焚き付け

主に日記を書く

30秒前の砂時計

 9月の記録。当初10月も一緒にするつもりだったが、思ったより多いのでやめておいた。今年はまとまった夏休みが確保できずに細切れに拾ってたまたま出かけていたため、大きな旅行はないが小さいものは多い。

 

○御前

 ますば18きっぷで静岡に行った。天気が良かったのと、ちょうど御前崎の方で花火大会をやっていたからだ。実は御前崎にまだ行ったことがなく、いい加減訪問しなければと思っていたところだ。

 昼くらいに今回のスタート地点である菊川に着いた。花火があるのは御前崎より手前の相良という町なのだが、せっかくだから牧之原台地をぶち抜いて歩いていこうというわけだ。とりあえず昼飯ということで、その辺にあった店で釜飯を食べた。出来上がりに時間がかかると言われたので、その間にスーパーで買い出しも済ませる。釜飯自体はそれなりだったが、自分で作れない料理なのでその点は良い。と言っても、炊飯器か釜かの違いでしかないが…。

 しばらく菊川に沿って下り、途中から県道245号線に入る。菊川はかなり細く、なんでこれが1級水系なのかと思う。西の太田川のほうが太いし重要な地域を抱えている気がするのだが。山がちの地形で、川の周りの細長い平地は全て利用されている。畑や果樹園が多いイメージだったのだが、意外と田んぼばっかりだ。結構工場が多い気がするのはさすが静岡といったところか。

 途中、あるはずの道が消えていたので藪に突っ込んだ挙句諦めて引き返したりして時間を食ったが、なんとか牧ノ原台地に上がる。坂を上がりきると突然「思っていた静岡の景色」、一面の茶畑が現れて、これだこれだと嬉しくなる。ちょっと秋らしくなってきた空模様の下に、台地を吹き抜ける風が心地よい。しばらく進むと海が見えてきた。ここを下ったところが目的地、相良だ。

 徐々に下りに入ったところで、油田公園というのが出てくる。静岡で油田とは聞いたことがない。立ち寄ってみるとやぐらや掘立小屋みたいなのと小さな資料館があったのだが、残念ながら閉まっていた。ここで牧之原市のホームページに解説を譲ると、ここは明治の初めに発見された太平洋側唯一の油井で、戦後の1955年まで採掘されていたそうだ。産出するのは軽質油なので、分留を経ずともガソリンとして用いることができるらしい。とまあこんな感じらしいが、石油というと日本海側のイメージがあったので、これには驚いた。

 日が暮れてきた。もうすぐ花火が上がりそうだ。急ぎ足で進む。町に着くともう真っ暗だった。腹が減ったが、調達する暇もないので急いでビーチへ。人がいっぱい集まっている。花火の音はまだしていないので、間に合ったみたいだ。屋台のあたりは人が多いので、さっさと抜けて波打ち際に陣取る。屋台がないとか砂で汚れるとかもあるのだろうが、これくらい直前でも波打ち際は人がそんなに多く無くて快適だ。

やがて、花火が上がり始める。地元の手作り花火なので派手さはないが、こうやってひたすら協賛会社や個人の名前を挙げて、そのあと数発どーんとやる形式が結構好きなので、そこは全く問題ない。花火はいっぱい上がると当然楽しいが、それ以上に大事なのは距離が近いことだと思っている。そういう意味では満点だ。

 やがて花火は終わり、人々が順次散会していく。やることはないので、とりあえず御前崎まで進んでしまうことにする。明かりのない国道をひたすら進む。前を花火帰りであろう浴衣の二人組が結構長いこと歩いていたが、やがて脇道へ消えていった。海も見えないし、車に気だけ遣うつまらない道だ。そして長い。

 ひたすら歩いて最後に台地に上がるとようやく灯台の光が見えてきた。どこかで夕食が確保できればいいなと思っていたが、結局最後まで見つからずじまいだった。コンビニでちょっとだけ買って、灯台へ。真っ暗な海だけが見える。この辺は夜が明けてから散策することにして、下の方にある公園で寝た。

 翌日。この日も晴れで、朝焼けがとてもきれいだ。公園をしばし散歩する。展望台があり、遠く駿河湾の向こうには富士山も見えた。そこから延びるパイプがコロコロ回るタイプの滑り台を久々に滑ったり。

 灯台の方に向かう。この辺りは結構観光地のようでホテルもたくさんあるのだが、廃墟と化しているところも多い。岬というところはどこも昭和の頃に建てられたホテルが廃墟化しているイメージがある。実際、岬というそれ以外に何もない場所で宿を出せるような時代ではないのだろう。灯台はそれほど背は高くないものの、なかなか優美だ。

 浜岡の方まで歩くことにする。海沿いにでも行けるが、昨晩通った道が微妙だったことも考慮して台地の上を抜けていくことにした。実際、集落も台地の上にある。この辺りは海岸の砂質土だからか、田んぼはほとんどなくて畑ばかりだ。おそらくメロンだろう、ビニールハウスやガラスハウスもたくさんあるが、ガラスハウスは結構壊れているのが気になる。航空自衛隊の小さな基地もあった。

 浜岡発電所の目の前を通って、浜岡の市街地へ。発電所はまだ時間が早いので見学はできなかった。ここから町まで下り坂なのもあり、戻る気も起きず。

 浜岡の町を適当に散歩する。あまり町の中心と感じるような場所がない。家も商業地も均一に分散している感じだ。でかい鳥居があったのでその先の神社に行ってみる。神社の横には桜が池という池があり、竜神伝説の残る遠州七不思議のひとつだそうだ。池の周りは芝生が丁寧に刈られていて、なかなかよいところ。

 あまりにも暑い。この後高天神にも行くつもりだったのだが、歩いているだけで疲れるのでやめることにした。商業施設に定期的にピットインしつつもう少し散歩し、昼飯に海鮮を食べてからバスで掛川に向かい、電車で帰宅した。

 1泊した割にあまりイベントがなかったような気もするが、とにかく未訪エリアを埋められたのでまあ良かろう。茶畑に花火となんとなく夏の終わりが感じられた回だった。花火大会は人が多くて嫌になることも多いが、なんだかんだ毎年いちどくらいは見ておかないと、なにか足りないような感じがある。

 

日本海

 これは9月の中旬の頃で、金曜と月曜に有休を確保して、4日間で青森から日本海側を回って帰ってきた。この時関東に台風が来ており、4連休にしたもののどうしようかと思っていたのだが、北の方がまだ天気がましだったので、急遽木曜にマイルで飛行機を確保して青森に行くことに決めた。

 初日、朝市の飛行機で羽田から青森へ。天気はマシとは言え薄曇りだ。青森空港からは青森と弘前にバスが出ており、どちらに行くかは全く決めていなかったのだが一番安い弘前に向かう途中の浪岡で降りることにした。浪岡自体は何度も訪問したことがあるのだが、毎度毎度アップルヒルでりんごを買ってアイスを食べるだけなので、ちゃんと見るのは初めてだ。

 浪岡のバス停は駅の東の方、駅からまっすぐ伸びる通りを行って大通りにぶつかるあたりにある。あまり集積のない街ではあるが、実際この辺りが町の中心になるだろう。なお浪岡町は合併したので今はなく、青森市の一地域となっている。が、浪岡と青森の合併はかなり強権的なもので、住民はほぼ反対だったようである。

 まずは駅に向かう。レンタサイクルを借りるためだ。前々から借りれるのは知っていたが、実際に借りるのは今回が初めてだ。借りるときに、浪岡の町の外には出ないようにと言われた。町というのがどのあたりなのかよく分からないが、とりあえず従う。

 まずは買い物も兼ねてイオンタウン浪岡へ。ここのザ・ビッグはかなり古さを感じる店舗だ。また、おもしろ市場というリサイクルショップがあるのだが、ここの品揃えがかなり豊富で見ていて面白い。あとこの近くにはダイエー矢印の残るローソンもある。

 続いて浪岡城の近くにある中世の館という市立博物館みたいなところへ。200円くらいで典型的な自治体の博物館という感じだ。中世の歴史展示がメインで、横の建物がかつての学校だったらしくその関連展示も一部。一応、自分以外にも客はいた。

 その足で続けて浪岡城へ。結構広く、建物の基礎や柱などが復元されている。八戸とか東北全体でそうだが、割と広い台地にでかでか作っている感じだ。背後は川になっており、要害の趣がある。

 そろそろいい時間になったので、昼飯に。近くにありかつ評価の良かったつねた食堂というラーメン屋に入った。この日は平日だったはずだが、客入りは良く次々と開店していた。普通のラーメンにしたが、すっきりとした煮干しの香りが良く自分が一番好きなラーメンのタイプだ。

 市街地の散策はここまでにして、午後は駅の西側に向かう。まずはアップルヒルに行って珍しい品種でもないか見てみるが、いつもと同じラインナップだった。いつものようにアイスだけ食べて退散したが、今回初めてりんご以外のフレーバーを食べてそれがおいしかった記憶がある。何味だったかは忘れたが、スチューベンとかそのへんだった気がする。

 ここからさらに西に向かう。段丘に上がることになるので結構急でしんどい。登った先は広々としており、道沿いには住宅が広がっているがあとは水田や果樹園だ。適当に自転車で回る。

 そうこうしているうちに自転車返却の時間になったので、駅に戻る。自転車を返し、この後どうするかしばし逡巡。結局、やることもないので藤崎のイオンまで歩いていくことにした。7号に沿ってひたすら歩く。天下の一桁国道だけあって交通量は結構多い。日も暮れてきたところでよくよく見渡してみると、結構ふくろうがいることが分かる。りんごの木の洞に住んでネズミを駆除してくれるとは聞いていたが、ほんとうにたくさんいるようだ。

 すっかり真っ暗になったころ、藤崎のイオンに到着。ここは元ジャスコ。なかなか古さの残る内観だ。この辺で夕食にしようといていた店がすべて閉まっていたので、ここで適当に買い物して夕食とした。その後、近くの喜龍温泉へ。ここはもう3度目になるが、広々していてエメラルドグリーンの湯がドバドバ流れているのが個人的に好みの銭湯だ。

 明日の天気が良さそうなので、岩木山に登ろうと思った。翌朝まで時間があるので、このまま麓まで前進配備することにする。もはやどこをどう歩いたのか全く覚えていないが、明かりひとつない畑の中すっきりと晴れて星がきれいだった記憶がある。日が変わるまでひたすら歩き続け、岩木山神社の近くで野宿した。

 

 2日目。地味にもう4度目になる岩木山神社に参拝し、それから入山地点になる百沢のスキー場へ。と、見ると山頂にちょうど雲がかかっている。登るころには雲が上がって晴れるような気もするが、結構雲が多いし雲底も低いので気になるところ。まだ朝早くて寝足りないこともあり、1時間ほどそのへんで寝て様子見することにした。時々、登山客が不審そうにこちらを見ながら雲のかかる山へと足を進めていった。

     

 そして約1時間後。雲はほとんど上がっていなかった。というわけで、ここで取りやめを決断。とりあえず温泉にでも行くかということで、近くの三本柳温泉に向かった(百沢温泉はまだ開いていなかった)。ここは小さい温泉だが、のどかで湯量も多くなかなかいいところだ。スマホの充電に不安があったので、上がった後少しロビーの椅子に居座って充電させてもらう。受付のおばちゃんと雑談しつつ、ボケかけだけど、とつがるを頂いた。

 そのへんの畑をうろうろしつつ下っていく。どこからでも岩木の山が見えて画になる場所だ。山頂にかかる雲はいつの間にか取れており、登っておくのが正解だったか。気温もどんどん上がって非常に暑いので、休み休み進む。途中の直売所でりんごの品種チェックをするが、華宝がかなり数を増やしている印象だ。

 だいぶ疲れながら歩いて下湯口へ。ふらいんぐうぃっちの家がある場所なのだが、それを認知してから来るのは初めてだ。確か2016年くらいに初めて弘前に来たときにアニメ化決定みたいな感じで大々的に掲示していて気になりつつ結局見ないままだったのだが、最近意を決して見たら非常に優れていたので迷わず聖地巡りをすることにした。日常に溶け込むファンタジーみたいな作品が好きなので、どう考えても刺さる作品なのは分かっていたのだが…。

 アニメのオープニングでも最後に大々的にマルフクオマージュの看板が出てきて気になっていたのだが、改めて歩いてみるとこの辺は本当にマルフクの看板が多い。基本的にマルフクの看板は片付けられていないという条件があるためあるところに固まっていることは多いのだが、この密度は今まで見たことがない。意匠として作中に多く登場するのも納得できる。

 小さな地区なのですぐに回り終えて、悪戸のアイス屋へ。ここも作中に登場する。店内でソフトクリームを食べながらのんびりしていると、地元の人が定期的にやってきてはアイスを買っていた。

 その足で近くのりんご公園へ。ここも相変わらず見るだけ。打っているりんごの品種も少ないし行っても特に大したものはないのだが、近くを通りかかるととりあえず行ってしまう。

 さらにここから下ってイオンタウンへ。たしかここで箒を買っていた記憶があるのだが、実際にホームセンターの店先に箒が売られているのを見て満足した。

 この辺りでだいぶ日も傾いてくる。もう足も相当しんどいのだが、なぜかこの後さくら野へ。多分まだ未訪問だしいつなくなるか分かったもんでないからだと思うが、いくらなんでも無駄の多い動きだと今は思う。しかし立派な施設だ。できれば長く続いて欲しい。

 日も暮れてきたので、鍛冶町のあたりに戻って飲み屋街の食堂っぽいところで晩飯。店を探すのに苦労した記憶がある。手早く食事を済ませ、中央弘前へ。大鰐温泉までの切符を買って乗り込む。急いだのには理由があり、ちょうどこの時間が金魚ねぷた列車の時間だったのだ。金魚ねぷたふらいんぐうぃっちのアニメ11話か12話かで出てきたアレで、名前の通り金魚型のねぷただ。乗客は結構たくさんいて、子供連れや若いグループが多い印象。出発すると金魚ねぷたの橙の明かりだけになるのだが、なかなか幻想的な雰囲気があって良かった。客はこの後ほとんどが大鰐まで乗り通していたが、そのまま折り返して帰ったのだろうか。

 自分は大鰐に宿を確保していたのでそちらに向かう。安かったのだが風呂がだいぶ狭くて湿気が籠っていたのと湯がだいぶ熱かったのでちょっと残念な印象。その辺を散歩したりAコープに買い物に行ったりしてから寝た。

 

 3日目。実は前の日に弘前駅でこの日開始で北海道東日本パスを買い、この日利用開始にしておいた。7日連続でちょっと使いにくい券ではあるが、こうすることで来週末も活用できるという算段だ。

 大鰐からJRに乗って南下、とりあえず大館まで出た。ここから鷹ノ巣までバス代行輸送になる。朝なので何も開いていなかったが、御成座など適当にそのへんを散歩して時間を潰してから代行バスに乗った。

 鷹ノ巣は大舘よりもう少し大きな町という印象だ。こちらも少々散歩して、偶然見たことのないコンビニを発見したりしつつ、そのうち時間になってまた電車で東能代、秋田へ。

 秋田でも少し散歩して次の電車まで時間を潰した後、少し南下して新屋へ。近くの日吉神社に基準水準点があるので回収した。何個訪問したか覚えていないのだが、そろそろ20くらいは行っただろうか。近くのドジャースというスーパーで安いカレーとアイスを買って昼飯に。激安系のスーパーで名前も似ているのだが、調べた感じロヂャースとは何の関係もなさそうで不思議だ。

 ここから一気に南下して、次は鶴岡へ。実は鶴岡で降りるのは今回が初めてだ。前から行こう行こうとは思っていたのだが、なにぶんアクセスが悪いので後回しになっていた。どのみちちゃんと回れるだけの時間はないので、次回のためにさらっと見ておく程度とした。

 街の中心は駅の南の離れたところっぽいので、そこまで歩いて行って適当に散歩。中心街は昔のままの感じがあり、落ち着きがあっていい街並みではあるのだが、あまり活気がないのが心配ではある。鳥取市みたいなイメージだが、あちらの方がもう少し活気がある。しかし新市街みたいなのはないのだろうか。薄く広くで集積がない印象を受けた。まあ、街自体は良かったので次はどこかそのへんの温泉に泊まってもっとちゃんと歩きたいところである。

 この日のうちにある程度進んでおきたかったので、ほどほどで切り上げて南下する。最初温海で温泉に入っていこうと思ったが、思ったより駅から遠かったのと、晩飯難民になりそうだったので夕食優先で鼠ヶ関に向かった。最初当てにしていた店は開いていなかったので、ちょっと贅沢だなと思いながら寿司屋に入る。赤酢推しのやたらしゃれた店だった。地魚の握りと内臓を煮たやつをもらう。握りはマハタ、アカハタが入っていて白身好きの自分にとってはかなり良かった。特に良かったのがアラで、これは人生で初めて食べた。なんならアラという魚はクエの九州での呼び名しか知らなかったのだが、こいつもクエも全部ハタ科らしい。あと横の客が食べていたイカをおまけでもらったのだが、その上に乗っていたセミエビの卵を塩漬けにしたのが驚きの美味であった。最初思ったより高いなと思っていたが、最終的にはむしろ安いくらいだという結論になった。あとこれは余談になるが、半年後に何かのタイミングで同僚がこの店に行ったことがあることが判明し、そんな山形の田舎の店の話が合うことあるんだとなった。

 食後鼠ヶ関灯台に行ったり謎のでかい松を見たり、その辺を散歩してから次の電車で南下し、一気に亀田まで下って快活に泊まった。もちろんラムーにも行く。

 

 最終日。この日は余裕をもって家に帰れば終わりだ。この日はまだ歩いたことのない小千谷に行く。町が信濃川の左岸にあるので渡る必要があるのだが、駅から一気に下って川を渡ってまた登ることになるのでなかなか大変だ。おまけにフェーンで訳が分からんほど暑い。最初は町を歩いた後山の方の養鯉場にも行くつもりだったのだが、疲れ果てて結局辞めてしまった。

 結構汗をかいて最後に温泉くらい入りたかったので、途中上牧で降りて川向かいの温泉に行った。上越線の温泉は湯沢や水上が微妙だったり高かったりで最適解が見つかっていなかったのだが、ここはいい温泉だった。水上より南なので電車の本数が多くなるのもポイント。

 結局、17時くらいには帰宅した。ちょっと早すぎた感もあるが、暑かったのでまあ仕方ないか。東北日本海側はまだまだよく回れていないことが改めて分かった。鶴岡もそうだが、酒田ももっと回りたい。あとは男鹿半島が未訪、阿仁もほぼ素通りだ。それから新潟だと山古志とか。アクセスが悪いので意識して潰していかないといけない。まずは冬に肘折とかで雪にまみれるのが良いか。

 

〇茸

 社のひとびとときのこ狩りに行った。場所は富士山のふもとで、なんでも5合目の小屋のおっちゃんが鑑定してくれるらしい。自分のきのこ知識は最低限に満たない程度で、かつ持ち合わせている知識は主に谷沿いで使えるものだ。富士山のような疎林ではあまり役に立たないだろう。同行者は自分含め6人程度だったが、自分よりもう少し詳しい人から全くの素人までといった感じで、実力あるきのこマスターはいないらしい。

 当日は車で御殿場へ。適当なところに車を停めて、歩きながら採取。なんでもかんでもとる人もいたが、自分は食えそうなイグチ系を中心に拾った。多くがキノボリイグチで一部ヌメリイグチ、あとその他適当。途中から冷たい雨が降ってきて、傘を車の中に置きっぱなしだったので濡れて非常に寒かった。同行者に雨の中半袖で歩く異常者扱いされたが、置いてきたのだから仕方ない。5合目の小屋まで上がったところで鑑定してもらい、下山してから適当に味噌汁にして飲んだ。山分けののち解散後、自宅でさらに夕食にした。

 きのこは定期的に勉強するのだが、実地でやらないのですぐに忘れてしまう。そのうちもう少し勉強がてらそのへんの山に入っても良いかもしれない。

 

 この後月末から福岡に行くのだが、これは次月の記事とする。なんだかんだ書くのに時間がかかっているので縮まらないが、気長に書いていくことにする。1年空くことでちょうど振り返りながら書くことになっているので、これはこれでいいかもしれない。