焚き付け

主に日記を書く

【りんご】キュート、華宝、彩香、ハニーレッド、あかぎ、ハックナイン、安祈世

  今年度最初のりんごレビュー記事。今回は青森と長野と群馬で買った7品種を記録。この後長野でさらに5品種くらい食べているのだが、これは以降の記事で。あと品種説明はめんどくさいので基本的に省くことにした。たいがい調べたら出てくるし。

===いつもの注意点===

・この記事は最近食べたりんごを品種ごとに感想をメモする記事。

・その品種に関する概要も簡単に書いておくが、いずれもネットで雑に調べたものなので信憑性のほどは不明。話半分で。

・りんごに限った話ではないが、味は品種による差以外にも個体の差、農園の差、産地の差、年ごとの差など様々な変動要素がある。同じところで買った数個の個体で品種を代表させて語るのは軽率であるという前提に留意する必要がある。

・一部、Brix(糖度)を測定している。帰宅前に食べたものはしていないし、持って帰っていてもめんどくさいのでしていないものもある。中国から輸入した安物の測定器で精度も不明なので、0.5度刻みで読むことにする。相対比較以外に用いるべきではないだろう。

・写真は背景重視で撮影している。見た目の記録という意味は薄く、むしろこの写真のためにやっていると言ってもいい。なお、必ずしも購入地で撮っているわけではない。

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 9月16日から18日にかけて青森に行った。その中で、9月17日に弘前でキュートと華宝を、翌18日に大鰐温泉で彩香を購入した。有名どころとかつてここで紹介したことのある品種以外では、他に珍しいのはシャイニーガールを見たくらいだろうか。とは言え、今回農園はあまり巡らずほとんど直売所だったので、相当見落としがありそうではある。

 

〇キュート(千秋×つがる)

 弘前りんご公園の直売所で購入。2個で140円だった。片方は150gでもう片方は250gくらい。ちょっといびつな形だった。取れたてだからかやたらと硬かったのだが、全体的に味が濃く、バランスも良いので個人的にはかなり高評価。あと皮が薄いのが良い。サイズ感的にも丸かじりするのにぴったりだと思う。

 写真は購入地の目の前の丘の上で撮影。



〇華宝(シナノスイートの枝変わり)

 今回は弘前市内のファーマーズマーケット的なところで購入した。かなり大きく600gかそれ以上あったと思う。値段は確か200円くらい。新しい品種だが他のところでも売られているのを見たので、これからもっと出てくるかもしれない。シナノスイートの枝変わりだけあって香りが良い。味は酸味が弱いが全体的に少し薄いような気もするが、食感は軽く歯触りが良い印象だ。時期や色、大きさを考えても贈答用としてかなり今後に期待できる品種な気がする。

 写真は購入地近くの岩木山が見える橋で撮影。

 

〇彩香(あかね×王林)

 大鰐温泉マックスバリュの生産者コーナーで購入した。2個で200円とかだったような記憶。メモを取るのを忘れていたため記憶があいまいなのだが、味は割とあっさり爽やか系だった記憶がある。

 写真は奥羽本線の車内で撮影。

 

 10月28日と29日で伊那に行った。あまり見る時間はなかったのだが、ハニーレッドを購入。他に売られていたのはだいたいりんご3兄弟だった。南信のりんごの産地はもう少し南の方がメインなので、少し厳しかったか。

 

〇ハニーレッド(紅玉×ゴールデンデリシャス)

 あまり調べても情報が出てこない。信州大で平成11年に交配、育成、選抜され、平成28年に登録された品種らしい。収穫期は10月中下旬。 はつあきと同じ掛け合わせで、逆にするとつがるやジョナゴールドなど。かなり実績のある掛け合わせだ。なお、同名のぶどうの品種がある。というか、ハニーという名前はぶどうにつけられるイメージがかなりある。ハニービーナスとか。

 今回は信州大学農学部売店で購入した。確か4個で300円とかだった記憶がある。構内の農場で生産されたものが売られている様子。売られていたりんごはこれ以外は有名どころで、他の果物はぶどうや柿、洋梨、南水もいくつか。味の方はとにかく酸味が薄い。確かにそういう意味ではハニーではあるのだが、そこまで甘みは強くなかった。そういう意味ではちょっと弱いかなというのが個人的な感想になる。

 写真は購入地のほぼ目の前で撮影。

 

 11月6日に沼田に行った。その際農園10か所くらいと直売所を回り、最終的に3品種購入した。やはり群馬県だけあってあかぎやスリムレッド、新世界などがよく作られていた。あとは陽光。ぐんま名月はどうもまだ早かったようだ。

 

〇あかぎ(ゴールデンデリシャス×紅玉)

 今回は沼津の農園で購入。キロ300円だったのが値引きされて200円になっていた。時季的に終わりだからだろう。手に取るとろう物質でかなりべとべとしていた。2個買って90円、安い。やはり地元品種だけあってどこの農園でも作っていたが、たぶん今回買ったところが最安値だと思う(別に安い店を狙ったわけではないのだが)。温暖で着色の良くないものが多い中であかぎは特に色付き鮮やかで目立つ印象だ。一方、切ってみると見は真っ白で、コントラストが良い。食べた感じはかなり軽い。時季が遅く水分が多少抜けたのかもしれないが、にしても軽い。酸味もほとんどなく、食感の軽さと合わせてさくさく食べられる感じだ。別にボケているというわけでもなく、かなり不思議。

 写真は購入地付近の路上で撮影。

 

〇ハックナイン(ふじ×つがる)

 シナノスイートと同じ親の組み合わせだ。

 今回は同じく沼田で購入。あかぎを購入したところとは違う農園で、たしか巡った感じ2,3か所で栽培されている様子だった。購入した農園は店頭には並べていなかったのだが、お願いしたところ快く持ってきてくれた。樹は1本しかないらしい。3個で400円だった。おそらくキロ600円だと思う。いずれも小さくつる割れしており、着色もあまりよくなかった。が、味の方は大変よく、甘酸適和という言葉がふさわしい。今回沼田で買ったものの中ではベスト。また、みつがたくさん入っていた。さすがはシナノスイートの兄弟。つくづく外見の悪さが惜しまれる品種だ。

 写真は購入地付近の路上で撮影。

 

〇安祈世(千秋×ふじ)

 購入したラベルにはひらがなで「あきよ」と書かれていた。安祈世とみて間違いないだろうから、ここでは正式な名前で漢字にしておく。この日巡った中でこの品種を作っていたところは購入した1か所だけだった。

 色付きの薄い面を撮ってしまったようだが、写真以上に色はしっかり染まっていた。またあかぎほどではないが、ろう物質がついて少しべとっとした手触り。食べた感じの最初の感想は「ブレンドのりんごジュースの味」だった。もっとなんかあるだろという気もするのだが、他に説明のしようが思いつかないのでこうしておく。味に複雑さがあるということだろうか。

 写真は沼田市内の路上で撮影。