焚き付け

主に日記を書く

47 HEROINESを振り返る

 終末ソシャゲコーナー。今回は2週間くらい遊んだ47 HEROINESの記録。

 適当にネットで探したらあまりにも情報が無かったので、仕方なく自分で書くことにした。いつもの日記に書く方式だといつになるかわかったもんではないので、独立記事でさっさと書くことにする。今までの記事ほど長くはしない予定。

 

 47 HEROINESはYUNUO GAMES(禹諾国際株式会社)が展開していた作品で2019年2月14日サービス開始、2023年1月13日にサービス終了した。

https://yunuo-games.jp/47-heroines/

 ジャンルとしてはSRPG、もっと細かく言えばFFT系になる。類似のソシャゲでいうとFEHが該当する。他だと思いつくのはタガタメくらいだろうか。メジャーではないが一定の人気があるジャンルというイメージがある。

 

 設定としては以下のような感じ。舞台は荒廃した日本。ある日突然悪魔が出現し、人間は対抗手段を持たず日本はボロボロになっているのだが、そこに一部の悪魔に対抗する力を後天的に持った人間(デバッガー)が出現、日本各地のデバッガーが集結し各地方の悪魔を討伐し…という話の筋になる。また、この物語の中心にはトルという人の言葉を話す機械みたいなやつがおり、そいつは人間の知らないデバッガーに関することを色々知っていて、また日本各地にあるΩシステムというのを稼働することで日本を救い出せると主張し、デバッガー達と共に行動してそれを探そうとしている。…といった感じか。

 簡単に自分のプレイ記録を振り返りながら、その間にシステムとかも少しずつ挟んでいく。

 ゲームを起動すると、1.3ギガ程度のデータダウンロードの間にまずプロローグ。「ある筈の日常、いる筈の隣人、そんなもの、あって当然?当然過ぎて、あることに気付かない?」こういう問いかけからの始まりはトワナナを思い出す。ナレーションと共に、ゆっくりと世界の現状などが語られる。日本語は丁寧で全く違和感がないが、時々ナレーションが終わる前に次のところに遷移するのがちょっと気になる。

 データダウンロードが終わった後は、自分の名前を入れるとか、チュートリアルとか。ちなみに本作に自分の分身たる存在はいないので、この名前はあくまでプレイヤーとして他人と区別されるためだけに存在している。また、チュートリアル前に自分の好きなキャラを選んでもらうことができる。しかも最高レアリティ(星5)、なんて太っ腹な。ある程度こういう作品をやる人は愛着ある都道府県があってそこのキャラを選ぶだろうが、こういうところでリセマラの必要もなくすんなり入れるとなかなか良い。というわけで、自分は第一の故郷だと勝手に思っている青森県弘前六花を選択した。なんか青森感の全くないゴシック系の服だ。占い好きらしいが、これはイタコからの連想だろうか。

 その後、選択した六花を操作しながら戦闘のチュートリアル。一般的なシミュレーションRPGのシステムだ。特徴としては、攻撃時は一人攻撃すると敵を攻撃可能なキャラ全員のアシストが入り、かつ真反対から敵を包囲するとダメージが上がるというのがある。この辺はFEというよりはヴァルキリープロファイルか。あとは戦闘中に一度魔人化というやつが使えて、体力が回復すると共に数ターンステータスが上がる。まあ自分はヴァルキリープロファイルを連想してなんかデメリットがある気がしており基本的に使わなかったのだが…(別にデメリットはない)。なお、武器の種類はキャラごとに固定で、六花の場合はハンマーになる。他だと刀や大剣、後は射程がちょっと長い槍と短銃、それとトリッキーな射程の長銃がある。また、敵として出てくる悪魔も倒すと時々捕獲でき、戦闘要員として使うことができることが特徴だ。

 チュートリアルが終わるとメイン画面へ。その後はストーリーと進め、ある程度進行すると順次色々な機能が開放されていく感じになる。というわけで、早速ストーリーへ。

 

 ストーリーは地方ごとにひとつになっている。最初は選んだキャラの出身地方で固定となっており、今回自分は青森出身の弘前六花を選んだので北日本からのスタートになる。なお、スタート前に北日本出身の全キャラ(星3、最低レア)が手に入る。戦闘に出撃できるのは5人までなので、自分の趣味(というかその件に対する愛着)で、青森、北海道、秋田、岩手、山形で出陣した。完全に北東北やんけ。実はその前にもらったガチャ券で星4の愛知を引いていたのだが、愛知に特に興味がないので使わなかった。

 閑話。せっかくなのでここでチーム北日本イカれた面子を紹介しておこう。

 北海道代表、柳野彩華(やなぎのいろは)。めっちゃ元気。かつては病弱だったらしいが…。包囲するとかごめかごめを歌ってくれる。

 青森代表、弘前六花(ひろさきろっか)。さっき説明した。よく意味深なことを言っているが、なんとなく意味深なだけであまり中身がないことが多い。結構悪そうな顔をする。

 岩手代表、不来方葉月(こずかたはづき)。メガネの文学少女。まあ宮沢賢治からの連想であろう。

 秋田代表、葛根穂華(くずねほのか)。チーム北日本の軍師ポジ。自由に憧れる箱入り娘のお嬢様だったらしい。

 山形代表、吉字へきる(きちじへきる)。和装の一匹狼タイプ。辞世の句を作りたいらしい。粗暴に見せかけて意外と教養タイプ。

 宮城代表、青葉ニコ(あおばにこ)。一応チーム北日本のリーダーになるだろうか。お約束の眼帯キャラ。ただし伊達政宗ファンなだけなので厨二病属性はなく、至って普通の性格である。なお、さっき画像を出したので察しがついたかもしれないが、本作で厨二病ポジは愛知の蓬左睦美(ほうさむつみ)が担っている(なぜ?)。

 福島代表、若松舎人(わかまつとねり)。軍人キャラ。なので語調がケロロ軍曹になる。…って良いのか?それは長州の言葉だぞ…?

 休題。ストーリーに入るとまず北日本の現状がナレーションと字幕で語られる。北日本は悪魔に加えて大寒波で壊滅状態にあり、生きている人を探すだけで一苦労という状況にあるらしい。デバッガー達は寒波の原因を突き止めるべく、北に向かう。

 メインシナリオはストーリーと戦闘がセットになった1話ごとに進む。また、各県で最初のストーリーではその県の出身キャラによる語りが入り、その後ストーリー、バトルの順になる。ただし、2つに分割されている場合、後半ではバトルのちストーリーになる。ちなみに、バトルの時は舞台となる都道府県の出身キャラにバフがかかる。

↑岩手にも歴史があるらしい

 北日本のシナリオは宮城からスタート。寒波の原因を探るため、最初は岩手、青森と進んで北海道に行こうとするも波が高く渡れない。というわけで、青函トンネルを歩いて北海道に抜けることになり、何故か津軽にすんなり行けないため福島までバックして山形、秋田、青森、青函トンネルを抜けて北海道に向かう。そしてさらに北上して大通公園と思われる場所で寒波の原因となる悪魔を発見して討伐、その後付近のΩシステムを起動という流れでストーリーが完結する。

↑スキーに行きたい

 北日本を解放した後は、解放戦という機能がアンロックされる。各都道府県ごとに戦闘をクリアするとだんだん解放されていき、地方単位である程度解放されるとその地方のメインストーリーが解放されるという流れだ。また、各県の解放戦を最初にクリアした際にはその県のキャラのガチャ券が手に入る。要は少なくとも最低レアは全キャラ手に入るわけだ。うーん良心的。

 ちょっとここで育成に関して挟んでおく。本作ではキャラと悪魔、それにキャラの装備や衣装が強化できる。これらはレアリティが3から5まであり、重複を食わせたりアイテムを使ったりするとカルマというステータスが溜まり、カルマが一定数溜まるとステータスが上がったり、上位レアリティに限界突破させたりできるようになっている。これはキャラ、悪魔、装備に共通の要素。

 キャラクターについては要素が多い。各キャラはレアリティごとにレベルが47まであり、レベルやレアリティに応じてスキルを覚えたりする。また、キャラ固有の要素として塩基というのがある。遺伝子よろしくATGCの4種類があり、Aを上げると魔装と言って悪魔を装備してステータスが上げられるようになり、Tは倒した悪魔の捕獲率が上昇、Gも悪魔の装備で特殊スキルが得られる、Cは魔人化の持続ターン数だったか。対応がずれている気もするが、まあそういう要素がある。

 悪魔は戦闘で一度も使わなかったのでよく分かっていないが、こちらはレアリティ以外にグレードという概念がある。多分AからDまで4段階あり、Aが一番良い。ボス以外の悪魔は大体捕まえて使えるのと、ガチャでも入手可能。グレードは手に入る時にランダムに決まる。なお、悪魔の中には飛行型とか固定砲台とか人間にない特殊なやつらがおり、実際のところよく使われていたようである。

 武器に関しては完全にレベルとグレードの観点だけが存在する。武器は最初に全兵種の一番しょぼいやつ一式をもらえる以外完全にガチャでのみ入手可能で、結構種類があるらしいが自分はほとんど持っていなかったのでよく分からない。グレードが上がると固有スキルが使えるようになったりもするらしい。

 最後に衣装。衣装は特殊な衣装ガチャでしか引けないのでかなり謎だが、唯一持っていた衣装はかなりステータスに影響していた気がする。同期率という概念があり、戦闘に出し続けていると上がってステータスが向上する。

 長くなったが、話を戻す。解放戦は1日5回まででき、5回×何回かは石を使って回復できる。各県、解放の進度に応じて敵のレベルも上がっていくので、ある程度進度は調整される。最終的にメインストーリーはクリアした自分も、解放戦は半分も進まなかった。解放進度に応じたストーリーの解放は一回だけで、後は解放段階に応じて色々もらえる感じになるのだが、当初予定はここの進度に応じて次のメインストーリーの解放があったのではないかという気がする。が、現実はそうもいかず、最初のストーリー解放は割とすぐにあるので実際のところはおまけコンテンツ感が強かった。

 

 とりあえずガチャ券が貰えることが分かったので、好きな都道府県、地方を中心に解放戦はどんどんやっていった。早速我がオフィシャルな故郷である兵庫県代表の加里屋久美子(かりやくみこ)の星4が手に入ったので、ここでメイン編成から山形をアウトして加えた。久美子はかなりアクの強いキャラで、ぱっと見お嬢様キャラなのだが一人称があたいで常に酔っ払っている。しかも酒で酔っているわけではなく、水で酔っている。しかも酔うと妄想がひどくなる。属性盛り過ぎやろ。どうも酒蔵の娘でいつか酒が飲みたいと思っていたが、状況が状況なので成人しても結局酒を飲める機会が無く、結果的に水で酔うようになったらしい。兵庫と神奈川はお嬢様キャラが鉄板というイメージがあるので、これには衝撃を受けた。ちなみに、神奈川もお嬢様キャラではなく水着のサーファーである。それは千葉の立ち位置じゃないのか…?。正直こういうテンプレは飽きていたのでこれはこれでありだと思う。なお、お嬢様感があるのは前にも書いた秋田とあとは香川(なぜ?)、千葉(なぜ?)も若干お嬢様感のある雰囲気がある。

↑属性を盛り過ぎている

 

 さて、そんなこんなで次は関西を攻略した。三重県は関西、47heroinesもそう言ってる。関西のストーリーは京都と大阪で主導権争いが繰り広げられており、明らかに東北よりはのほほんとしている。敵の状況はというと、なぜか悪魔同士で修羅の国になっており、さっそく敵の本拠地である姫路城に攻め込むも人間の壁を人質に取られて潰走し、また散り散りになった仲間を集めに行く話になる。まずは大阪から近い和歌山へ…と言いながら、背景が明らかに那智の滝。一番遠いわ。まあなんやかんやあって久美子以外再集結し、久美子も姫路城の再攻略時に登場、無事奪還というストーリーだった。

那智の滝は最高にパンクだが、パンクに登ると警察沙汰になる

↑社会イノベーションの日立

 

 次は中部へ。中部は人間が忽然と消える理由を探していろいろ巡った末、悪魔が人体実験をやっていたということが発覚、その悪魔を討伐するという話。このストーリーでは、唯一47人以外でモブ以上の意味合いを持つキャラが出てくる(胸糞案件だが)。また、ここはラスボスの悪魔(人体実験してたやつ)がやたら強く(やたら攻めにくい場所で待ち受けている上に毒の床をばらまいてくる)、苦戦した記憶がある。

↑恐竜博物館はいいところなので行った方がいい

↑城はよく出てくる

 

 次は九州。書いていなかったが、どの地方から攻略するかは完全に自分の好みだけで決めている。九州のリーダーはなんと長崎(なぜ?)。いちおうラスボス戦の舞台は福岡(まさかのpaypayドーム)なので一応威厳は保っているものの、どういう風の吹き回しなのだろう。九州は地上の楽園的な場所を求めていろいろ探した結果、なんやかんやあり悪魔を討伐する(詳細を忘れた)。ここはかなり人間が普通に生活している。というか、東北の状況が飛び抜けて悪過ぎる。最初に東北から始めたせいでだいぶ勘違いしていたらしい。

↑ツッコミ待ち

 続いて関東。関東は若干頭のいい悪魔がいい感じに統率している。当然ながらここは東京がリーダー、…なのだが、まさかの東京代表江戸若葉は無口キャラ。47人いる中の看板キャラを無口にするやつがどこにいるんだ。てやんでえべらぼうめえ。なお、我らが埼玉代表河越留美付和雷同無個性キャラ、いいと思う。なお、埼玉は東京に攻め込むために首都圏外郭放水路を通るだけである。その後ラスボス戦は国会議事堂。味がある。

↑無個性埼玉ちゃん。…といいつつ、47人中最貧乳キャラらしい(wikiに書いてた)

↑スクショをミスっただけで、左の子(足利凜々香、栃木)が消えそうなわけではない

 

 最後は中四国都道府県の数的な問題だと思うが、まとめられている。ここは広島を押しのけてなんと島根がリーダー。大出世にもほどがある。で、この島根代表の石蕗文(つわぶきふみ)がワープ能力持ちでやたら悪魔にストーキングされており、そいつから逃げつつ仲間を集めつつ最終的に倒すというストーリー。なんか四国はキワモノキャラが多かった気がする…。

中四国はろくでもないやつが多過ぎて荒くれ岡山が常識人枠になっている

↑アイドル路線愛媛とヒップホッパー徳島

 

 これで天下統一。全てのΩシステムを起動すると、なぜか各地方から飛ばされて全員集合。と、なぜかなんやかんやあって今まで倒してきた各地のラスボスどもが復活し、もう一回倒す羽目になる。その後向こうの世界(悪魔たちの住んでいる世界のことで、リバースヴェルトと呼ばれていた。急に現れた謎の新キャラによりそのへんの設定が明かされる。)との狭間に渡ってこれまたぽっと出の真のラスボス戦。あいつマジで何者なんだろう。ここの戦闘で急にボーカル曲がかかってびっくりした。後で知るが、この曲は実はメインテーマ曲らしい。なぜオープニング画面とかで使わないんだ。歌ったのは花譜で、2019年の作品ということを考えればデビュー直後で相当慧眼だったと思うのだが、なぜこの人を見る目を作品づくりに生かせなかったのか…。せっかくなので曲のリンクを貼っておく。通常版のHEROINESとアレンジ版のRe:HEROINESがあるのだが、あまり違いが分かっていない。Reの方がちょっといい気はする。ちなみにリンク先は通常版。

https://www.youtube.com/watch?v=BIsVjXTp20I

 その後向こうの世界に乗り込み、俺たちの戦いはこれからだエンドで終了した。

 ちなみに、最終的なパーティーは青森、岩手、富山、石川、兵庫の5人。北海道と秋田が高レアリティかつそこそこ好きな富山石川の北陸組と入れ替わった中、岩手だけは最後まで最低レアリティのまま戦い抜いた。埼玉は最後まで入らず…。

↑お前誰

↑俺は結構いいと思うが

↑急にハイクオリティ3DCG

 

 最終的にクリアしたのはサービス終了の前夜だった。ふとワールドチャットを見ると、今から初めてクリアまで行こうとしている猛者がいた。いくらストーリーが短いからって24時間は無茶だろ…と思ったが、その人は強力なフレンドの助けで本当に24時間でクリアしたらしい。すごい。最後は残ったキャラクエなどプレイしつつ、1月13日の15時を迎えた。最後にワールドチャットを覗くと、5人程度名残を惜しんでいる人がいた。数分してメンテの表示が入り、タイトル画面へ。サービスが終了した。

 残念なことに、サービス終了に関して公式ツイッターでの宣言はなかった。なお、その後公式サイトも好評配信中で放置されたままである。

 

 あとは適当に雑感を書く。

 

〇ストーリーについて

 ストーリーに関しては完全な打ち切りエンドなのが惜しい。世界に関する重要な要素がほとんど物語に登場せず、そこはこれからの部分だったのだろう。と言いつつ、ある程度この後の展開も予想できるが…(答え合わせはできないが)。メインストーリーに正直そこまで光る部分はなかったのだが、物語の端々にご当地ネタが散りばめられていたので個人的には好きだった。そこそこ拾えたと思うが、拾いきれなかったものも多い。日本に会社があるとはいえ明らかに中国系の開発元だと思うのだが、ここまで細かいネタを織り込んでくるのは相当すごいと思う。そこら辺の日本メーカーが作るよりよっぽど細かいのではないだろうか。

 あと、個人的にはストーリーだけ見返す機能が無かったので、それはつけてほしかったと思う。割と切実。

↑鹿児島は宇宙キャラなので全ての物事を宇宙と比べれば些末などと言い出す

↑うるせえ

 

〇戦闘

 戦闘に関しては、正直包囲して袋叩きにするだけという印象がある。それだけ、包囲効果が強かった。逆に言えば、包囲しないとボスは話にならないくらいのバランスになっている。包囲してタコ殴りにするのはまあまあ気持ちがいいのだが、もう少し戦略性が欲しい気もした。勝利条件は通常の敵全滅以外に地点防衛や到達などもあって最低限のバリエーションはそろっていたかなという感じ。

 戦闘マップに関して言えば、北日本が雪マップだらけだったのだが、雪は多くのキャラの移動力が低下するので面倒だった記憶がある。幸い、主力の六花は雪でも移動力が低下しないので助かったが、北日本以外からスタートしていればきつかったかもしれない。一部のマップは各県の要素が入っていて良かった。具体的には、高知の竜馬像、大阪のビリケンさんなど。

↑龍馬像って台座入れたらはりまや橋より大きいんじゃないかと思っている

↑そんなでかいビリケンさんはいない

 

〇キャラクター

 (人間の)キャラクターは各県あわせて47人いるのだが、47人全員絵師と声優が違う。この作品もいわゆる豪華声優陣系なのだが、本当に豪華である。自分ですら半数以上名前を聞いたことがあった。絵師の方も47人ばらばらにしたのは面白いとは思う。ただし、そのせいでキャラによって雰囲気や頭身がばらばらで会話時など絵面ががかなりシュールだったりもしたが…。

 

 キャラクターの好みや発言はかなり出身県の特徴を反映したものになっていて、ここはとても良かった。自分は温泉むすめとかも結構好きなのだが、そういうご当地ネタが大量に入った作品に弱いところがある。福岡がお祭り好きだったり長野が先生だったりと割とテンプレ的(諸説ある)なところがある一方で、前にも挙げた兵庫以外にも和歌山が仏教パンクロッカーだったり、変化球も結構あったので良い。と言っても、いわゆる属性をいろいろ網羅しておく必要もあり、なぜその属性を付与したのか謎なところも多かったが…。

 作中は基本フルボイスで戦闘中も結構しゃべるのだが、ここも結構ご当地要素があって良かった。大きなストーリー自体の特筆すべき点はないが、細かい会話については割と好みなところも多かったように思う。個人的にはどちらかというとそういうミクロな部分が凝っている方が好きなので、ここは高評価。

↑やたらマニアックその1

↑やたらマニアックその2

 

〇その他

 UI周りとかはいたって普通の印象。あとガチャ回りも割と普通。かつては武器とキャラが闇鍋だったらしいが、自分が始めた時には分かれていた。カルマで限界突破して最終的に同じところまで上がるとはいえ、やはり初期レアリティが高いキャラの方が強いらしい。自分には関係ない話だったが。それとは別で衣装ガチャもあって、そっちは専用のやつが無いと回せなかったのだが、こちらはかなり破格の効力だった記憶がある。人間の数が限られるので衣装で稼ごうとする発想だろう。これ自体はいいというか、個人的にはむしろ好きだ(野放図にただ存在するだけのキャラが増えないため)。にしてもステータスに与える影響が大きき過ぎる気がしたが…。ちなみに2回だけ回せて両方同じのが出た。許せねえ。

 収集要素は他に悪魔とか武器とかあるが、そこは全然集まらなかった。悪魔は一度くらい戦闘で使っておくべきだったか。結構強いらしいが。そういえば悪魔もガチャがあったが、ほぼ回さなかったのでよくわかっていない。

 

○総括

 47heroinesは平たく言えば、惜しい作品だなという印象。明確な欠点があるわけでもなく、明確な強みがあるわけでもない作品でかつ大々的な広告もやっていないので、そういう意味では細々やっていくタイプだったと思うのだが、そういう意味では4年近く頑張ったのだと思う。しかし4年やったにしては肝心のメインストーリーの続きも配信されず、少々残念だったように思うが…。ストーリーはまだ中盤なので評価もあまりできないのだが、個人的にはやたらご当地感のある感じは独特で好きだった。ポテンシャルはあったのにと思わなくはない。そういう意味ではちょっと終わって寂しい印象がある。後からたまに思い出すような、そんな作品。にしてもあまりにネット上に記録が無かったので、ここに残せておいてよかったと思う。

 撮っておいたスクショがいろいろある。ご当地ネタが沢山あったので、ついいっぱい撮ってしまった。たまに使って思い出そうと思う。最後にここにいくつか選んで貼っておくので、なんとなく独特の質感が伝われば幸いである。

津軽海峡が荒れているときに使えるスクショ

青函トンネルを通る際に使えるスクショ

↑姫路城に行ったときに使えるスクショ

↑国会議事堂に行ったときに使えるスクショ