焚き付け

主に日記を書く

なほ聞こえけれ

 相変わらず周回遅れが続いている日記だが、これは9月の分になる。もはや記憶は残っていないので、印象的な部分のみ書く。

 

○夏休み

 第2週に5連休を取って夏休みにした。やはりメインイベントは沢で、今回は3泊4日で白神山地に行ってきた。今年の夏は白神山地に行こうというのは結構前から規定事項のようになっており、オロロが減る9月を狙うというのも規定事項だった。

 まず行く前から一悶着あった。この週は台風が襲来することになっていたのだが、それを見越して週初めからという予定を立てていたところ台風がそれて最悪の予報になってしまった。結局行くのか行かないのかの議論を散々した挙句、水曜の夜になって土曜入山に変更することが決定する(それでも何故か参加者が6人も集まったが)。やはり予定を柔軟に組めない社会人はカス。

 土曜に入渓するためには当然ながら土曜朝の時点で深浦にいる必要がある。そういうわけで、金曜退社後に京都組と新潟で合流することにする。今回白神に行くことで18きっぷ余り2回の使い道が完全に消えたため、高崎までは在来線で行くことで申し訳程度に交通費を圧縮しつつそこからは新幹線で新潟へ。

 ルートの都合上京都組とは燕三条で合流することにした。今思うと上越新幹線で唯一あからさまに登山の格好をした客が降りなさそうな駅だ。駅で待つのも暇なので、近くのイオンに向かう。ここは入る前から元サティと見当がついた。店内にはみかづきも入っていたのだが、残念ながらもう閉店していた。

 夕食がまだだったので店内で半額の弁当を買って食べていたところ、自分の存在に気付いていない店員に通路をパイロンで封鎖された。そんなこんなで1時間ほど過ごすと京都組がやってきたので合流した。車はノアだった。なぜか一人ずつトイレに行ったため無駄に時間を浪費してから出発。鼠ヶ関のあたりから秋田まで自分が運転した。

 3時ごろに秋田駅に到着し、Sを回収する。「ここはめちゃくちゃ寝やすそうなのでここで寝とく」という写真だけ上げて具体的な場所を伝えない謎の連絡が夜に来ていたのだが、いざ寝てみるとぬめぬめして眠れなかったらしい。知らんがな。この後土崎のマックスバリュで買い出しをして、深浦に向かった。

 到着したのは8時ごろで、少しすると庁舎が開いたので計画書を提出した。が、向こうはそんな様式あるの?といって感じでやや拍子抜けという印象がある。思った以上に雑なのかもしれない。ここからしばらく林道を走って追良瀬川の橋へ。ダートだがそれほど走りにくくはない。端のすぐ横には車が止まって人が作業しており、どうもこの先の道でパンクしたらしい。その人たちが去ってから準備をして入渓した。

 

 今回のルートは追良瀬川を遡行、分水嶺越えして赤石川を下降して戻ってくるという3泊4日のルートだ。ここではあまり詳細なことは書かない、というかそんなに大したポイントがあるわけではないので書くことがないと言ったところか。基本的にはきれいな本流筋をばしゃばしゃやりながらのんびり歩く感じだ。もちろん、イワナは今まで見た中でも圧倒的に高密度で生息しているし、大きさもかなりのものだ。それに、そこまで人慣れしていないからか、逃げるのも遅くかなり近くでの触れ合い(実際に触るのは厳しいが)が楽しめる。こういう沢なので、おそらく天気の良いタイミングで行かないと楽しめないばかりか、増水で一気に行動が厳しくなるだろう。天候は4日とも快晴で、直前の予定変更は完璧だったと言って良いだろう。

 今回は追良瀬を遡行、赤石を下降したが、実際に歩いてみると赤石の方が大きく、赤石ダムの処理という観点からも赤石遡行、追良瀬下降の方が良さそうだ。また、下山後はまた追良瀬橋まで歩こうという計画だったが、割と無謀である。今回偶然にも某社の車をヒッチできたのでどうにかなったが、おそらく半日近くかかる。車2台で行くのが良く、それか追良瀬下流にあまりイベントがないことも考えるとタクシーで赤石→追良瀬→ウズラ石→白神岳白神岳登山口といったルートも良さそうだ。

 沢についてはこんなもんにして、写真を載せておく。が、あんまりいい写真はない。というのも大きなイベントが無いので…。

 

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 紆余曲折を経て、予定通りに下山し、予定外にヒッチ成功して夕方には深浦に戻ってきた。さて、ここまで目先の行動しか考えていなかったのでやはりこの先のことは何も考えていなかった。当初の自分のプランでは駅のそばの謎のぼろい旅館がすごいという情報を持っていたのでそこに泊まろうとしていたのだが、なぜか玄関が開いているのに明かりはついていないし誰もいないという謎の状況だったので撤退した。どうせ誰もいないので駐車場で散々相談した結果、嶽温泉の横のなんとか温泉に出て地域キャンペーンをやっている宿に泊まることになった。結果的にアクセスの悪い津軽西部をあまり旅行できなかったのは残念だが、宿は良かったのでまあ良しとしよう。

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 翌日。この日はなぜか逆の下北に行くことになった。とりあえず宿のそばの岩木山神社と謎の庭に行った後、現地に向かうともう夕方になった。閉門時間ぎりぎりまで恐山を散策する。ただでさえ人出が少ない時期の上に閉門ギリギリとあって、周囲に誰もいなかったので気軽に小屋の温泉にも入ることができた。その後適当な展望台から夕陽を見て、寿司屋で打ち上げして道の駅で寝た。

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 さらに翌日。まずは仏ヶ浦に行く。対岸の津軽からでも異様な風景は見られるが、やはり間近で見るとインパクトがある。桜島の長渕像みたいな岩があったのが印象的。いいところだったので1時間くらい滞在した。

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  続いて大間崎へ。自分はもう3度目の訪問だ。微妙に雨が降っていたのであまり皆のテンションは上がっておらず、特にマグロを食うなどのイベントもなく、適当にお茶を濁して退散した。ついで尻屋崎にも行ったが、こちらは本格的に降っていたのでほぼ見るだけになった。ただし、こちらは寒立馬がかなり間近で見られたので印象が深い。沖縄だとか都井岬だとかの馬と比べると圧倒的にでかいのでその分テンションが上がる。

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 このあと日本原燃のPR施設が休館で跳ね返されたり適当な店で昼飯を食ったらマスクを忘れて帰ったりしつつ、この日はなぜかまた山越えして秋田に向かい、湯沢の宿に泊まった。地域キャンペーンのおかげで1泊朝食付き250円とかだった記憶がある。グランマートで総菜を買ったりしたが、あまり消費されなかった。ちなみに夕食は横手焼そばだった。食うたびに思うが普通の焼きそばとの違いが分からん。

 

 翌日。折角湯沢まで来たので、昨年近くをかすめるだけで見に来ていなかった川原毛地獄に行く。湯の滝の温泉に入っていたところOが蜂に刺されるなどの事件もあっていろいろとごちゃごちゃしたが、結局この後は羽黒山神社と湯殿山神社を観光してあとはまっすぐ京都に帰ることに。晩飯は台湾料理屋。珍しくメニューにオムライスがあったので頼んでみた。何というかケチャップ味の天津飯という感じ。味は良いが卵の油が若干きつかった。日が明けるころ京都に到着し、解散。その後半年ぶりの帰省を果たした。実家の自室は消滅しており、何をやっていたかの記憶はない。

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 直前の計画変更が完璧に当たったこともあって、今回の夏休みの評価は非常に高い。しかし、この規模の連休が年1回か頑張っても2回程度しか取れないという事実は少し厳しいものがある。どちらかというと平日にふと思い立ってどこかに行けないという方が辛いのだが、これはこれで結構痛い。真面目に長期的な計画を立てないとこういうのはやってられんので、うまくやっていきたい。

 

○沢その2

 白神に行った2週間後に4連休があったのだが、ここでも沢に行った。最初はお仕事でかつてのラボに行く機会があり、どうせ西に行くならということで発生した沢だ。

 今回もまた計画が全て直前に決まる形になったが、参加者はいつもどおりのS以外はどちらかというと珍客揃いとなった。これは直前になってメンバーが少ねえ!ってなっていろいろかき集めた結果でもある。が、毎回同じメンツよりは時々はこういうことをやった方が面白い。4連休なので当然レンタカーも空きが無く、結果いろいろ工面してうちの車を使うことになった。

 沢は北ア山麓の簡単なところと中アのやや簡単なところの2本、それぞれ日帰りで行った。最初の沢は非常にナメがきれいなデート系という人気の場所で、評判通りきれいな場所だ。半分散歩みたいなもんだったが、それでも行く価値はそこそこある。下山後はそのへんの温泉に行き、謎のダムを見物して、謎の高原でアイスを食い、なぜか内陸の寿司屋で打ち上げした。その後で2名を木曽福島でパージして、木曽駒の方に向かった。

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 翌日はとりあえず駒ケ岳ロープウェイの下まで行くバスに乗るが、紅葉シーズンだけあってアホほど並んだ。こっちはロープウェイには興味ないってのに…。沢は直登系ながら簡単なので非常に爽快。簡単なのだが高度感があり結構怖い。こういうところで力を抜いて登れるようになるといいんだろうなあと思う。ザイルは出さなかったが、出しても悪くないという印象だ。千畳敷には出ずに横の沢を下降して下に戻った。

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 このあと渋滞が落ち着くまでゆっくり下道で進んで、恵那山トンネル手前から一気に高速で帰宅した。翌日はいろいろバタバタしていろいろな荷物を実家に忘れながら帰宅した。

 

 

 他にも何かやっていた記憶があるが、写真を見る限りこれくらいしかイベントは残っていない。といってもどちらもあっさり書いたがそれぞれ9日、4日使っているので全体としてはそこそこ動いたことになる。このままだともう11月も終わってしまうので2か月遅れペースが取り戻せていないが、とりあえずこんな感じで適当でも追いつきたい。