので覚えておいて損はない。ただし桂川も洛西口も普通しか停まらないので時間的ロスが多く,よほど困窮した人以外こんなことしないと思うけど。

 今回の旅行に際して,ひとつ決めたことがあった。始発終電の確認以外に時刻表を一切使用しないというものである。これは以前からやりたいと思っていて,今回の実質ノープラン旅行と相性が良さそうだったから採用した。

 というわけで桂川からJRに乗り,京都駅で新快速に乗り換える。書いていなかったが当然在来線である。つばめ(トライナリーの主人公)も作中でFreyMENOWのライブのために掛川から在来線で東京まで行ってるだから僕だってそれくらいしないと示しがつかない。道中特に寄る場所なんて考えていないのでぼけーっと乗り換えながら東へ。気づくと豊橋を過ぎたあたりでいい感じの夕焼け空になっていた。ちなみに夕焼け空もbot(トライナリーやってる人々)にとってココロを抉られずにいられない激エモポイントである。これは観光も兼ねて遠州灘で夕焼けを見るしかねえなと思い,GoogleMapで見て海が近そうだった舞阪駅で途中下車した。が,海まで歩いている途中で日が暮れてしまった。慌てて天気アプリで日の入り時刻を確認すると,この日の日の入り時刻は16時35分。正直こんな早いと思っていなかった。途中まで来てしまったのでこのまま海まで行くことにする。が。海岸目の前というところで海に出るトンネル(R1の高架下をくぐる)が工事で封鎖しており海岸に出られない。あまり流れが良くない。工事の概要を確認してみると,どうも隣のトンネルはまだ始まっていないようなので,そちらに行ってみることにした。しかし悪い流れは止まらない。10分位歩いてたどり着いたそのトンネルも封鎖されていた。いい加減にしろ。海に出るのは流石に諦めた。

 駅までの帰り、行きに目星を付けていたスーパーに寄る。浜松周辺はブラジル人労働者が多いので、もしかしたらブラジルの珍しい商品が売っていないかと思ったのである。これは予想通りで、小さいながらブラジル輸入品のコーナーがあった。安価なカロリー源としてクッキー的な何かと、お土産にいかにも体に悪そうな69円の粉ジュース(パッションフルーツ味、一袋で1L作れる)を購入した。それと、もう一つ嬉しい誤算があった。千秋(りんご)が半額で売られていたのである。りんごが好きで、長野や青森に行くたびに珍しい品種を探している。千秋はそこまでマイナーな品種ではないのだが、やはり関西では滅多と見る機会がなく僕も食べたことがなかったので、見た瞬間に手に取っていた。ちなみに千秋は有名な品種で言えば秋映とかの親である。海に出られなかった悲しみは一瞬で癒えた。

 書いていなかったが、ライブの支出が8000円と大きい上に交通費もかさんでいるので、今回の旅行は食事に関しても節約対象である。食事に関しては、必要と感じた支出(今回のりんご、後ほど登場するマイナーコンビニでの支出)以外は一切しないことに決めていた。なので、偶然にも予算計上が認められる珍しい品種のりんごがあったことは非常に嬉しい。

 さて、駅に戻って再び東へ。だいたい予想されているとことと思うが、次に下車したのは掛川駅、トライナリーの物語すべての始まりの場所である。とはいえ作中にはほとんど登場しないため聖地もあまり知らず(おまけに夜だし)、仕方ないのでとりあえず掛川城に行くことに。城はライトアップされておりとても眩しいので目印になる。適当に歩いてみると、路地の雑多な感じやほどほどに寂れた感じ、城下町特有の一部だけ雰囲気を再現した場所なんかの印象が良く、静岡の都市の中ではいまのところ三島の次に好きだ。ちなみに三島はきれいな水に恵まれた街で、散歩するにとても良いところなのでおすすめである。城を降りて駅に戻る途中、三光稲荷神社というのがあった。後醍醐天皇行幸に由緒があり伏見稲荷から勧請した神社で、新宿の花園神社とかも関係があるらしい。伏見稲荷は研究室からほど近く、花園神社はこれから向かう方向でもある新宿にあるということでちょっとした縁を感じる。花園神社の名前は初めて聞いたが、どうせ東京で暇だろうから行くことにした。

 行きは駅の北口から出たので、南口から入ることにしたのだが、入った瞬間見覚えのある光景が飛び込んできた。浜岡原発のPRを兼ねた充電スペースである。あれは3年くらい前、浜松から静岡まで友人と東海道を歩いた時のこと。掛川に着いた時にはもう結構遅い時間だったのだが、疲れていたのでこの休憩スペースで30分くらい充電しながら休んだはずだ。結局この日は島田まで歩き、閉店間際のさわやかで晩飯を食ったのだった。あまりにも懐かしく感傷的になる(そもそもトライナリーのサ終以降当社比ではずっと感傷的だが)。あの頃何が好きだったのかは全く思い出せない。

 無料の充電スペースというのは結構貴重なもので、この先帰宅まで充電できないことを考えると、無駄が生じない程度に長居したかった。ちなみに僕の旅行中のスマホ消費とモバイルバッテリーの容量だと、充電無しで保つのは2〜3日である。そのことを考えると今回の旅行はかなり微妙なラインで,幸いこの日はこの先これ以上寄るつもりの場所もないので翌朝始発で小田原まで出られる三島行きの終電まで1時間程度居座ってトライナリーのまだ追えていない話をひたすら追った。

 書き忘れていた。僕はトライナリーを始めたのがサ終5日前だったので、ストーリーを全部追い切ることができなかった。具体的に書くと、僕が見られたのはつばめとみやびのストーリー、各種イベントストーリー、それと神楽chの2話程度である。僕はサ終までの時間から逆算して、2人まではストーリを追えると読んで進めており、計画通り30日の夜にみやびのストーリーを見終わった。しかし、ご存知の通りこの先にはストーリの続きとして神楽chが存在する。このことに今更気付いて絶望したのだが、時既に遅し。時間も石も足らず、泣く泣く断念したのだった。このあたりの話は感想で詳しく書く。まあとにかくそんな感じだったのでリプレイスの話を一切見ておらず、ネット上で情報を補完していたのだ。神楽のストーリを追い切れなかったことはトライナリー最大の後悔であり、実は今回ライブに行くことに対して否定的な意見にもなっていたのだが、最終的にはそんなん知ったこっちゃねえという感じである。

 結局この日は自分の記憶の中であまり野宿スポットが無かった印象がある三島をやめて、手前の沼津まで行って(翌朝の始発は沼津発なので、翌日に影響は出ない)、狩野川の河川敷で寝た。もっとも予想通り寒かったのでほとんど寒さに震えながら目をつぶっているだけだったが。

 ○11/23

 4時半に起きる。いや、正確には起きていた。いそいそと寝袋をたたんで駅に向かう。ちょうどホームに着いたところで乗る電車が来た、JR東の車両だ。椅子が硬い。聞き慣れた発車メロディを聞いて東に来たことを実感する。ちなみにこの発車メロディ、音は割と好きだが仙台以北まで行っても同じ音で風情もへったくれもないので総合的にはあまり好きではない。椅子が硬い。小田原まで30分もかかることなく…

 起きたら平塚だった。寝過ごした。椅子硬いのに。JR済まんって思いながら反対の電車に乗った。今調べたので補足しておくと、寝過ごしとかの誤乗で折り返す時は係員の承認が必要である。よく考えれば当たり前だが、当然良く考えていなかったので係員には何も言っていなかった。重ねてJREすまん。でも椅子は硬い。小田原まで帰って来たらもう日が明けていた。

 ノープランなのでこの先のことを何も考えていない。さあどうしようとりあえず城でも行くか、ってことで案内図を探していると一枚のポスターが。駅メモが足柄周辺でやっているイベント情報だった。

 駅メモについて軽く。駅メモは僕が唯一やっているまだサービスが終了していないソシャゲである。ごく簡単に説明すると、現在の位置からもっとも近くの駅(廃液のこともある)の保持権を争う陣取り位置ゲーと思ってもらってよい。僕は陣取り要素に興味がないので単純に駅のスタンプラリー感覚でやっている。で、時々こういう自治体とコラボした感じのイベントをやっており、そういう時に対象駅や特定のスポットに行くと報酬が出るという感じである。説明おわり。ちなみになんでイベントやってること知らねえんだよって言うと、単に9月以降モチベが低下していたからである。原因はまあ言わなくても分かってもらえるだろう。

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駅メモ!。最近人気が落ちてきてる気がする…

  改めてイベントページを見てみる。対象となるのは伊豆箱根鉄道御殿場線小田急に湘南軌道の廃駅とその周辺の寺やら資料館やら公園やらだった。見てまず思ったのが、範囲が広い上に鉄道だけでのアクセスが困難なことである。資金の問題もあるので全部回るのは早々に諦めて、いくつかの対象スポットに絞って行くことにした。ということで見てみると、大雄山最乗寺というのが紅葉のシーズンでかつグーグルマップの評価が異常に良かったのでそこに決定。最乗寺はかなり辺鄙な場所にあり(大雄山から3.6キロ、小田原から12キロ)、大雄山駅からバスで行くのが一般的らしいが、今日は時間があるので小田原から伊豆箱根鉄道沿線を歩きつつ向かうことにした。

 とりあえず方針が決まった。大雄山に向かう前にとりあえず小田原城に寄ることにする。 開放感があり良いところだ。朝なので人も少ない。ベンチに座って昨日買った千秋を食べる。みずみずしくて美味しい。思えば昨日の昼から水すら口にしていなかった。千秋は皮が薄いので丸かじりに向いているようだ。ただ少し大きいが。

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いい天気だ

 カロリーも補給できたので,満を持して出発する。が,いきなり迷う。何も考えずに適当に北に向かっていたところ,高台の住宅街に迷い込み行き詰まった。地図を見て頂ければ分かるのだが,小田原駅の北は結構ややこしい区画になっている。そういえば迷い込んだ神社が鳥の鳴き声がとても賑やかだった。冬が近い。

 諦めてグーグルマップを見て小田急沿いの道に復帰する。線路沿いの道は電車が通ることもあるし,生活感が強いところが多いので好きだ。それにしても横を通り過ぎていくロマンスカーの威圧感がすごい。そのうち線路沿いの道がなくなったので適当に進む。途中五百羅漢のあるらしい寺に寄るが,五百羅漢がどこにあるのか全く分からなかったので諦めた。この先で小田急伊豆箱根鉄道は分かれるので,西の伊豆箱根鉄道方面へ。しばらく線路が川に沿っているので河川敷を歩くことにした。が,適当に歩いていると道が行き止まりになった。諦めて少し戻って道に出る。グーグルマップには道載ってたのに。どうやらグーグルマップを信じてもだめらしい。

 塚原の駅前にコミュニティストアがあった。コミュニティストアは548店舗(平成29年12月末現在)を経営する中堅コンビニチェーン。なんとポプラより多いぞ。この後散々出てくるが,マイナーコンビニ巡りも僕の趣味のひとつである。え,コミュニティストアはマイナーじゃない?僕もそう思います。そう思うので予算が下りず,ここでは何も買わなかった。

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コミュニティストア。

 せっかくコミュニティストアを見つけたのでツイートしておこうとtwitterを開いて見ていると,デイトラの更新が。間違えて12月9日の記事投稿しちゃいましたてへぺろじゃねえよありがとうございますありがとうございます。流石に茶番が過ぎるだろと思いながらありがたく読ませてもらう。とここでそのデイトラを確認しようとしたらこっそり最新のやつが出てるやん。卒業生とは神楽ch最終まで見終わった人,ってことで僕は卒業生に入らないのか。まあ順調に単位は取っていたが入学が遅すぎたので取り終わる前に廃校になったという感じか。

 すいません脱線しました。この時更新されたデイトラは,神楽の誕生日特別小話。神楽があの後みんなと仲良くやれている話を見られるだけでこちらも嬉しくなる。(くるくるくるくる…)のところで悪代官が帯を剥ぎ取るテンプレを想像して声を抑えて爆笑していたが,実際のところ恐らくそんな風景ではない。ところでこのcommiatoの続きは音声化期待していいんですかね…?

 いつまで経っても文字数が増えるばかりで少し早送りする。途中名水百選的な場所(何故か地獄の名を冠していた)を見つつ最乗寺に向かう。途中貼ってあったポスターを見るとなんか近くでざる菊祭りとかいうのをやっているらしいので寄ることに。ザルは僕のtwitterのアイコンでもあるので,特に思い入れはないがちょっとした親近感はある。で,坂道を登って行ってみると人っ子一人おらず,それらしき跡地のようなものがあるだけだった。流石に半ギレになる。完全な無駄足以外の何物でもない。イライラしながら最乗寺へ。昨日買ったブラジル産のクッキー(バニラの香りが強かったが味は普通)を食べつつ途中意味分からん登山道でショートカットして寺の近くに出ると,異常な数の人がいてビビる。結構有名な寺らしい。確かに紅葉が見頃だ。境内も広いし。だいたいこの時12時半。354段とかいう異常な数の階段を登った崎に奥の院があり,疲れるから行きたくないのだが行かないのも癪なので行くことにする。誰だこんな山奥に寺作った奴は。悪態つきながら一気に登った。ちなみにこの時点で歩数は3万歩である。奥の院に標高が書いてあるプレートがあり,どうもここの標高は429mで,山門のところが334mらしい。何も下調べせずに適当に行くから気付いたら標高400mも登ることになっていた。おかしい,今回の旅行の目的はメノウちゃんのライブだぞ。まあしかしなかなか風情があって良い寺だった。人多すぎるのはいただけないが。

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勾配がえぐい。

 帰りは下りなので一気に大雄山駅まで下りる。途中まで道がやわらかいコンクリート的なやつだったので足に優しい。大雄山駅が意外と発展していて驚く。金太郎の像があった。駅で少し休ませてもらった。さて,これで寄り道は終わったのでそろそろ東京に向かおうと思うのだが,残念ながら伊豆箱根鉄道では東京に向かえない。小田急に乗るため松田まで歩く。特に面白いことはなかった。松田手前の河川敷でちょっとだけ昼寝。

 松田の駅前にはOdakyu Martがある。関東住まいの方々にとっては珍しくもなんともないのだろうが,関西住みの僕は見るのも初めてである。鉄道会社経営のコンビニにはあまり興味が無いのだが。見た目は成城石井みたいなお高く止まっている雰囲気があったが,実際は普通の品揃えだった。ところで小田急はOdakyu Mart以外にOdakyu OX Martというコンビニも経営しているみたいだが違いがよく分からん。

 さて,松田まで歩いている間にこの先の計画の大枠を決めておいた。6時頃に東京メトロの24時間券を買うということだ。理由はいくつかある。最大の理由は豊洲を含んで自由な行動ができるから。東京でどう過ごすかは決めていなかったが,やはり有楽町線は乗りたいし神楽坂付近の散策もしたい,そして豊洲には当日券の購入と本番で2回行く必要があることを考えると,500円(本当は600円,この時は勘違いしていた)で24時間乗り放題というのは魅力的だ。それと終電まで電車内で寝られるというのも魅力である。昨日の感じから今日も寒さでまともな睡眠は期待できないので,終電くらいまで暖かい電車内で寝ておきたい。まあそんな感じ。改めて東京に向かうのに運賃表を見てみる。終点の新宿まで行けばたしか780円とかで,その手前なら720円,もう一つ手前なら670円という感じ。メトロに乗ることを考えるなら代々木上原まで行けば良いので720円だ。しかしそれだと到着が早すぎるので,時間調整のためまたまた歩くことにして670円区間の切符を買った。

 どうせ時間が余っているので各停に乗った。寝ていたので特に記憶はない。途中本厚木かどこかで乗り換えたが,停車していた赤いロマンスカーがなかなかかっこいいと思った。ここまでで既にもうめちゃくちゃだが,ようやく東京に入った。豪徳寺で降りた。なぜ豪徳寺かというと,桃鉄で名前を知っていたからである。たしか招き猫屋か何かの物件があった記憶があったので当然豪徳寺という寺があって門前町で招き猫がたくさん売っている風景を想像していたのだが,駅を降りてもどこにあるのかよく分からなかったのでスルーした。今調べたら東急の一駅南にあったのか。代々木上原まで適当に歩く。世田谷の辺りは閑静でいい感じだったが,下北沢で無限の人に囲まれた時に東京に来たことを感じて一気にテンションが落ちた。まあ下北沢の雑多な雰囲気は結構気に入ったが。

 そうこうしているうちに代々木上原に着いた。6時50分。我ながら完璧な時間調整と言っていい。実は記憶よりより100円高いことにちょっと気落ちしつつ早速メトロの24時間券を買った。無敵の人である。

 この先何をするかは全く考えていなかった。そもそも普通夜は観光せず,食事して宿で過ごすもんだと思う。が,残念ながら僕はそのどちらも叶わないので,夜もなんとかして時間を潰す必要があるのだが,そこで候補に上がるのがコンビニ駅メモである。コンビニは店にもよるが早いところで7時,遅いところは深夜まで開いているし,駅メモは24時間できる。このどちらが優先度が高いかというと,もちろんコンビニである。ここ数年だけでどれほどのコンビニチェーンが姿を消したか思い出してみて欲しい。セーブオン,スリーエフ,ココストア,エブリワンなど,少し前まではそのへんにたくさんあったコンビニはここ数年で数社の大手に再編され,待ったなしの勢いで消えている。あまりに本題から外れるのでこれ以上は書きたいが書かない。

 というわけでコンビニの場所をメモってあるグーグルマップを見てみる。都心のめぼしいところ(gooz,リーベンハウス,coreなど)はもうあらかた行ってしまったのであまりめぼしい場所がないが,その中でマシそうだったのが青砥にあるTCSだった。TCSは東京コンビニシステムズの略で,2009年に会社は解散した(wikiより)。会社が解散したのに残っているということは他のチェーンに加入したか個人経営かだろう。残念ながらもう真の意味でのマイナーコンビニではないのだが,それでも看板は残っているし行く価値はある。メトロからだと綾瀬で降りて1時間くらい歩くことになるが,事態は一刻を争うのでそれくらいなんともないことだ。だいたい今日散々歩いたんだから今更5キロ×2くらい増えたところで…。地味に青砥は駅メモの別のイベントの対象駅でもあったので二重に行く理由がある。それにアオトって名前もガストライブ前に行くにぴったりだ。

 ちなみにトライナリーだけがガストライブに行く目的かのように書いていたが,ガストの他の作品をやっていないわけではない。列挙すると,アトリエがエリー,ヴィオマナケミア,トトリの4作,それにアルトネリコ1と2はやった。結構多いな?特にアルトネ(特にトウコウスフィア)はかなりハマったので,今トライナリーほどの熱意はないがかなり楽しみにしている。本当はサージュも興味があるのだが,残念ながらPS3を持っていない。いずれ人並みの収入をえるようになったらやりたい。じゃあなんでトトリやったことがあるんだというと,これは部室に置いてあったものを勝手にやっただけである。

 綾瀬は代々木上原と同じ千代田線なので,終点まで乗るだけで着くから楽だ。青砥に向かって暗い住宅街を小急ぎで歩く。実は閉店時間を知らないので結構焦っていた。到着時間がだいたい9時くらいだったので,もし9時で閉店だったら目も当てられないことになる。しかしこういう時に限って別のマイコンを見つけてしまう。途中大通りを横切った時に,通り沿いに少し違和感のある看板が目に入った。ヤマザキデイリーストアである。もちろんデイリーヤマザキとは別物でこちらのほうが店舗数はかなり少ないのだが,また話が脱線してコンビニブログになりそうなので詳しい説明は省く。一応両者の看板を載せておく。コンビニ歴が長くなるとこの2つの看板に加えてニューデリーストアとヤマザキサンロイヤルにYSPS(ヤマザキスペシャルパートナーショップ)を加えた5つを50m先からでも区別できるようになる。全く使えない特技だが。急いでる上にヤマザキデイリーストアは実家からそれほど遠くないところにもあるので,今回は泣く泣くスルーした。

 なんとか9時になる前に青砥に着いた。早速TCSに向かう。店はまだ開いていた。明日の朝食ということで鮭のおにぎりを買った。おばちゃんに話を聞いてみると,本社が潰れてからは個人経営でやっているらしい。おそらく店を畳むのも時間の問題だろう。いずれにせよ間に合ってよかった。正直明日当日券間に合わなくても許せるくらいの気分になっていた青砥駅でしんみりする。どこの駅にもある日高屋の看板に腹が立つ(腹が減ってるのに食えないので)。

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TCS。インド国旗と同じカラーリング。

 このまま綾瀬に引き返すのも面白くないので,帰りは押上まで歩くことにした。途中そういえば家から持ってきたメロンパンがあったことを思い出す。カバンを漁ると底の方からぺしゃんこになって出土した。うまい。荒川を渡るところで都心のビル群と情報管理庁タワー東京スカイツリーが見えてきてテンションが上がる。このあたりで自然と脳内BGMでソラノキヲクが流れてきてなんともいえないしんみりした気分になった。川を見ると精神が感傷的になる。

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情報管理庁…

 押上に着いてからどう動いていたか一切記憶にないが,適当に乗り換えしたりしながらメトロ車内で寝ていた。もうすぐ終電というタイミングでそろそろ寝床を探さねばということで現在地を確認してみると,池袋の近くで有楽町線に乗っていたのでそのまま山の手線の内側へ向かうことにした。東京で野宿する時はいつも山の手線の内側と決めているので。理由は夜間人口が少ないので下手に副都心に出るより静かなこと,緑が多いことだ。どこで寝るか考えていると後楽園のアナウンスが聞こえたので,なるほど~なるほど~~って思いながら下車した。もちろん目的は東京ドーム。トライナリー内でもかなり重要度の高い聖地だ。実は初訪問なので適当に回るが意外とでかい。さすが東京ドーム1個分の大きさを誇るだけのことはある。疲れた。回ってるうちに終電は消えたので適当に歩いて寝床を探す。最初は某最高学府であたまのおかしい学生のふりをして寝るかと思ったが,常夜開いている門がどこか分からず侵入する前に敗退した。さすが最高学府。途中あまりに喉が渇いたのでこれグレーゾーンだなと思いながらナチュラルローソンで水を買った。大手グループだが,店舗は首都圏にしか無いので関西住みにとってはマイナーコンビニだという苦しい言い訳。その後$%&’#で寝た。東京は怖いところなので伏せておく。昨日と違って下が草地だったので昨日よりは眠れた。たぶん1,2時間くらい。じゃあ昨日はなんで寒いコンクリの上で寝たんだというとそのへんもちゃんと理由があるのだが,あまりに枝が大きいので書かない。野宿論的なのはいずれ機会があれば書きたい。

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なんとなく面白かったので撮った写真。当たり前やろ。

○11/24

 ようやくライブ当日。ここまでもう既に12500文字もほとんど本題と何も関係ない話を書いてしまった。アホか?

 4時に目覚ましをかけて起きたが,周りは真っ暗で人の気配もない。これはもう少しいけるなと思って30分二度寝する。どの路線か忘れたが上野の辺りで適当な始発に乗って寝る。日が明けてきたところでそろそろ活動するかということで,秋葉原で降りる。過去に見たこともあったが,OPの背景になっていた高架の風景が見たかった。JRの高架と奥に見えるカラフルなビル群,全然一般的じゃないのにこれぞ東京という気がする,個人的にも気に入っている場所だ。こういう人の多いところは昼間に行きたくないので早朝に行くに限る。早朝の人のいない電気街はそれはそれで独特の雰囲気があって良いのでおすすめしたい。

 11時まで中途半端に時間があるので,駅メモの未訪問駅を埋めることにする。この間に,ようやく神楽chのストーリーを全て見終わった。詳しい感想を書いたらきりがないので別の記事に回すが,単純にストーリーの結末としても,ライブまでに間に合ったという意味でも良かったと思った。ここでこれ以上ネットでトライナリー関連の情報を得るのはやめておくことにした。後は自分の経験の範囲内で東京を楽しもうということで。

 当日券の販売は11時からだ。折角だから豊洲までは有楽町線を乗り通そうということで,和光市に向かってそのまま折り返す。会場の豊洲PITなる場所は厳密には新豊洲にあり,豊洲からひと駅分離れた場所にある。僕は待ち合わせとかなにかの会場なんかに行くのに方違えしたがる癖があるので,今回は豊洲より一駅先の辰巳で降りて,駅メモ上で未訪問の東雲に寄りつつ向かうことにした。意図せずしてタツミやら東雲やらなんか関係ありそうな地名をしょっちゅう通っている。そういえば以前行ったことがあるのでスルーしたが,東京の港湾地帯にはポートストアという面白い形態のコンビニがある。説明は省くが興味ある方は調べられたし。

 11時15分,会場の豊洲PITに到着。当日券販売開始後15分も経ってからようやく行くなんてやる気あるのかと思われそうだが,この辺も一応少し考えている。だいぶ前の方でも書いた気がするが,一応ネットでストーリーを全部追いかけたものの,アプリ内で実際に彼女たちとリプレイスを実施し,その結末としてのEP29でのソラノキオクを聞けなかったという点に,大きな後悔と自分なんかが行っていいのかという今回ライブに行くことへの否定的な感情があった。それで考えた結果,どうしても神楽chをすべて見た人で今回どうしてもソラノキヲクを聴きたい人の席を奪うことになってしまっては自分としても不本意なので,あえて販売開始より少し遅れて行くことにしたのである(本当に聴きたい人なら販売開始よりは早く来て並んでいるだろうから)。ちなみに本当は10分程度だけ遅れていくつもりだったのだが,辰巳から思ったより遠かったので15分くらい遅れてしまい,その5分のせいで席が無くなったら目も当てられないので自分の中ではかなり焦っていた。さて会場に到着してみると,すごい人の数。どうやら同時刻に物販も始まっていることを知る。その人だかりを横目にチケット売り場へ。幸いチケットは残っていた。夜の部を買う。8000円なり。東京までの移動を含めたここまでの全出費より多い。高え。しかし1/12オルゴールと考えると安い気もする。どうやら金銭感覚まで拡張されてしまったらしい。しかしよくよく考えてみると,周りの人々は最低でも同額,中には数倍以上支出してなお物販買おうとしてる人たちだ。自分の貧しさに我ながら呆れ返る。残念ながら自分に買い支えという行為は無理なので,物販がよく売れることを願いながら会場を後にした。18時過ぎまで時間がある。

 豊洲に来たからには豊洲新市場に行きたかった。twitterでみやびも言及していたらしいし。3連休の土曜日,それもちょうどお昼時ということを考えると人混みの中で力尽きてしまうことが予想されたので,しばらく時間つぶしに来る途中に通った公園で昼寝することにする。親子連れが仲良く野球なんかやっている微笑ましい光景の横で不審者オーラ全開で寝た。ちなみに僕の服装は上が濃い紺色のウインドブレーカーに下も黒の登山パンツである。

 1時間くらい寝てから豊洲新市場へ。駅はもうとんでもない人の数だった。とりあえず人の少なそうな青果部門に行く。工場見学みたいな感じで上の階から見られるようになっていて,空気感が感じられない点は残念だが,なんとなくフォークリフトでひたすら積荷を運ぶミニマルな光景がA列車で行こうを自動進行で見ているような感じがしてこれはこれで好きだ。青果ですらだいぶ人が多かったので,水産に行くのはやめておいた。魚近くで見られないし。

 豊洲まで歩いて戻るが意外と遠い。疲労でそろそろ足が痛くなってきた。残り時間で神楽坂に行くことにする。と,その前にコンビニに寄る。水天宮のマイチャミー民善商店,これが今回の旅行ラストコンビニになる。マイチャミーは2002年にヒロマルチェーンと一緒にポプラに吸収されたので,こちらも真の意味でのマイコンではない。店は一見ただの個人商店にしか見えないが,小さなロゴにここがかつてマイチャミーだった面影を見ることができる。店内は安売りのポップがいっぱい貼ってあってホスピタリティが感じられた。今回はせんべいを買ったが,レジがぶっ壊れているのかおっちゃんがレジの打ち方を間違えているのかいつまで経ってもレジが開かない。おっちゃんもなんかよくわかんねえな!って感じで適当に会計した。この辺りのゆるさは個人商店という感じ。残念ながらレシートがもらえなかった。

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赤い葉っぱみたいなのがマイチャミーのマーク。

 神楽坂周辺とは言ってもこの辺りの聖地がどこにあるのかは全くリサーチしていなかったので,早稲田から飯田橋まで適当に散歩することにした。このあたりはちょっと裏通りに入ると下宿とかアパートなんかが多く,安心感がある。飯田橋付近は交通の便が良いので,もし東京に就職することになればこのあたりに住みたい。関係ないが途中グーグルマップに出ていた泉鏡花の旧邸跡に行ってみたら見事に新築の家が建っておりショックだった。早稲田通りの各所で福井県フェスタ的なのをやっており,謎の親近感を感じた。正直福井だって関西住みからしてはそれなりに遠いのだが。しかし早稲田通りは人があまりに多くなかなか厳しかった。電車がいつでもガラガラなつばメノン並に人口が減れば気にいると思う。通りにあったお茶屋さんがいい匂いをさせていたので富豪になったら行ってみたい。

 いい感じの時間になった。結局トライナリーの聖地はよく分からなかったが(調べないほうが悪い),まあ彼女らが過ごした街の雰囲気が分かったので良しとしよう。しかし,実は一箇所だけトライナリーの聖地として確かに記憶している場所があった。作中でたびたび登場したテルマエ,熱海湯である。そもそも22日に家を出てから全く風呂に入っておらず,このままライブに行ってはあまりに迷惑極まりないので,ここで風呂に入ってから豊洲に向かうことは既定路線だった。というわけで早速向かうが…

 定休日でした。かなしい。しかしこのまま風呂に入らないわけにはいかないので,近くの第三玉の湯というところに行った。4時くらいだったのに結構賑わっている。この銭湯,構成がジャグジー的なのと炭酸泉,それに超小さい露天風呂といった感じで,普通の浴槽が無かったので戸惑った。風呂から上がって脱衣所のテレビでちょっとだけ大相撲を見てから出発。有楽町線に乗るため飯田橋まで歩いている途中に筑土八幡町の交差点を通ってなるほどこの辺か~となる。飯田橋に着いてさあ豊洲に出発!というところでなにか忘れていることに気づく。新宿の花園神社に行くのを忘れていた。流石に時間が厳しいのでやめておく。代わりに途中桜田門で降りて日本水準原点でも見に行くことにする。そのつもりで乗っていると,永田町か麹町かで電車が動かなくなった。車内清掃が入るらしい。清掃はすぐ終わったが,なんとなく嫌な予感がしたので結局一直線で向かうことにした。

 ついに本題までたどり着いた。あまり関係ない前置きだけで16000文字も書いてしまった。こんなに書いたの卒論以来だ。もう朝の5時だぞ。

 18時ちょうどくらい,豊洲に到着。少し早いか。人混みが嫌なので開演ギリギリまで会場入りしたくない。海でも見ながら大回りして会場に向かうことにした。適当に歩いて会場裏のベランダからぼーっと海を眺める。風は穏やかだが潮は速い。ちょうど昼の部終わりの人々が袋をぶら下げて歩いているのにすれ違う。ソラノキヲクの6文字が聞き取れた。なんだbotいっぱいいるじゃねえか。ちょっと嬉しい。別に誰が何をやっているかに興味はないが,トライナリーを経験した人は多いほうがちょっとだけ良い気がする。

 30分過ぎになったのでそろそろ会場に向かうことにする。その辺から適当に行けるだろと高をくくっていたが,周りがフェンスに囲まれていてすり抜けられる場所がない。そうこうしているうちに反対から同じように会場に行こうとしてフェンスに阻まれた人が来た。こいつらも失敗しやがったなと思ったが自分も同類である。彼らは来た道を引き返していったのだが,僕も同じように動くのが癪だったので逆に進むことにした。しかし行けども行けども復帰できる場所が見当たらない。このままじゃマズいと思って航空写真で周囲を確認してみると,どうも島の橋まで行かないと復帰できなさそうだった。諦めて引き返した。こうやって人に反発して生きていばかりいると碌なことがない。45分くらいに会場に着いた。ここで携帯を機内モードにする。まあ雰囲気作りというやつである。フェノメノンの中とは電波通信ができないのである。入り口のところででかいメノウパネルが展示されていた。よく見てみて実は有志が作成,贈ったものだと知ってびっくりした。愛されてるなあ。こっちまで嬉しくなる。写真を撮らせてもらってから物販の人だかりを横目に見つつ,ワンドリンク制だったのでペットボトルのお茶をもらう。ペットボトルなのが地味にありがたい。代金のうち50円が被災地に送られるよ!的なシールを貰ったがそのシールを作る代金も被災地に送ってほしい。席は20列の10,覚えやすい番号だ。ホールへ。

 ホール。微妙に湿度が高く昼の部の賑わいが感じられる。自分の席を探して座る。椅子はプラスチック製でなんとなく甲子園球場の椅子が思い出された。今までライブなんて行ったことがないので,箱が大きのかも分からないし距離が近いのかどうかも分からない。一列後ろだったら一段高くなっていてもう少し見やすかっただろうが。キリの良い番号の宿命でもある。なんか上の方に煙が充満してるなあと思っていたが,これは始まってから照明映えのためだとわかった。とにかく初めてなんで知らないことだらけだ。光る棒の振り方も知らんしそもそも持っていない。開演が近づくにつれてだんだん物販とかにいたであろう人が集まってくる。前の人でステージはあまり見えない。まあ身長が低い(だいたいアーヤと同じくらいの体格)ので元から期待していなかったが。

 7時。ついに開演。黄昏シリーズのメドレー,いきなり知らん曲だ。出だしの前奏(無限大クロニクル)が始まるよって感じがあっておーってなった。良い選曲。落ち着いたタイミングでちょっと周りを様子見(知らん曲だったし)。光る棒振ってる人は半分ちょっとくらいか?振り方もまちまち。まあ定期的に同じ曲でライブやってるわけでもないしその辺の統率取れてないのは当然か。自分みたいに普段ライブとか行かない人も多いんだろうなと言う感じ。なるほど。ちょっとアウェー感が拭えたところで曲に戻る。とりあえず最初の印象としては,それこそ耳が痛くなりそうなレベルでバンドの音が大きい。部分によっては歌ってる声が聞こえないくらい。その時はライブだしこんなもんだろうかと思っていのたが,周りの反応とか見ているとどうもそうでもないらしい。

 どんな曲だったとか自力では思い出せないので,公開されているセットリストを参考に曲を聞いて思い出しながら書ける範囲で書いていきたい。2曲目乾きの輪郭,ちょっと荒涼とした感じの前奏に続く予想外の底抜けに明るいコーラスにびっくりした。この曲は好き。というか今回のライブで一番好きになったのはacrilstabだった。3曲目回遊魚の原風景,「つばめのように~」のフレーズだけはっきりと思い出せる。別にトライナリーを想像したわけではないのだが。どうしてだろう。4曲目flora,前奏が別のなにかの曲を感じたのだがなんの曲なのかしばらく考えて答えが出なかった。今聴き直した感じ,おそらく感じた曲はJALの搭乗時に流れている音楽じゃないかという気になっている。ひょっとしたら違うかもしれない。それほど音として似ているわけじゃないんだけど,似た雰囲気を感じる。そんな感じだったので曲中の印象がない。すんません。(フィリスのアトリエは旅がテーマとなっているらしい。その意味でJALの搭乗時の音楽と似ていると感じたのもある意味正解なのかも。以上後日追記。)Into the Journey,リズムがよくわからん曲だなあと思って周りを見るとやっぱり光る棒のタイミングがあまり合っていなかった。サビの「果てしなく広がる世界へ」の声がよく通っていて生歌っていいなあと思った(小学生並みの感想)。最初は不思議な曲だなあと思ったけど段々聞いているうちに評価が上がっていくタイプの曲。

 黄昏メドレーはこれで終わり,確かこの後くらいでインタビュー的なのが間に挟まっていたはず。ひょっとしたらもう少し後だったかも。映像が流れ出した瞬間にみんな同時に座っていて統率を感じた。ワンテンポ遅れてあわてて僕も従った。このインタビュー自体はあまり興味がなかったのでのんびり休憩。続いてMy Silly Days,やった作品じゃないがついにちょっとだけ知っている曲が!!賑やかな曲なのもあって一気にテンションが上がる。マナケミア以前のアトリエのボーカル曲に多い,実際にキャラが歌ってそうな感じの雰囲気の曲が好きなんだけど,最近はあんまりない気がする。しかし実際のところ僕は最近のアトリエ曲を知らないのでこれは根も葉もない印象論である。スターピースこの曲も知らない。二人で歌う曲だったのでひたすらどっちが歌ったのか聞き分けることに集中してて曲自体は楽しめなかった…本末転倒やん。でも後から聞き直すといい曲。ていうかライブで息を合わせてこれを歌えるのはすごいと思う。8曲目,タカラモノ。知ってたような知らないような?映像でリーズの曲だと分かった瞬間「え,あの外注の上にKoTYにノミネートされた、あのリーズのアトリエから出すんですか!?」ってなってひとり盛り上がっていた。次の曲の印象が強すぎて最初の方で手拍子があったこと以外記憶がない。

 そのまま続いてMETHOD_HYMMELI/.ついに!ちゃんと分かる曲が!!と言いたいところだがアルトネも3は未プレイである。でも曲は謳えるくらい聞いた。前曲が片霧さんだった時点でもう期待してたのだが,パスタリエが聞こえた瞬間よっしゃという気分になり,最初の接続プロトコルで勝利を確信した。いや前奏というか最初の声ソロ部分かっこよすぎんか。その後のパーカッションもかっこいい。光る棒も赤一色で一体感が出ていてよい。でもなんで赤なんだろう。しかし圧縮されたパスタリエの歌詞を一切噛まずに歌い上げるあたりはさすがというところ。ここから一気にヒュムノスラッシュか?と期待していると次の曲は予想に反してYork of love。一瞬ちょっと拍子抜けな感じになるが,ヒュムノスだのヒュムノスじゃないだの文句を言ってるようではクレアさんが悲しむ。こんなようではいけない。話を戻して,今回石橋さんが参加されること自体は事前情報を見ていたので知っていたが,実際に登場したのを見て,失礼を承知で言うなら「石橋さん生きとったんかワレェ」って気持ちになった。単純にこっちが知ろうとしなかっただけである。3以降出てなくて結構悲しかったのだけど,ミュージカル方面に行かれてたんですね。で,この曲。正直びっくりした。僕の記憶にあったヨークオブラブより遥かに美しい声だった。これが生歌のおかげなのかそれともあれから歌唱力にさらに磨きがかかったのかは知らないが,とにかく良い意味で裏切られた。それはそうとして,ひとつ気になったのが映像。なんで2の映像なんだ。おそらく昼の部が玲紗の子守唄あたりでそのまま使いまわしたんだと予想したが,実際昼の部は永久に結ひてだったらしいのでまあそういうことなんだろう。敢えて言うが所詮OPかPVそのまま流すだけの手抜き映像なんだからそれくらい調整してくれてもいいじゃない。ここで一旦流れが切れてブルーリフレクションのメドレー。ホームページの出演者枠になんで1人だけ歌わない浅野さん入ってるんだと思ってたが、実際のパフォーマンスで納得。周りが結構座ってたので合わせて座ってしまったが、今回唯一はっきりステージが見えるチャンスだったので立っとけばよかったと後悔。続いてClass::Exsphere_Nosurge37564枠だ!楽しみにしてた。もう最初の「キエテナクナレ」でテンションが振り切れる。終わり方がかっこよかったなあ。後で感想見てると色々ギミックがあったみたいだけど、その辺は未プレイなので分からぬ。残念。結局アルトネサージュはこれで全部、ちょっと寂しい。サージュもう一曲くらいあってもいいじゃない。霜月ヒロイン曲期待してたんだけど。まあしかし志方さん来てないし片方だけ優遇するのもと考えたらしゃーないか。アルトネサージュの豪華な歌姫陣は裏を返せば呼ぶだけで金がすごいことになるというデメリットもあるのか。その点トライナリーは比較的呼びやすそう。あくまで今のところは、だが。

 アトリエに戻って次はクローマ。一転して平和な曲に。知らない曲だったけど、声がきれいにシンクロしてて良かった。当たり前のように歌っていたが、恐らくこれまで実際に2人で歌ったことなんてなかったんじゃないだろうか。こういうのが生演奏で聴けるのはいいですね。次はよるのないくにからpledge。そういえばそんな作品あったなあ…って感じ。次のお笑い映像のせいであまり記憶がございません。

 というわけで映像パート再び。アルトネのDにしてトライナリーのP、土屋氏が登場。なぜか今日一番会場が盛り上がる。ええんかそれで…。自身も入社20年らしい。お祝いに同じく20年寝かせておいたエリーのラベルが貼ってあるワインを開けようとしてコルク開けるのに失敗している。お笑いパートか。無慈悲な早送りの後になんとかコルクが開き,会場から拍手が。いやなんやねん。乾杯して,よく見ると成金みたいな服装でうまそうにワインを飲んでいる映像を見せつけられる。一体なんなんだこれは…。などどいう茶番の後に「これからトライナリーの曲行くよ!ステキなココロの旅を!(超意訳)」。待ってました。魂が抜けないように心の準備をする。

 まず中恵さんのSigh-nageから。え?メノウだけじゃないの?嬉しいサプライズ。が、心の準備をする時間が与えられたにもかかわらず、なんかぼーっとしていて何も考えてなかった感じ。「例の台詞」に関しても、はっきり思い出せるしアドリブなのも把握していたのだが、聴いている時は完全にスルーしていた。後で他の方の感想見てる時に言及されててようやく「あーーーー!!!!」ってなった始末である。まあ考える余裕なんてなかったんだな。今思い出すと来るものがある。曲が終わり、満を持して平山さん登場。見慣れたメノウの黒い服じゃなくて真っ白だ。イシュリールの衣装なんだろうと予想。デイトラにも白い服のメノウの絵があったし。ということは今回の曲は恐らくElkadorとEarthtasia、それかEarthtasiaとソラノキヲクだろうなと見当をつける。一曲目、予想通りElkador。最初の語りがやっぱり良い。エルカドールに関しては、作中に登場しないので割と平和な気分で聴ける。しかし最初だけじゃなくて語りパート全部やったのにはビビった。いや期待はしてたけど。個人的にはエルカドールは第1章というのもあって世界説明的な意味で語りの方が大事だと認識してるので、そこは大変嬉しい。語りを聞いてるとやっぱり声優さんなんだなってなる。語りパートの次の歌の入りが窮屈そうだったが、まあそれはどうしようもないことだろう。ところで導入がどんな感じだったか思い出せない。CD版だとinzioからほぼシームレスにエルカドールに移行するけど、当日はどんな感じだったっけ。続けてEarthtasia。もう出だしでアカン。この曲は、観測した結末がつばメノン維持(=リプレイス前の結末)である僕にとっては、リプレイスを経た方々にとってのソラノキヲクに相当する歌。この歌のおかげで、つばめはフェノメノンをなんとか維持することが出来たから。聴いている間はただただ圧倒されていて一切の感情が無くなってしまった。まさに大地揺るがす歌だった。しかし今冷静になって思い出そうとすると泣きそうになる。以前が灰色の世界だったとまでは言わないが、トライナリーが僕の生活に新しい色を加えてくれたことは間違いがない。まあ2日前に突然思いついて東京まで行って現時点で20000字超えの旅行記なんか書いてるんだから。話が逸れたがまあここがこの文章のメインだし許してくれ。ラスト、ソラノキヲク。流れた瞬間まずトライナリーに4曲も割いてくれたことに感謝する。さっき書いた通り、まあ2曲くらいだろうと思っていたので。アースタアシアやソラノキヲクのようなほぼ声だけで勝負する曲でも、周り本業歌手の方々に一歩も引けを取らない歌唱力は本当にすごい。先述のように作中で聴くことは叶わなかったが、神楽のストーリーは後から全部追って、少しは歌詞やその想いを共有できたつもりだ。「さあ出かけよう」のところを聞いて、ひょっとしたらこの曲のおかげで東京まで来れたのかなと感じた。

 

〇ソラノキヲクについての閑話

 ちょっと外れるが、今書きながら考えたことを。ソラノキヲクはfineのボーカルアレンジであるわけだけど、これはどういう意図なのかということについて気になったのでストーリーを追いなおしてみた。fineはFreyMENOWの歌の世界からこちらの世界に送り返すための曲(デイトラより)とのことである。でも実際にソラノキヲクが歌われた状況はむしろ逆で、自身が歌うことでフェノメノンを生成する、つまり自分の世界に人々を引き込む必要があったわけでそれならむしろinzioのアレンジのほうが自然なのではないか?ということである。なのにどうしてinzioでなく、fineのボーカルアレンジになるのかと。これは神楽視点とメタ的な視点の両方に意味があると思う。文章量の都合もあるので端的に書く。まず神楽視点。神楽の願いはつばメノンが消滅して戻ってきた現実(=瓦礫の日本)から「みんなの想いで創られたこの素敵な世界を取り戻す」「つばめさんの世界、必ず復元してみせる」ことだった。それはつまり消滅したつばメノン=Earthtathiaの世界を取り戻す,つまりfineの後の状況から逆再生してまた歌の世界に戻ることである。だからソラノキヲクはinzioではなくfineなんじゃないだろうか。実際その後アースタアシアから「運命の歯車は逆回転を始めました」という発言もある。もう片方のメタ的な視点で言うと、ソラノキヲクは拡張少女系トライナリーという大きな物語全体に対するfineなのだと思う。この時点でトライナリーのサービス終了は決まっていたわけで、この曲はトライナリーというアプリそのもののエンディング、現実に戻らなければならない我々に対する運営さんからの最後のメッセージ(作中での)と捉えたい。ああそんなことを考えると真面目に生きなければならないじゃないか、なんて考察をしてしまったんだ。しかし着眼点は個人的にも良かったと思うがあんまり大した考察にはならなかったな。

 

 休題。そんなわけでトライナリーの4楽曲を聴くことができ、僕が東京まで出てきた目的は果たされたのだった。終わってから周りを見渡すと結構泣いてる人もいて。僕はというと、ひたすら圧倒されてぼーっとしてる感じだった。正直に言えば、涙を流せる人が羨ましい。これはほとんどの人が僕より遥かに長い時間を彼女たちと過ごしただろうからというのもあるし、単純に僕のなんでも無条件に受け入れてしまう性格によるもでもある。まあしかしとにかく充実した時間だった。

 一番書きたい部分は終わってしまったが、ライブはまだまだ続くので書く。が、いい加減疲れてきたので駆け足で。ソラノキオクの余韻に浸る暇もなく、次のアーランドメドレーへ。だいたい知ってる曲だと思うので期待する。最初はDia、好きな曲だが記憶がねえ。続いてFalling, the star light。2番が好きなんですね。錬金少女メルルのうた。なるほどそうきたかと言う感じ。結構盛り上がっていた。最後がメトロ。記憶は一部あるが細かい感想がありません。ところでセットリストを見ても書いてないのだが、新ロロナの知らない曲を聞いた記憶があるんだけど勘違いだろうか。

 確かこの辺でネルケの映像が入った気がする。厳密にどこだったのかは全く覚えてないのだが、流れ的にここで合ってる気がする。なるほどお祭り作品なのか。ps4はおろかps3すら持ってない貧乏人なので映像はスルーして水分補給していた。次はAlchemia。直球タイトルだな。この曲もだけど、初見の曲を思い出すために後から動画サイトなんかで聞いてみるとこんな静かな曲だったんだってなる。いい曲。Birth。ここにきてようやく霜月さんソロ曲。初公開だったんですね。当然そんなことは知らなかったので何のありがたみもなく聞いた。聞いたら感想とか思い出すと思うが、聞けないので思い出せない。

 そんなわけでこれで一旦一区切り、みなさん退場する。当然アンコールするも、意外と長くてみんな疑心暗鬼になったのか疲れただけか、ちょっと声が小さくなったところで再登場。この後順番が合っているか自信がないが、まずはもしも時を飛べたなら。聞いたことなかったけどサビが印象的でいい曲だった。で、この後が確か出演者挨拶。教祖だのがすとちゃんに貢げだの突然のリグヴェーダだのフリーダム過ぎる。しかしリグヴェーダ大合唱が出来て非常に満足。なんだかんだ歌詞を覚えていて自分でもびっくりした。一箇所間違えたけど。で、本当のラスト曲、schwarzweiß。あーなるほどって感じ。確かにラストにふさわしい、主に一部の歌詞が。それは抜きにしてラストで知っててかつ好きな曲をやってくれてとても嬉しい。最後にもう一回楽しく盛り上がることが出来た。演者の皆さんかなり暴れまわっていたようだったが、残念ながらステージは端っこの方しか見えなかったのは残念。演者の皆さん退場の後これで本当に終わりと思いきや、もい一回映像が。ルルアのアトリエの紹介だ。ピアニャが師匠と聞いて俄然興味が出る。PS4買う予定はないけど。しかし立て続けにオールスター作品と人気シリーズの新作って…経営状態大丈夫…?。単純なコーエーサイドの意向とかならいいんだけど。

 映像も終わって今度こそ本当におしまい。みんな三々五々退場していく。僕は人混みが嫌なので当然人が掃ける最後まで待つ。オルコットを聞きながらが流れており、酷使した耳に気持ちいい。ライブ中は耳くらいちょっとおかしくなってもええかぐらいの気持ちでいたのだが、冷静になるとあまり良くないので待ちながら耳の状態を確認する。聴力は落ちていないのだが、常にもやがかかったような音が聞こえるという感じのようだ。なので音は普通に聞こえるのだが、それとは別の部分で関係ない音が響いていて意識しないと聞きたい音がかき消される。まあこのまま治らなくても普通に生きていく分には問題なさそう。ようやく人が掃けてきたので、物販(グッズは全部売り切れでCDしか残っていなかった)をちょっとだけ眺めてから退場。外に出るとああ終わったんだなあという気分になる。一緒に来たのかオフなのかは知らんが結構集まってる人とかがいて、自分みたいな完全な単独行は意外と多くないんだなと思う。今冷静に考えるとこれ結構生存バイアス入ってる(単独の人はさっさと帰っている)気がするが…。まあ僕はtwitterこそやってるが界隈の人とは繋がりがないので楽しそうにしてるのを横目に眺めつつスルー。この後アフターとか行って飲むんだろうなあと考えると、ここ3日で2000kcalも食べてない自分が空しくなる。

 さて、これで目的は果たされた。この時9時半過ぎくらい。後は朝までに羽田に行くだけだ。まだ朝まで時間はたくさんある。もうお分かりだと思うが、徒歩以外の選択肢は頭になかった羽田空港は徒歩で行ける空港である(かつて水曜どうでしょうでは失敗したらしいが)。豊洲というと結構外れにあるイメージだが、実は湾岸を通って行けるので品川とかから歩くのとそれほど変わらない。言い過ぎた。新橋くらい。公共交通で向かうと最低でも660円+豊洲までの徒歩くらいは必要になるし、人混みに巻き込まれるのは必至なのでやらない理由がない。しかし今調べたら20キロ弱くらいあるらしい。意外と長いな?豊洲駅とは反対側、市場方面へと誰もいない静かな道を歩き始める。涼しい風が心地よい。頭の中ではずっとソラノキヲクが流れていた。調子良く歩くが、有明まで来たところで問題発生、夜なので東京港トンネルもレインボーブリッジも歩いて渡れないことが発覚する。東京港トンネルはともかくレインボーブリッジくらい歩けると踏んでいたのだが、歩けるのは昼間だけらしい。今からぐるっと築地まで戻る気力は流石に無かったので、一駅だけりんかい線に乗った。200円くらい。ちなみにりんかい線に乗るのも初めて。

 天王洲アイルで降りて再び歩き出す。立会川を超えたあたりで日付が変わった。この辺りで疲労がピークに達してきてイライラしてくる。そういえばまだりんごがもう一個残っていたことを思い出して、その辺のマンションの前に置いてある椅子に座って食べた。ちょっと寒いが甘みが体に沁みる。気を取り直して歩き始める。あと残り6キロくらい。1時、ようやく環七が見えてくる。ここまで来ればあと少しだ。1時50分、ついに羽田空港国際線ターミナルに辿りついた。なんで国際線ターミナルかというと、単純に国内線ターミナルは朝になるまで開かないからである。もう体力も限界、早く長椅子で寝たいところなのだがそこは連休終わり、ターミナル内は夜を明かす人で一杯だった。散々歩き回った挙句どこも場所が残っていなかったので、ガラス張りの窓のへりの幅50センチくらいのちょっと盛り上がった場所で寝袋を敷いて横になった(床の方が快適なのだが恥ずかしかったのでやめた)。まだ耳がうわんうわんする。そう簡単に眠れるわけもなかったので、twitterで他の人の感想とかを検索しているといい感じに眠くなってきた。f:id:snwchkrn:20181202022758j:plain

 〇11/25

 翌朝。5時過ぎに起きてシャトルバスで国内線ターミナルに移動する。少し時間を潰してから機内へ。飛行機に乗るというだけでトライナリーを思い出してしまう(神楽ch1話)。飛行機って目的地まで一気に移動してしまう味気ない乗り物という風潮があるけど、空から降りたら全く違う場所というのはまた別の魅力があると思うのですよ。ありがとう東京。スマホ機内モードにする。疲れていたのだろう、離陸する前には寝てしまい、目覚めたのは着陸の衝撃だった。大阪。現実に帰ってきた。 

 これで本編は終わりなのだが、実はもう少しだけ続きがある。もう自分でも書いたことを半分忘れているが、最初の方に書いた通り、この後学祭を見るため京都に向かったのだ。昼過ぎ、僕を誘ってくれた友人と合流する。彼がしていたのは、トライナリーの制服(学校の制服ではなく司書が着てたりするやつ)アーヤのコスだった。聞けば、裁断から縫製まで全部自分でやったのだという。熱意を創作の力に向けられることはとても素晴らしいことだと思う。そして彼もまた5日しかできなかったトライナリーを好きでいてくれることが嬉しい。あの日言えなかったのでここで感謝しておく。ありがとう。お礼に僕もライブの話をした。限られた時間の中で4曲も割いてくれたこと、Sigh-nageもあったこと、ソラノキヲクのこと、泣いてる人もいたこと。周りからはなんだこいつらと思われてそうだが。もっと早くに存在を知って、周りの人たちにも布教出来ればどんなに良かっただろう。結局その後打ち上げでインドカレー屋に行き、久しぶりに満腹になるまで無限ナンを食って翌朝帰宅したのだった。今度こそ終わり。

 

〇総括みたいな

 もう25000文字以上書いて疲れたのであまりこれ以上書きたくないが、とても簡単に総括する。とにかく行って良かったなというのが正直な感想。そもそも当日券が取れるかすらわからない状況の中での完全ノープラン突発旅行だったが、蓋を開けてみればライブも行けたし(トライナリー楽曲4曲もあったし!!)コンビニも行けたし普段の旅行なら行かなかったであろう足柄周辺の観光もできた。もしトライナリー目当てでこの文章を読んでくれた方がいたとして、コンビニの魅力も伝われば僕としては望外の喜びである。逆(いるのか?)もまた然り。今後もこのような機会があれば、また行けたらと思う。最後に今回の旅行での移動と支出をメモしておく。なんと徒歩での移動距離は100㎞を超え、交通費込みで全体の支出の半分以上をライブが占めることになった。アホか?もっとも帰りの飛行機代を0円換算しているが。意外と安く収められたのでちょっとくらい物販買っても良かったな。あの列並びたくはないけど。早く就職して富豪になりてえ。いやでも就職したくねえ。

移動距離:22日12.6km、23日44.4km、24日30.9km、25日15.8km(スマホアプリより)、合計100kmちょっと。歩数は合計で約16万歩。

支出:小田原までの交通費5610円、りんご2個170円、謎のブラジル菓子200円、小田急670円、メトロ600円、TCSのおにぎり108円、ナチュラルローソンの味付き水124円、マイチャミーのせんべい129円、ライブ8000円+500円、銭湯460円、りんかい線210円、合計16680円くらい

 あとライブ全体について。こういうコンサートは人生で初めてだったわけだけど、充分楽しめた。出演者の皆さんも楽しそうにしてたし。何度も書いたがトライナリー楽曲4曲やってくれたことには本当に感謝しかない。全部聞いて思うのは、ガストの楽曲は挑戦的だったり攻撃的だったりしたものが多いということ。それだけに生演奏なんて大変なんじゃないかと思うけど、演者の皆さんは流石ですね。そして僕はそんな挑戦的な曲が好きなので、これからも驚かせてくれるような楽曲を制作していただければと思う。一か所だけ文句を言うならバンドの音。あれはいくら何でも大き過ぎでは…。たまに耳抑えてる人もいたし。

 最後に書くところが他になかったのでちょっとだけ雑感。アルトネに関して。今回散々トライナリー言うてた訳だけど、実はアルトネにもそれにわりと近い熱を注いでた時期があったわけで。本編の内容を何も知らないままにトウコウスフィアを読んで、カオスな会話と膨大な設定に惹かれたのが確か高3の11月くらいだったと思う。まあそこでハマって当然入試で落ちて浪人することになるのだが(そもそも当時の学力からして分不相応なところを受けたのが悪い)、その先大学2回生くらいまでの間は頭の中のフィクションのトピックでは一番大きな位置を占めていた。特に代わりうるような大きなコンテンツが出てきたわけではなかったのだけど、単純に関心がちょっとずつ薄れてたまに思い出しては曲を聞いたりする程度になった。で、その後数年を経て出てきたのがトライナリー。他のことが考えられなくなるくらい引き込まれたのはアルトネ以来、瞬間最大風速はそれ以上だった。そんなわけでここ最近アルトネは完全に外に押し出されていた。そこであったのが今回のライブである。久し振りに聞いたヒュメリは歌詞と日本語訳まで思い出せたし、ヨークオブラブは酒場の風景(ゲーム画面)が蘇ってきたし、リグヴェーダをみんなで歌えて楽しかった。結局5年くらい前の強烈な思い出を忘れてしまっていたんですよね。勿論完全に記憶がなくなったわけではなく、能動的に思い出さなくなっていただけなんだけれども、ある意味でそれもまた一つの忘却なんじゃないかと思う。そしてその思い出を思い出せなくなることは悲しいことじゃないかと。前置きが長くなった。トライナリーで「どうせそのうち忘れる」なんて言われてそんなわけねえだろと思っていたけど、アルトネはそうなってしまっていた。この感じを忘れないように残したい。それでいて、アルトネやトライナリーのように強烈なインパクトを与えてくれるような作品をこれからも求めていきたいな、と思った。

 長い雑感になった。今度こそおしまい。本当は熱が冷めないうちに、27日くらいまでに書いて30日までにはトライナリーの感想も書いてしまいたかったのだが、僕のスケジュール管理と書いてる文章がめちゃくちゃなせいでこんなに遅れてしまった。こんなの人に見せて良いのかって感じの行動が狂気じみた旅行になってしまったが、まあめちゃくちゃな方が後で思い出すぶんには楽しい。

 何事も やりすぎるくらいが ちょうどいい(字余り)

結局文字数は28000文字、卒論より多くなった…もし全部読んでくれたような人がいれば感謝しかない。