焚き付け

主に日記を書く

【りんご】ベルドボスクープ、ブレンハイムオレンジ、ローズマリーラセット、ムーンルージュ、秋星、大夢

  もはや去年の話になるのだが、今回は三水(今は飯綱町)で購入した海外3品種と国内1品種、それに石川で買った1品種と岩手で買った1品種を記録。他にもあるのだが、記録が散逸してしまったので残っている分だけまとめておく。

===いつもの注意点===

・この記事は最近食べたりんごを品種ごとに感想をメモする記事。

・その品種に関する概要も簡単に書いておくが、いずれもネットで雑に調べたものなので信憑性のほどは不明。話半分で。

・りんごに限った話ではないが、味は品種による差以外にも個体の差、農園の差、産地の差、年ごとの差など様々な変動要素がある。同じところで買った数個の個体で品種を代表させて語るのは軽率であるという前提に留意する必要がある。

・一部、Brix(糖度)を測定している。帰宅前に食べたものはしていないし、持って帰っていてもめんどくさいのでしていないものもある。最近めんどくさいのでサボりがち。中国から輸入した安物の測定器で精度も不明なので、0.5度刻みで読むことにする。相対比較以外に用いるべきではないだろう。

・写真は背景重視で撮影している。見た目の記録という意味は薄く、むしろこの写真のためにやっていると言ってもいい。なお、必ずしも購入地で撮っているわけではない。

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〇ベルドボスクープ(Belle de Boskoop)(Reinette de Montfortの突然変異)

 割と知名度のある品種だろう。オランダのボスクープで発見されたのでこの名前なのだろう。かつてヨーロッパでboskoopというのを食べたことがあるのだが、それと同じなのかどうかはよく分からない。ちなみに三倍体品種だ。ヨーロッパでは生食用と料理用の両方の用途で使われるようである。今回は食べつつアップルパイにもした。味の方は生食されるだけあって甘みも割とあるのだが、ちょっとえぐみがあったのが気になった。食感は重め。

 写真は三水で撮影。

ローズマリーラセット(Rosemary Russet)(不明)

 1800年代からある非常に古い品種。russetは「赤褐色」という意味で、実際りんごっぽくない、日本の消費者からはまず人気が出ない色ではあるのだが、赤褐色という感はない。最初rust(錆)の関連語だと思ったのだが、そういうことなのだろうか。さびは結構入るのだが、ベルドボスクープの方がもっと多い。というか、これら2品種の見分けが難しい。これも生とアップルパイにしたが、味もベルドボスクープに似ている。違いはこちらの方がちょっと酸味が多くえぐみが少なくらいか。

 写真は三水で撮影。

〇ブレンハイムオレンジ(Blenheim Orange)(不明)

 こちらはもっと古い品種で、18世紀からある。少しだけ赤く染まるため、名前のようにちょっとオレンジがかっているところがある。ブレンハイムというのはブレナムのことで、ブレナム宮殿でこの品種が発見されたそうである。ナッツのような香りがあるとのことだが、よく覚えていない。味は酸味がかなり勝り、甘みはほとんどない。…と書かれているが、調べている感じこの品種が3種の中で最も酸味が控えめなようである。どこかで取り違えたのか、実際食べたのがそうだっただけなのか、真相は分からない。写真は三水で撮影。

〇ムーンルージュ(いろどり×ふじ)

 長野赤肉品種シリーズの一角。品種登録は2018年とかなり新しい。以前炎舞についても書いた記憶があるが、同じ生産者により同じ時期に登録されている。円錐形にオレンジのまだら模様という独特の見た目が特徴だ。こちらも前3品種と同じところで購入。味の方は見た目ほどの主張はなく、あくまで普通のりんごという感じだ。また、写真の通り少し蜜が入る。赤肉品種で蜜入りは初めて見たが、こんな感じになるのか。果肉がちょっと粗めなのが気になるが、全体的にインパクトがあってなかなか良い。

 写真は三水で撮影。

〇秋星(ふじ×つがる)

 なんと石川県オリジナル品種だ。石川県というとあまりりんごのイメージはないが、珠洲や金沢などが産地のようである。ルビーロマンもそうだが、石川はあまり果樹生産のイメージがない一方で結構育種を頑張っているようだ。石川が産地として弱いのはやはり気温が高いからであるが、この品種は無袋栽培でも着色が良いのが特長だ。

 今回は12月3日に近江町市場で購入した。2個で350円。近江町市場というとどうしても魚イメージだが、当然青果もある。自分に言わせれば、観光地価格で珍しいものもない海鮮よりも青果こそがここで見るべきものだ。店のおばちゃんによると、もう終わり際とのことである。収穫は11月ごろまでなので、まあ当然だろう。食べてみると、食感が驚くほど軽い。最初ボケているのかと思ったのだが、食感にぼそぼそした感じはないので単に少し水分が抜けただけだろう。いずれにせよ不思議な感じだ。味は酸味薄目で甘みが強い(ただしこれも多少ボケて酸味が抜けている可能性もある)。

 写真は鶴来で撮影。

〇大夢(ふじ×ゴールデンデリシャス)

 「おおゆめ」と読む。こちらは岩手オリジナル品種だ。宮古という岩手の中ではマイナーな産地が中心となっているようである。2013年に品種登録され、名前には復興への願いが込められている。大玉の品種で、今回は1月8日に花巻のだあすこで買ったのだが500gくらいあったと思う。値段は300円。蜜入りがあるということだったが、買ったものには入っていなかった。味はジョナのような感じがしたのだが、風味はふじっぽい。大玉で着色がいいし、ネーミングと合わせてなかなか将来性があるのではなかろうか。

 写真は毛越寺で撮影。

 

 記録や写真が散逸し今回まとめていない品種は他にしなの姫やきみとなどがある。この中できみとは最近比較的よく見るが、個人的に好みの品種だ。香りにグレープフルーツっぽい酸味を感じるのだが、食べてみると酸味はなくてシャインマスカットっぽい甘みを感じるのが面白い。