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【C105月曜日西"け"38a】イハナシ聖地巡礼本を作った

概要

 タイトルの通り、イハナシの魔女非公式聖地巡礼本を作ったので年末のコミケで頒布する。こんぽたと二人で作成した。内容としては、主にこの一年で集めたイハナシ聖地カットとその場所を掲載するものとなっており、現地訪問時に便利な折り込みのガイド地図もついている。聖地巡礼に是非とも活用してもらいたい。

 そもそもイハナシの魔女ってなんやねんという人のために公式サイトを貼っておく。沖縄を舞台としたボーイミーツガールもののビジュアルノベルだ。本当に良い作品で賞も受けているのだが、まだまだ知名度が追い付いていない。(あまりこういう方面からは勧めたくないのだが)10時間くらいでサクッと読めるので、未プレイでここに迷い込んだ人はまず本作をやってもらいたい。この作品をきっかけに初めて同人誌を作ったくらいなのだ、作品の良さに関しては保証する。

fragaria.info

基本情報

  • 日時   :2024年12月30日(月)
  • 場所   :C105月曜日 西"け"38a
  • サークル名:私の未完成
  • タイトル :イハナシの魔女聖地巡礼本「ふっとらいと」
  • 構成   :B5フルカラー本文70P+A3両面折込地図(付録)
  • 価格   :1000円
  • 予定頒布数:15部
  • 連絡先  :(twitter/X)@konpotanazo2@snwchkrn

 

内容サンプル

中身例1。右上のカットはおなじみのはず。

内容例2。久高などももちろんある。

アピールポイント

真面目に売る気があるので真面目に宣伝する。

・未公開情報を含む圧倒的情報量

 本誌内に我々が特定、撮影した約80の聖地カットを載せている。場所は特定できたが未訪問あるいは消滅した場所を含めれば、約240の作中カットの半分以上は特定できている(はずだ)。聖地カットの特定に関しては文字通りこの一年を費やした。聖地のアクセスの悪さからまだそこまで聖地巡礼者がいない現状だが、まだ自分たち以外特定していない聖地も割とあると思う。例としてとりわけ難易度の高そうなのを載せておこう(頑張ったよアピール)。もちろん場所の詳細は誌内に書いてある。

プロローグより。魔法を使うシーンですね

左のごつごつした岩がポイント。潮位が合わないのはご愛敬

 どうやって探したかというと、ネットの海の探索、ストリートビューをひたすら追う、高度な一点読み、久米島を徒歩で一周など本当にあらゆる方法で愚直にやった。原稿を未プレイの知り合いに見せたところ、「ネトストやん」という大変ありがたい評価を頂戴している。

 聖地であると明言されているのは久米島と久高島だが、背景カット自体はそれら以外の場所からの登場も多いので、そちらももちろん掲載。主にこんぽたが頑張ってくれたが、自分も多少は貢献している。

・フルカラーで充実の現地写真

 イハナシ聖地は実は世界中に散らばっているのだが、特定したもののほとんどは現地に行って実際に撮影してきた。せっかくなので、どれくらい行ったか列記しよう。

久米島:1回(二人)+1回(自分)

渡名喜島:1回(二人、ただし聖地特定前だったので一部回収できていない)

久高島:1回(二人)+1回(こんぽた)

その他:東京、宇都宮(以上二人)、釧路、ニセコ、広島岡山、石垣島(以上自分)、台湾、オランダ(以上こんぽた)

 結構たくさん回ったなとは思っていたが、実際こうやって列記すると迫力がある。何も全部とは言わないので、せめて久米島だけでもいいのでこれを見た人が実際に聖地に行こうと思ってくれたら嬉しい。個人的には渡名喜に行ってほしい。あの島でしか感じられない空気感がある。

 なお、もちろんまだ行けていないところもある。圧倒的最難関はレソト(南アフリカ内陸国)。あるんですよそんなところにも。果たして全部行ける日は来るのだろうか…。

・現地で使える聖地マップ付き

 付録でA3両面の聖地ガイドマップを作製(中)。久米島渡名喜島、久高島の地図と聖地カット(権利の都合で作中画像ではなくこちらで撮影したものだが)がセットになっており、携帯して聖地巡礼時に歩きながら確認できるようになっている。これは自分が作製した、というかまだ作製中なので端っこの方を載せておく。

販売情報の補足

 上にも書いた通り、部数としては15部持っていく。本当は先にこれを公開して需要調査できれば良かったのだが、入稿のスケジュールもあって決め打ちになってしまった。

 今回のコミケで本作製作元であるフラガリア様が新作を出すと思っていたのだが、どうもそうではない様子(?)。割とそこ目当てでコミケに来る人を当てにしていたところがある(するな)ので、売る前から逆風だ。理想は低くリアルの知人以外に1部売ることが目標だが、願わくば知らない人が中身を見てイハナシごと買ってくれたら一番うれしい。大丈夫だと思っているけど万が一完売したらすみません。実は需要があることが発覚したら電子版出すとかまたその時考えます…。ていうかコミケって東京まで来ないと参加できないイベントなので、本当はオンラインで誰でも買えるようにしたいんだけど、そもそも需要が不明過ぎる現状。アニメ化しないかな。1クールでちょうど良さそうじゃない?

 公式ジャンルとしては同人ゲーム(213)で申し込み、実際そこの島に配置されている。どこで申し込むかについては結構悩んだが、同人ゲーの二次創作も入るらしいので最終的にここにした。正直聖地巡礼って言うほど二次創作か?感はあるのだが…。同人ゲーって相当広い枠組みだし、それならいっそのこと旅行とかのジャンルにした方が購買層的には近いのではと思わないこともないのだが、ジャンル違いで落とされたら元も子もないので。ちなみに、お隣のサークルをカタログで見てみたところ、片方は脱衣ブロック崩し、もう片方はTeaching Feelingらしい。激戦になることが予想される。

 最後に、もしなんらかの理由でコンタクトを取りたければこんぽた(twitter→@konpotanazo2)か私(twitter→@snwchkrn)までどうぞ。この記事のコメント欄でもいいけど。

余談(この先重要な情報はない)

 今回、初めて同人誌を作った。まあ作ったと言いつつこんぽたが主で自分のほうがだいぶ従ではあるが…。企画立案とか申込みとか全体構成とか絵とか全部彼がやってくれた。自分は文章を書いたのと地図を製作したくらい。それでも作ったものが形として出来上がると結構気分がいいし、多分刷り上がった実物を見たら作って良かったなと感じられると思う。まあ実際の作業はめんどくさいだの眠いだので遅々として進まなかったが…。あとは売るだけ。このブログは元より自分が日記を書き散らすためのものであって、人に見せることを想定していない造りになっているため発信力は低いのだが、こうなったからには頑張って宣伝する。

 サークル名は相談して「私の未完成」とした。実はこのブログに同名の過去記事がある。内容としては自分とこんぽたともう一人で卒業旅行的な感じで九州に行ったときの記録だ(読む価値はない)。この記事にも書いてあるのだが、この名前は今は亡きサティ(商業施設)の閉店BGMである名曲「puzzle fantasy」の歌詞に由来する。”Being Something New SATY 私の未完成 続けたい”*1という部分だ。当時夜に論文を書きながらこの曲を流すブームが来ていたので旅行時にこれがハッシュタグ的に使用されたのだが、シンプルにいいネーミングなのでこれがそのままサークル名として採用された。今回一区切りということで本誌を発刊するが、まだまだイハナシ聖地特定作業は終わらない。


www.youtube.com

 

 ついでのついででもっとどうでもいい余談をしよう。

 私とこんぽたが出会ったのはちょうど今から10年前、2014年度の冬のことだった。もともと、私と彼の間に直接的な接点は一切なかった。それがなんで知り合ったかというと、共通の友人(=上の九州旅行に一緒に行ったもうひとり)と一緒に旅行に行くことになったからだ。その計画を立てるのにあたり、ある日の昼休みに学食ではじめましてをしたのだった。

 実際、その旅行は2015年の2月に実行された。行き先は北海道で、やったことは宗谷岬に行くことと「天体のメソッド聖地巡礼だ。そう、思い返せば私とこんぽたが最初にやったことも聖地巡礼だったのだ。以来、彼とはよく一緒に出掛ける仲になるとともに、マイナーコンビニやら防災行政無線やらトライナリーをはじめとする終末ソシャゲやら、お互い謎のコンテンツを布教しては沼に沈める(というか布教された側が勝手に沈む)という行為を繰り返した。どれもニッチなものばかりだったが、偶然にもお互いハマるコンテンツが似ていたらしい。それらシリーズの最新版が、もちろんイハナシの魔女である。見つけたのは自分だったが、より深く沈んだのはこんぽたの方だった。

 あの時の旅行は私の人生に様々な影響を与えたと思う。少なくとも、あれがなければ当然本誌はできていないし、そもそもイハナシの魔女という作品すら知ることはなかっただろう。日本の北端北海道で出会って初めて聖地巡礼をしてから約10年、その後九州でサークル名の由来になる旅行をしてから約5年、日本の南端沖縄を舞台とした作品で聖地巡礼した成果をこうして世に出すことができた。偶然にしてはよくできていると思う。

 イハナシ聖地カットを回収しに先月に一人で北海道に行った時のこと、釧路からニセコへと車で移動の途中、ふと思いついて天体のメソッドの聖地である洞爺湖に寄った。あの時雪をかき分けて訪れた壮瞥公園の展望台や、バスの時間ギリギリで全力ダッシュした浮見堂公園を回ったあと、レストラン望羊蹄で夕食を食べながら、ふとそんなことを思い返したのだった。

 なんで急にこんな話をしたのかって?だっていい話でしょう。イハナシだけに。 

 お後がよろしいようで(ほんまにいい話か?)。

2015年当時洞爺湖で撮影した写真を掘り返してきた。あまりに懐かしい

 

おわりに

来てね!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

(どうでもいいが、ちょうどこれがこのブログの100記事目らしい。頻繁に書いていないとはいえ、それなりに長い時間続けるとそれなりの蓄積になるものだ。逆に言うと、もうそれだけの時間が経ったのかと思わないこともないが…。)

*1:公式に歌詞が上がっていないので推測