焚き付け

主に日記を書く

【りんご】紅夏、夏香、紅いわて、Dazzle、あまころがし、千雪

 久々のりんごレビュー記事。実は他にも食べているのだが、完全に記憶から消え去ってしまった。仕方ないので覚えているまたはメモが残っているやつだけ。

 

 

===いつもの注意点===

・この記事は最近食べたりんごを品種ごとに感想をメモする記事。

・その品種に関する概要も簡単に書いておくが、いずれもネットで雑に調べたものなので信憑性のほどは不明。

・りんごに限った話ではないが、味は品種による差以外にも個体の差、農園の差、産地の差、年ごとの差など様々な変動要素がある。同じところで買った数個の個体で品種を代表させて語るのは軽率であるという前提に留意する必要がある。

・一部、Brix(糖度)を測定している。中国から輸入した安物の測定器で精度も不明なので、0.5度刻みで読むことにする。相対比較以外に用いるべきではないだろう。

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〇紅夏(未希ライフの自然交雑種)

 21年9月に花巻市の道の駅だあすこで購入した。と記憶していたのだが、かなり怪しい。というのも、紅夏はいわゆる「つがりあんアップル」のひとつで、弘前中央青果と契約した農家しか栽培できない。花巻の契約農家が栽培したのだと思うが、ひょっとしたら自分が買った場所を間違えている可能性もある。写真を見る限り品種を間違えていることはないと思うのだが…。実は買ったときは名前すら知らなかった。3個で250円くらいだったか。

 見た目は写真の通りだが、縞の入った赤色で、頭は錆が出ていた。あまり記憶にないが、サイズは300g行かないぐらいだったか。味の方はつがるに近いかなという印象を受けた。収穫適期は8月らしいので、ちょっと食べた時期が遅かった可能性もある。

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〇夏香(つがるの枝変わり)

 こちらも同じくだあすこで購入。これも3個250円くらいだった記憶がある。つがるの枝変わりらしいが、調べてもあまり情報が出てこない。が、その割に各県の報告書でちょこちょこ名前を見る。主要産地以外で生産されがちなのだろうか。

 写真の通り、見た目はあまりつがるっぽくない。頭の方はかなりさびが入っているし、着色もあまりしていない。もっとも、ネットで見る写真はもう少し着色していたが。とは言え、津軽と比較して着色が良いようには見えない。サイズは300gくらい。味の方はやや酸味が強かったものの、甘酸適和の範疇かなという印象。

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〇紅いわて(つがる×不明)

 登録名は岩手7号。花粉親はプリシラと推定されている。その場合、同じくいわてで開発された黄香と同じ配合になる。農業研究センターの報告*1によると、裂果の多い千秋に代えて、つがるとジョナゴールドの間の時期に出荷するようだ。

 今回は、同じくだあすこで同行者が買ったものを1個もらった。21年になって、かなり首都圏のスーパーで見かけるようになった気がする。21年は紅いわてと紅ロマンが増えた印象だ。

 サイズは覚えていないが、それほど大きくはなかった記憶がある。果肉がかなり白かった。そういえば上の報告書には褐変しにくいと書かれていたが、確認はしなかった。味の方はつがると同じかなという印象だ。その場合、着色の点でつがるよりは有利なんだろう。自分は色を気にしないから関係ないのだが。

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〇Dazzle(Sweetie×Scired)

 ニュージーランド産だ。プロモーション用の英語サイトがある*2。これによると、正式名称はPremA129と呼ぶらしい。ロイヤルガラ以来最大の発展などと書かれている。中国向けのプロモーションが豊富だ。

 21年9月に月島のフジマートで買った正直9月にわざわざ輸入品種を買わんでも…とは思ったが、見たことなかったので購入。同じ店で8月にPrinceというのも買ったのだが、記憶も写真もないのでスルーする。

 サイズは150g程度と小ぶり。着色はしっかりしていて、割と受けは良さそう。食感はかなり軽く、サクサクした感じ。味の方は甘みが強く、しっかりしていた。確かに、今まで食べたNZのりんごの中では最も良かったように思う。

 このサイズの小ぶりのりんごは日本では受けにくいと思うのだが、これは個人的に売る側に問題があると思っている。核家族化、単身の増加が進んでいる今の時代、このくらいのサイズをむしろアピールしたほうが良いと思うのだが。当然、丸かじりで食べる前提で、そうやって食べられることもアピールして。職場などでりんごを丸かじりしていると奇異な目で見られがちなのだが、そのような状況が良くない。消費者の認識から変えていったほうが良いと思う。

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〇あまころがし(?×?)

 謎の品種。長野や山梨、埼玉でもで栽培されているらしく、農園で食べたみたいな記録は結構出てくる。が、どこで開発されたとか、その他情報が一切出てこない。当然、登録品種データベースにもなし。情報が欲しい。

 10月に山梨県勝沼の産直的なところで購入した。この日はむしろぶどうが狙いで、散歩していたら農園にいたおっちゃんから収穫忘れの富士の輝き(超高級品種)をもらうという衝撃的な出来事もあったのだが、そういう意味では予想外の出会いだった。 

 大きさは350gから400gといったところ。ネットだと小玉という記事が多かったのだが、よくわからない。結構王冠が発達していて、王林よりもさらに縦長だ。生活感あふれる写真で申し訳ないが、見た目は写真よりもう少し黄緑だった記憶もある。味の方は非常に甘く、かつ多汁だった。甘みが強いものの全体的にさわやかな印象で、かなり好印象。あとは皮がかなり薄かった。とは言え、硬さはそこそこなので、特段丸かじりに向くわけではなさそう。よくわからんけどもっと生産されて良いと思う。

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〇千雪(金星×マヘ7)

 正式にはあおり27。褐変しない品種として有名。褐変はポリフェノール類の酸化により起こるのだが、逆に言えば、千雪はポリフェノール含有量が非常に少ないということになる。昨年の話になるが、千雪の難褐変性をもたらす遺伝子領域が特定され、DNAマーカーが開発された。10年単位で先の話になるが、今後は難褐変の品種も増えてくるだろう。その時が、ふじの時代の終わりかもしれない。この話については以下が最も分かりやすい。

https://www.aomori-itc.or.jp/docs/2021091000029/files/ringo_flash_2.pdf

 22年3月に沼津のスーパーで買った。この時も目当ては柑橘だったのだが…。加点が目立つのが特徴で、千雪の名もこれに由来するらしい。味の方は酸味が全くなく、甘さはそこそこ。また、果汁もかなり少なかった。食感は軽め。褐変の方も1日放置して確認したが、色は変わっていなかった(写真略)。カピカピにはなっていたが…。

 最近は外で写真を撮るのを忘れていたので生活感のある写真ばかりになってしまっていたのだが、この写真は函南町で撮影。

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