焚き付け

主に日記を書く

太陽の日曜日

 さっそくシーズン初沢に行ってきた。大峰北部の某川である。

 

同期の里が4月から東北に行くことになったのだが,早々に一時的に帰ってきたので記念に行くことにした。平日だった上に行くことを決めたのが2日前だったので他に誰も行く人がいなかったのは残念である。前々から思っているのだが,自分は人よりだいぶ暇なようだ。というか,人より暇の基準がかなり緩いのではないかと考えている。それに加え,自分はできるだけ人の誘いを断らないようにしている。基本的に自分からあまり動かないくせに人と何かするのは好きなので,結局他人の行動に頼らざるを得ないからである。というわけで,人数合わせだろうがなんだろうがこっちとしては誘ってもらえるだけでありがたいので何かあれば積極的に巻き込まれるようにしている。

 肝心の沢だが,非常に短くかつそれなりにきれいな場所で,シーズン最初にしてはまあこんなもんだろうという感じである。写真を数点載せておく。しかし大峰北部というのは久々に行ったがだいぶ近い。南紀に行く時間の半分強で行けることを考えると,それだけで結構なメリットというもんである。

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 非常に簡単な沢なのだが,実はこの沢数年前に滑落事故が起きている。亡くなった方は朝日や飯豊なんかの大渓谷をいくつも遡行している実力者で,自分も東北の沢を調べる時なんかによく記録を参考にしていた人である。訃報を知ったのはこの方のHPに解説されていた掲示板で,行ったことはないが簡単な沢だと聞いていた場所で亡くなったということを知って驚愕した記憶がある。どうも大滝をフリーソロで登ろうとして滑落したらしいとのことであった。これに関連して沢の事故について雑感をまとめようと思ったが,長くなりそうなので余裕のある時に独立して書くことにする。少なくとも言えることは,安全かどうかを決めるのは自分自身でなければならないということである。

 

 就活で東京に行った。何をやったかというと筆記試験,面接,グループディスカッションなんかである。これでおおよそ一般的な就活で行われることは一通り経験したことになるので,就活のすべてを知り尽くした人間のふりをしてでかい顔ができるようになった。筆記試験は語句説明であったが,文理を問わずかつそれなりに長いタイムスパンで見てタイムリーな単語がバランスよく並んでいたのでなかなか好感度が高いものであった。あまり出来は良くなかったが。GDは初めてやったがなんか慣れてそうな奴がいたのでそいつにだいたい任せておいて,しょうもない事を言ったり意味深な行動を取ったりしてなんとなくできるやつっぽい雰囲気だけ出しておいた。まあそんなことはどうでも良い。議題がぼくの考えるさいきょうのワークアンドライフバランスみたいな設問で,いろいろ案があるからこの中から効果的なのを好きに選んでまとめて発表しろみたいな感じだったのだが,正直つべこべ言わずに全部やれよと思った。自分のグループは各自好きなのを選んでそれからみんなでいくつか選んでまとめるという感じだったので,誰も選ばなさそうな同一賃金同一労働を主張しておいたら「同一賃金同一労働とか当たり前だろ(非正規の人がやめると損失が大きいよね)」「興味ねえわボケ(いやー予算的に厳しいんじゃないですかね)」「その程度も払えない会社はとっとと潰れろよ(そうですね~)」という感じで軽く全員にスルーされた。このグループには自分以外プロレタリアートがいないらしい。結局能力給制と在宅勤務なんかの当たり障りない案にまとまった。発表を聞いていると,全てのグループが能力給制を主張しており,どいつもこいつも自信あるなあと思った。しかし考えてみると,これまでの日本の企業は終身雇用なんて保護主義的な制度で今までよく戦ってこれたもんである。どれだけ真面目なやつ多いんだ。この少ないサンプルだが,そう遠くないうちに日本の雇用システムは完全に移行しそうである。

 面接が終わった翌日にシャッツキステに行ってきた。もちろんトライナリーが目的。サービス終了しても当たり前のようにこんな事が行われているのもありがたい話である。まさかひとりでメイドカフェ(私設図書館という体だが)に行く日が来るとは1年前は全く想像できなかっただろう。いやしかしメイド服着てるだけで僕の想像するメイドカフェとは全然違ったのでやはり私設図書館だと言うべきか…。30分くらいハーブの本で勉強してからつばめのハーブティーを飲んだ。あとは足跡帳を読んだりなんやかんや。足跡帳の量が多すぎて読むだけで自分が書き込む暇はなかった。1時間で帰ろうと思ったらちょうどBGMがElipionになったので帰るのに失敗し,帰りの飛行機の時間ギリギリまで追加で滞在するはめになった。後悔はしていない。帰り際に店員さんが料金変わるまで15分位あるからもう少し滞在したらと言ってくれたので非常に良い店である。しかし店内でトライナリーBGMが流れているのはあまりにも最高だった。1時間ちょっとでBGMは一周した。総じて非常に良い時間であった。

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 それ以外には同じくトライナリー聖地である熱海湯やムギマル2に行ったり貨幣博物館に行ったり道路元標を見に行ったり(1週間後にまた訪れることになる)結構楽しめた。交通費のおかげで収支もプラスであり,シャッツも行けたし内定も出たので結果として予定調和的ではあるが大変良い東京行きであった。ていうか面接に進めばシャッツに行けるのがわかっていたからやる気を出してめんどくさいESを書いたまである。またトライナリーに人生を歪められてしまったか…。

 

 元号が変わった。今回の主旨ではないのでまあどうでもいい。それに絡んで10連休が発生したことの方が意味がある。個人的には平日と休日の境が存在しないので何連休だろうと良いのだが,先述のように他人に休みが存在するというのが重要である。結論から言えば前半は部活の先輩に寄生して東北までドライブに行き,後半は後輩に寄生して四国の沢に行ってきた。ちょうど月が変わるので前半のドライブ部分だけにして,後半は来月に回す。

 部の少し上の世代まではドライブ文化があった。マイカー保持者消滅によりこの文化は廃れてしまったのだが,これを残念に思っている人も多い。今回暇そうにしていたら先輩に誘ってもらったので,なんとか文化を伝承しようと参加した次第である。このドライブ文化の特徴として,基本的に下道を使うこと,あまりまとまった長い睡眠時間を取らずに運転できる誰かが運転し続けること,観光地に寄るには寄るが,訪問時間の調整は基本的に行わないことなどが挙げられる。要するにストイックなドライブである。

 初日に大阪府内を出発して翌日夕方に新潟の予定だったが,あまりにも時間が余ったので能登を一周するなどして開幕から波乱を感じさせた。その後は国道7号を一通して翌朝に青森,大間に寄り道してから45号一通の途中に本州最東端の魹ヶ崎手前で仮眠して翌夕方に仙台,さらに6号一通で深夜に日本橋というルートであった。さらっと書いたがこれで本州半周以上している。とんでもないドライブ文化である。ちなみに今回は結構巡り合わせが良かったらしく,弘前城では夜明け直前にギリギリ桜が見られたし大間では昼食にマグロが食えたし魹ヶ崎も訪問できた(ちなみにこれで本州4端訪問完了である)。その後は1号で帰るつもりだったが渋滞のためやむなく高速を使用した。累計の走行距離は3000キロで,うち2500キロが下道である。ちなみに僕は1キロも運転していない。これだけ走っていながらする必要すらなかった。長距離ドライブと国道一通,やべえ文化である。あとは適当に写真をぺたぺた貼っておく。おわり。

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