焚き付け

主に日記を書く

鍵穴と迷路

  10月。いろいろ派手だった9月が終わり、日常に戻った感がある。ということで、記憶はほとんど残っていない。労働が賽の河原のような状態になっていた記憶がある。もっとも、賽の河原と言ってもひたすら勝手に崩れては積みなおすだけで、崩してくる鬼がいるわけではないが…。まあよい。今月も手短に書いて、さっさと進める。

 

〇茨城

 pと行った。なんで行ったのかはよく覚えていないのだが、行きたい場所自体は元から割とあった。

 午前中に水戸で集合、駅前で自転車を借りた。レンタサイクルというやつが便利なのはわかっているのだが、だいたいめんどくさくて普段は調べるのを忘れがちである。

 最初に行ったのは沼尻酒店。ここはグループセブンというかつてあったコンビニの跡がそのまま残っている。買い物したら、レシートにはマミーと書かれていた。ということは、マミー→セコマ→G7だろうか。グループセブンについてはこれ以上詳しいことはよく知らない。

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 続いて一気に那珂川を越えて、ファンキー駄菓子屋ズンドコ商店那珂湊店へ。ここに来た理由は太鼓の達人の旧筐体。ナンバリングの6がこの店にある。初めて筐体で太鼓の達人をやったが、曲の途中で時々フリーズするという鬼畜設定によりなんと1曲目で落ちた。中学の時にパソコン部(技術室のパソコンでゲームをやるだけのろくでもない部であった)のやつらが作ったstepmaniaのクソ譜面を思い出した。ついでにスマートボールがあったので遊んだら、無事ビンゴ出来た。排出された炭治郎(漢字合ってるっけ)はこの後カプセルから出すこともないまま家の隅に放置されている。

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 この後那珂湊へ向かう途中の食堂で昼飯にした。最悪那珂湊で良いかと思っていたのだが、どうせ観光地で混んでいると思うと手前にいいのがあれば入ったほうが良い。実際、良いチョイスだったかと思う。なんだかんだ飯に雰囲気は大事なのだが、自分にとってそれは窮屈さを感じないことである。

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 食べ終わって、那珂湊へ。案の定めちゃくちゃ混んでいた。あまりに混んでいたので写真を撮る気すら起こらなかった。が、これだけ観光地になっているにもかかわらず、魚の方は鮮度もいいし安い。加工品の方は普通に観光地価格だったが。市場の規模がでかいので、人が多過ぎる以外はよいところだ。

 せっかくなので、そのまま海沿いを北に少し走る。よく考えたら那珂湊は初めてだった。いつまでも北上するわけにもいかないので、謎のクジラのオブジェがあるところまで行ってまた内陸側へ。

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 途中セコマでアイスを食べ、勝田の長崎屋を散策。謎のシークワーサーゼリーが激安だったので、ワクチン接種に備えて大量に買った。当然アイスもまた食べる。

 水戸に戻り、今度は349号沿いにあるリトルショップへ行ったが、残念ながらもう閉店していた。本当はここからメヒコに行って晩飯にしたかったのだが、この後の予定に問題があったためここで折り返し。茨城県立図書館の星野珈琲を眺め、恒例のリサイクル本回収をやって、偕楽園のあたりで夕陽を眺めてから駅でチャリを返した。

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 ロスが多過ぎるなと思いつつ、また水戸城を抜けてメヒコへ向かう。メヒコ自体は東京にもあるのだが、フラミンゴ館はない。というわけで、真のメヒコは福島と茨城にしかないと言える。ちなみに、昨年サメ館もできたらしい。行きたい。

 正直価格帯的にうっとなるところはあるのだが、まあ動物園も兼ねていると思えば仕方ないところはある。別に金銭的にしんどいということはないのだが…。いつまでもアップデートできないしない金銭感覚。カニピラフとタンシチュー的なのをシェアした。おいしかった。フラミンゴがいるのはやはり意味不明。

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 水戸に戻り、納豆を買って帰宅した。よく考えたらミツウロコグローサリーに行きたいという話があった気がしたのだが、結局行っていない。

 

〇山梨

 10月はちょっと遅いのだが、ぶどうの時期である。そんなわけで勝沼に行ってきた。23日と24日。本当はもう少し早く行くべきだったという説もあったのだが、結果的には非常に運に恵まれたため良い回であった。

 昼前に起きて勝沼へ。山梨は近いので、これくらいの時間でも余裕がある。駅にはアサルトリリィのフィギュア等が飾ってあった。これはtwitterのおたく達が行っていたので知っていたことではある。しかし駅の中にこれだけ堂々と置いてるのはすごいな…。

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 確かアニメ3話かどこかでお姉様がラムネ買いに行った店のモデルが山のほうにあるらしいが、今回はスルーして一気に盆地まで下る。中央本線に乗っていると案外盆地内は標高差があることが分かるのだが、実際歩いてみると相当急だ。周りはぶとう畑が広がっており、山梨らしい雰囲気がある。といっても、もう終わりぎわなので房はほとんど残っていなかったが。

 川沿いにまっすぐ歩いていくと、ハーブ庭園的なやつがあった。観光バスが来るタイプのやつで、この手のやつにありがちだが入場は無料。そんなわけで、ほぼ物産だけだろうなと思いつつも入る。実際、中は庭と温室があったが人はほとんど物産のところにいた。温室の中に無料のハーブ水があったので飲んだが、これがやたら美味しかった。確かレモングラススペアミント、あとローズヒップか何かだったと思う。基本的にはつまらない場所だったが、このハーブ水のおかげで評価が上がっているところはある。

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 南に下ったところにJAの直売所があるらしいので、散歩がてら向かうことにした。農園の直売所は半分以上店じまいしていて、大きいところだけだった。品種としてはシャインマスカットや甲州など。畑の手入れをしている人もほとんどいないので、全体的に閑散としていた。

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 適当に歩きながら農園の横を歩いていたところで、ぶどうを持ったおじさんに声をかけられた。なんでも収穫し忘れたところに自分が通りかかったとのことで、くれるらしい。散歩している様子から旅行者と思って声をかけたそうだ。見たことのない大玉の赤系品種だったので尋ねてみると、富士の輝きとのこと。聞いたことすらなかった。なんでもほとんど流通していない超高級品種らしい。そんなもん適当に歩いてる人間にあげていいのか…?と思いつつ、ありがたくいただく。さらに適当に世間話をしたが、4月は釈迦堂のあたりの桃が綺麗だから、絶対に来いとのこと。いいことを聞いた、これは行かねばならぬ。

 別れてから富士の輝きについて調べたが、自分が想像していたよりさらに一段上の高級品種だった。志村研究所で比較的最近生まれた品種で、言い訳めいているがまあ知らなくても無理はない。ちなみに、志村研究所はぶどうの育種ではかなり有名なところで、流通量の少ない高級品種を多数育成しているところだ。ネットで調べればわかるが、とんでもない値段がついている。もらったやつは傷もあるので売れるものではないが、本当にホイホイもらって良いものなのか…。適当に歩いていたので、もはやどこだったのかもわからない。確か祝のあたりだったと思うが…。桃の時期に歩いてみて、思い出してみようと思う。写真は帰宅後に家で撮ったもの。f:id:snwchkrn:20220407091747j:image

 国道に出て、ほどなくして直売所に到着。小さな店舗で、併設のデイリーヤマザキの方が大きいくらいだった。なので、そんなに期待していなかったのだが、想定外にもあまころがしが売られていた。これについては前のりんごレビュー記事を参照されたい。ぶどうのほうはやはりシャインマスカット中心だった。ちなみに、デイリーヤマザキの方でも売っているので、17時以降も買える親切設計である。

 続いて、少し東の祝橋に行った。県道の新祝橋のすぐ横にあるやつである。古いアーチ橋で、アサルトリリィの聖地でもある。作中で繰り返し出てきた例の橋だ。橋のかかる川自体は大したことがないのだが、侵食が激しい地形なのでこれくらい大掛かりな橋を作らないと大変だ。まあしかしこんな狭い場所で戦いたくないものである。この辺りで日没。

 そういえば、橋に向かう途中ぶどう畑の広がる路地裏を歩いていて、猫を10匹くらい従えた謎の少女(中学生くらい)に出会うイベントがあった。挨拶しただけで通り過ぎたが、あれはいったい何だったんだろう。猫のこと、聞けばよかったか。不思議な出来事だった。

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 すぐ近くにある勝沼氏館跡というところに行く。思ったよりしっかり遺構が残っていて良いのだが、いかんせん日没なのでほとんど見えなかった。よって写真もない。待合所みたいなところがやたらしっかりしていて、野宿に良さそうだなと思った。

 適当に時間を潰して、さらに近くの神社へ。ここに慰霊塔らしきものがあるのだが、目当てはこの横にある基準水準点。写真の通りだが、柱石以外の様子はよく分からなかった。地理院によると、基2号らしい。さらにここにある無線機で18時の時報を聞いた。鐘系で、あまり聞かないタイプだった。慰霊塔の下なのでちょっと怖い。

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 これで、この日は終わり。駅の方に戻り、ぶどうの丘で温泉に入った。道中かなり寒く、手がかじかんで人数管理のための記帳にかなり手間取った記憶がある。ここにもアサリリの宣材があり、意外と影響力があることを実感する。

 勝沼の駅に戻り、竜王に移動。いつものアプレシオに行くのだが、まだ時間が早かったので晩飯も兼ねて双葉に行った。ほうとうを食べて、ガルラジを1回聞いてから、また下ってアプレシオに向かった。駅を挟んで反対なので、正直かなり疲れた。あまりやらないほうが良い。

 

 2日目。この日は北杜の方に行くことにした。目的はGoogleマップで適当に見ていて見つけたアフリカンアートミュージアム。ちょうど企画展をやっていて、いいタイミングだった。

 例によって朝が早いので、それまでの繋ぎが必要になる。ということで、白州に出て裏から歩いて行くことにした。

 ネカフェを出て竜王駅に向かう。今日もいい天気だ。道中、よくわからないものを色々見た。竜王駅では俳句が沢山飾られており、どうもドラゴンパークが地元ではかなり人気の施設であろうことがうかがえた。今度双葉に行くときは一緒に行こうと思う。

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 日野春で降りて、北斗市民バスに乗った。100円で道の駅白州へ。一旦べるがに向かい、折り返して道の駅白州に出るルートだった。車内で適当に眺めるが、やはりよいところである。水が豊かな場所はどこも良い。

 べるがはまだ開いていなかったのでスルーして、台ケ原を散策する。正直、それほど宿場っぽい雰囲気はなかった。あえて言えば、七賢の蔵元と金精軒くらいか。

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 ここから歩いて山越えして清春へ向かう。道中そのへんの家のおっさんになんや聞かれて煽られた記憶があるがまあ良い。この道は何個カーブがあるから数えると良いと言われたが、せいぜい10個程度だった気がする。宝塚から有馬に抜ける道何十個カーブがあると思ってるんだ。その程度問題ではない。結局、数えるのも忘れてしまった。この坂道が富士見三景のひとつである花水坂だと思っていたのだが、どうも勘違いで本物はひとつ隣らしい。いずれにせよそれほどきれいに見えないと思うが…。盆中の富士といい、山梨は周りが山なので静岡と比べて富士山があまり見えない。なのでありがたがっているんじゃないかという気もするし、逆に普段から見えるのでこういう微妙な見え方をする場所を逆にありがたがっているという気もする。

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 無事、大したこともなく山越えして清春へ。アフリカンアートミュージアムよりもむしろ芸術村が有名である。ここは安藤が設計した自然光の美術館だのまあいろいろ高尚な施設があるのだが、入場料が高いのでスルー。代わりに、近くにあった北杜市郷土資料館に行った。郷土資料館にしてはやたらきれいな建物で周りの雰囲気に見合った立派さなのだが、中は一般的な郷土資料館と同じような展示だった。もっとも、自分としてはこういうもので良い。

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 見終わって、いよいよ満を持してアフリカンアートミュージアムへ。2階建てで広さもそんなにないが、なにしろ見たことのない美術品ばかりだったので、非常に楽しかった。日本でも土偶とかはかなりデフォルメが効いているが、他の多くの世界が写実性に向かった一方で、このイメージを純粋に進化させていった、そんな感じ。写真は2枚までと言われたので、適当に撮った2枚を上げておく。部族や結社なんかの概念と一切無縁に生きてきた自分にとってはかなり新鮮であった。わからないことだらけだ。

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 まだ時間が余っているので、とりあえず甲府に戻る。適当に空いていたラーメン屋で昼を食べてから、甲斐善光寺まで歩くことにした。ここで歩いて初めて知ったが、甲府の中心すぐ東に山が迫っており、善光寺まではトンネルを抜けていくことになる。甲府の町が盆地のいちばん奥だということを改めて認識した。

 善光寺は甲斐も長野も2022年が御開帳の年になる。なのでわざわざ今行く必要もなかったのだが、他にやることも無かった。適当にうろうろするだけで退散。この後飯難民になったり風呂に入ったりでふらふらとさまよい、訳の分からんインドカレー屋で晩飯を食ったのち、山梨学院大学を見物して帰宅した。

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 山梨に行くこと自体かなり思い付きだったので、2日目の行動がかなり適当になってしまった感がある。とは言え、初日はぶどう畑の散策、2日目はアフリカンアートミュージアムと行きたいところがちゃんと良いところだったのは良かったか。なにより、富士の輝きひと房で往復の交通費がペイできる。こればかりは完全な僥倖だが、ある意味人があまり来ないようなところでしっかり見物ができているともいえる。次は桃の花の季節に。

 

〇横乗り

 突如としてkが車に興味を持ちだしたので、久々の運転練習に付き合ってきた。kは自分と違って理論を詰めてから現実を動かすタイプなので、そういう点では自分は適任ではないのだが、それは置いといて横乗りがいるのは精神的に重要である。

 藤沢かどこかのタイムスカーシェアで車を借りて、湯河原に向かった。最初国道に出るまでが大変で、やはり市街地の方が難しさがある。昼は根府川を過ぎたあたりの観光客向け感ある店で適当に食べた。kは情報量の多さに頭が痛くなったとのことだったので、以降自分が運転。

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 湯河原は初めてだったが、思ったよりは繁盛していた。というか、東京近郊の温泉地はどこも人が多過ぎる。すぐ横に箱根、熱海、伊豆とあるのにこれほど宿が多いことには恐怖すら感じる。とはいうものの、これらと比べると寂れている印象があり、客層も高めであった。適当なところで入浴して、買い物して折り返し。帰りは早川かどこかで食べた。こちらもまあまあいいお値段だった記憶がある。この後店にスマホを忘れたりでひと悶着あったのち、特にイベントもなく戻って解散した。

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 総括するほどのこともないが、あまり運転については言語化できていないなということを感じた。というか、そもそも運転自体自信がない上に基本的にはあまりやりたくないのだが。車という乗り物は少なくとも市街地においては自分の身に余るものだと思っている。だからこそ、ちゃんと勉強すべきなのだが。kはこの後凝りだして自宅にシミュレータを導入したりすることになるのだが、それはまた別のお話。

 

 

 10月は写真が少なめだった。あまりイベントが無かったということでもある。そういえば、ワクチンの2回目があった。2回目の時点でかなり打つか悩んでいたのだが、ぎりぎりコストよりベネフィットの方が大きそうだったので打つことにした。熱は8度程度まで上がったが、解熱剤を入れるほどでもなかった。とはいえ体のだるさなどが完全にインフルだったので、3回目はやりたくない。高齢者ほど重症化しやすいウイルスというのが今のいびつな構造(老若の)に対して破局的に働くんじゃないかとずっと危惧しているのだが、まだ大丈夫なようである。少なくとも、twitterでは当然打つし、打たないやつは論外という論調になっている。多分、3回目、4回目と続くうちに、気が付くのではないだろうか。そうならないことを祈るが。