梅雨がなかなか開けない。雨がちな日が続き、何とも微妙な毎日だ。いくつか不満点はあり、まず外出する気がなくなるというのがある。そんな中でも労働は毎日行われるので、不本意ながらあまり雑に濡らしたくない服装で外出せざるを得ない。あとは洗濯物が乾かないというのもある。
土日で晴れる日があればその辺の山奥の沢にでも行って焚き火でもやるかとなるのだが、あいにくその機会もまだ訪れていない。沢も合わせてこちらは常に機会をうかがっている。
○大宮
晴れた土日に散歩をしよう企画ということで、埼玉は大宮まで歩いてきた。主な目的は沢装備の新調というか購入である。実はハーネスやギア類は実家に置いてきた。これは敢えて置いていくことで新調する圧力をかけるためである。特にハーネスは購入時点で不良品だったにも関わらず6年間使い続け、もうぼろぼろになっていて周りの人々に早く買い替えろと言われ続けてきた。個人的な見解としてビレイループなど生命にかかわる重要な場所は問題ないからということでまだ粘っていたのだが、これを機に流石に買い替えることにした。
道中は適当に歩いていただけなのだがいろいろと面白いものが発見できた。まず、西浦和のダイエー。ここは塔屋の工事で旧ロゴが露出しているという幸運で、かなりめでたい。あとは与野のコジマが残り少ない太陽ロゴだったり、初めてロヂャースを訪問したり、オフハウスが丸正居抜きだったりと、商業施設はよく見ると面白いものがたくさんある。やはり道端に見える風景に対する解像度が上がれば上がるほど街歩きは楽しくなるのだろう。もちろん、知識だけでなく観察力だったり経験だったり、要素は様々ある。ただ歩くだけでも、質感はたくさん得られる方が良い。
○東北
4連休があった。実はあまり把握していなかったのだが、周りの人々が旅行の話をしているので気付いた。あまり行きたい場所を考える時間もなかったので、今回は行程のほとんどでPについて行った。
初日は南三陸まで行くだけ。電車1本分の余裕があったので、新白河で降りて白河まで歩いた。あくまで小峰城に寄るついでくらいの気持ちだったが、新白河も典型的な地方新幹線駅という感じで結構面白い。昼は半田屋で食べようとしたら大森杏子コラボをやっており、Pが喜んでいた。その後柳津でBRTの時刻を間違えて目の前で逃して乗換までの時間で客がいない中華料理屋に入ったら実は大量の出前を作っており、注文が遅れて10分で油淋鶏と格闘する羽目になるというイベントがあった。志津川にある宿泊施設まで送迎され、21時の時報を聞いて就寝。
翌日は6時の時報(残酷な天使のテーゼ)を聞く。南三陸に来たのはこれが目的で、時報で残テが流れるのは全国でもここだけである。その後小牛田で自転車を借りて化女沼に行こうとしたら自転車が一台しかなく結局古川から歩いた。化女沼にはレジャーランドという廃遊園地があり、これとやや近くにあるリトルスターに訪問するのが目的。リトルスターはかつて東北に数10店舗を構えていたようだが、今は1店舗を残すのみだ。どうもほかの店舗を全てファミマのフランチャイズに転換させて、ここだけ残しているらしい。この店舗だけを転換させずに残しているということで、大変ありがたい話だ。これからも元気にやってほしい。レジャーランドは道からボロボロの観覧車が見えるのだが、眺めていたらちょうどヤンキー集団が向こうからどやどやとやって来て、どこから入れるんだよと怒っていた。どうやら入れる場所があるらしいので近くを見てみたら、明瞭な踏み跡があった。いったい彼らはどこを見ていたのだろう。夕食は南部屋敷で食べ、この日はSの家に泊まった。
土曜日。朝からF大学に行き、本ご自由にお持ちくださいコーナーから3冊ほど頂戴する。その後マルカンに行き、Pと合流してアイスを食べた。アイスをこぼさないように食べていたらなぜか感心された。その後焼肉ヤマトに行って冷麺を食った。陣版が前後した理由は単に時間の問題である。20分で食べてSと別れ、花巻駅へ。その後なぜか閉店後に閉店セールを始めた大沼に行き、水筒を買った。仙台に戻って他2名と合流して、夕食は(人と仙台に泊まるときに限り)恒例の牛タン。宿はスーパーホテルだったがやたらと狭く、これならネカフェの方がいいなと思った。
最終日は単独行動で、特に何も考えていなかった。とりあえず半田屋に行ってソーセージを買うついでに大森の名刺をもらってきた。今は冷蔵庫の扉に張り付けてあるが、大森面を表にするか反対のいつもの半田屋の看板のアレが書いてある面を表にするかは結構悩みどころ(今はいつもの看板側)。夕方に黒磯を通りたくなかったので磐越東線で帰ることにした。そのままだと時間が余るので途中どこかで降りようと思い、大越で途中下車した。何があるのかよく知らなかったが看板に城跡があると書いてあったので、そこに行ってきたが結構な山城であった。ここの正午の時報はすみれの花咲くころだと聞いていたのだが、実際は野ばらだった。いつの間にか変わっていたらしい。昼を食べられるところが寿司屋しかなかったのでそこで食べたが、店のおばちゃんにどこに行ってきたんだと聞かれ上の城に行ったと答えるとそんなの知らんと言われた。知名度低すぎるだろ…。その後せっかくなのでいわきで温泉に入り、帰京。晩飯は神保町のボンディに行こうとしていたのだが、コロナの影響で営業短縮のため間に合わないことが発覚。仕方なくPと北千住にあるしゃぶしゃぶ食べ放題をやっているかつやに行こうとしたら、こちらもコロナの影響でしゃぶしゃぶはもう提供時間が終わったとのことだった。結局福しんで食べ、腹いせにクリスピークリームドーナツでドーナツを買って解散した。全体的に楽しい旅行であった。
労働の方は相変わらずだが、そろそろ落ち着いてきた感がある。好きな時間に寝れないというデメリットはかなり大きいが、全体的に生産性はあるのでトントンというところか。本格的に夏が来るが、沢や旅行とどこまで両立できるだろうか。
