焚き付け

主に日記を書く

古き軒端

 2月前半というのは学生にとっては結構忙しい時期である。

 

というのも卒論やらの論文関係の提出時期だからであり、多くの学生がやたらと悲観的になる。僕は特に出すべき学位論文はなかったが、これまで研究室で画面をぼさっと眺めたりマインスイーパをやったり研究していなかったためそのしわ寄せが来て、なぜか論文提出を控えた学生よりラボに滞在していた。

 なんの話かというと、結局のところ自分は締切が近付くまでやる気にならない性格なのだが、最近それが特に強くなっている気がするのである。普通ならそれでも苦労するだけなのだが,状況によってはそれが問題になることがある。その締切直前に予定外の用事が入ると詰むのである。実際に今までそれで詰んだことがあるかというとないのだが,詰んでからでは遅いので今のうちにどうにかしないといけないという訳である。思い返してみると研究も始めた当初の頃は真面目にやっており,結局慣れというのが良くない。もっとも、最近またやる気がやや戻っているのでひょっとしたら周期的なだけかもしれないが。反省しない人間なので、こんなことを書いたところで今度から真面目になるのかというとそうは行かないだろう。が、反省しないにせよ問題意識くらいは持っておいた方が良い。真面目になれないなら優秀になるしかない。さて、どちらが簡単か?

 

 一方で、真面目にやっていると少しずつ進歩が見られることも感じてはいる。ラボでちまちまやっていたマインスイーパ(16×30、99地雷)のクリアタイムが遂に2分台に乗ったのである。初めてクリアした時は7分台とかで、その頃は5分を切ることすら想像できないような状態だったが、今となっては逆にどうやったら5分以上かかるのかとすら感じる。マインスイーパは研究と違って所詮ただの最適化とパターン化の繰り返しだが、やはりそのようなものこそ試行回数が重要である。ところで、自分が大学に入ってすぐの頃部室でよくマインスイーパをしていた先輩のベストタイムは75秒らしい。先は長い。

 

 ○DJノブナガ 

 今回からやった終末ソシャゲの感想などを日記とまとめて書くことにした。独立させて一つの記事を作れるほどの熱意がないためである。 今回やったDJノブナガはスクエニから出ていた作品で、2/13にサービス終了した。ジャンルはなんとも言えないが、音ゲーとパズルの中間だろうか。基本的なシステムは流れて来る数種類のノーツ群を色ごとにまとめてタップして消していく感じである。一方ノーツのランダム要素もないのでパズルゲーとも言いにくい。なお音楽に合わせてではないので、その辺りが音ゲーとは異なる。設定としては、なぜか戦の代わりにDJバトルで争う戦国時代のようなものになっており、本能寺で殺された織田信長の怨霊と思しき謎のキャラクターを助けて全国の戦国武将とDJバトルを繰り広げて天下を目指す、という感じ。アプリアイコンや設定など作られたバカゲー感が随所に滲み出ており正直あまり乗り気はしなかったのだが、他に終末ソシャゲがなかったので仕方なくやった。

 まずシステムについて。まあ普通である。普通ということはそれ以外に大きな魅力がないと人気は出ないということを意味する。結構動きが忙しいのでそれなりに疲れるのだが、個人的にはどうでもいいがあまり良くないのではないかと思われる。この種のソシャゲにありがちだが,基本的に強さはキャラのレアリティで決まるため、プレイングよりレア度の高いキャラを手に入れる方が重要である。まあこのへんもよくある感じ。ちなみに自キャラがあまり強くなくても強いフレンドから借りる高レアの助っ人1人で終盤までどうにかなる。

 ストーリー、設定などについて。基本的に1ステージごとにストーリーが進行する。基本的に小ステージのお話は笑いを取りに来るタイプである。大ステージをクリアするごとに怨霊くんが記憶を取り戻していき、少しずつ大きな話も出てくる。終盤はかなり大きくストーリーが動き、この辺りはなかなか面白かった。終了後オフライン版が出たので、一応ネタバレ対策で控えておくことにする。終盤はステージがきつく残念ながら最後までクリアできなかったので結末は見られていないのだが、これはかなり残念ではある。全体を通してみればストーリーの評価は高いのだが、ソシャゲという観点で見れば微妙と言わざるを得ない。というのも、ソシャゲとして継続してもらうためには序盤の面白さこそが肝だからである。とりわけ後半でストーリーをひっくり返すなら序盤のストーリーは難しい。もっともジャンル的にストーリー重視のユーザーはほとんどいないと思うが。

 結局,数打てば当たると信じて乱発した結果,鳴かず飛ばずだった作品群のひとつという印象を受ける。ソシャゲ界隈もそろそろ少数の人気作に収益が絞られてきた感があるので,低予算(知らんけど)で作った作品はなかなか厳しそうである。そろそろPS1の時期からPS2の時期に来ているのかもしれない。